海老の食べ過ぎで下痢や気持ち悪い症状になるのはなぜ?

敬老の日のお祝いに縁起の良いと言われている海老を食べる事が多いと思います。

海老は、腰が曲がるまで長生きできるようにと長寿の願いが込められており、実際に老化の予防に働く栄養素を多く含む食べ物です。

敬老の日のお祝いに使われることが多いですが、普段から海老を食べる機会も少なくありません。

海老が美味しくて好きだからと食べ過ぎた経験はありませんか?

 

海老の食べ過ぎで、下痢や気持ち悪くなってしまうこともあります。

この記事では、海老の食べ過ぎで下痢や気持ち悪くなる原因をご紹介したいと思います。

海老の食べ過ぎで起こる症状

海老が美味しくてたくさん食べ過ぎてしまって、体調が悪くなった経験はありませんか?

食べ過ぎて気持ち悪い、下痢などの症状が出た時は、要注意です。

まず生海老と、加熱された海老とで、気持ち悪い、下痢、腹痛などの症状が出た場合、原因が変わってきますので、分けてご紹介します。

生食

生海老を食べて、気持ち悪い、吐き気がある、下痢や腹痛の症状がある場合は、食中毒を疑います。

生海老を食べて起こる食中毒としては、腸炎ビブリオ・リステリア症・コレラ菌などが考えられます。

・腸炎ビブリオ
海水中に生きている細菌で、吐き気や下痢などの症状が出ます。
水道水でしっかりと海水を洗い流し、4℃以下で保存することで、食中毒を予防できます。

・リステリア症
土・水・植物・動物のフンにいる細菌です。

食品の加工の時に菌が付着する事があります。

海老の殻むきなどで付着する事が考えられます。

下痢・腹痛・吐き気などの症状が出てくる。

その後、症状が悪化すると、蕁麻疹や喘息などの症状が出てくる。

また、妊娠中は、普段の20倍感染率が高くなると言われていて、発症すると、流産や死産の原因となります。

生まれてきても新生児に低体重や髄膜炎、敗血症などの病気が起こると言われています。

リステリアは、加熱処理すれば菌は死滅するので、心配な場合は、生で食べず加熱処理をしてください。

・コレラ菌
熱帯地方の海水に住む海老や貝類に付着している菌で、腸内で増えます。

感染すると、下痢や激しい嘔吐の症状がみられます。

調理前は、手洗いなどを入念に行い、海外や衛生的に問題がある場合は、生食をさけると良いでしょう。

加熱した海老

加熱した海老の食べ過ぎによる体調不良は、胃もたれ、消化不良、アレルギーが原因になることが多いです。

加熱した海老を少量食べただけで、腹痛、下痢、気持ち悪いなどの症状が出た場合は、アレルギーの検査を受けたほうが良いです。

「トロポミオシン」というたんぱく質が原因で、甲殻類以外にもイカ・タコ・貝類にも含まれています。

海老で体調を崩す場合は、カニも避けたほうが良いでしょう。

また、甲殻類アレルギーは、学童期に起こる事が多く、3大アレルギー(小麦・卵・乳)は、徐々に耐性が出来ていくが、甲殻類は、耐性ができません。

運動誘発アナフィラキシーで発症する事もあり、給食などで甲殻類を摂取したあとに、運動して発症するケースが多いようです。

甲殻類アレルギーは、症状が重いので注意が必要です。

海老の食べ過ぎで下痢や気持ち悪い症状になるのはなぜ?【まとめ】

海老の食べ過ぎで起こる症状についてご紹介しました。

生海老の食べ過ぎで下痢や気持ち悪いなどの症状が出た場合は、食中毒の可能性が高いです。

症状が重くなる前に、早めに病院受診することをオススメします。

加熱した海老を食べ過ぎて、下痢、吐き気、腹痛などの症状が出た場合は、胃もたれや消化不良などもありますが、一番気を付けることは、アレルギーです。

少量食べただけでも下痢や吐き気などの症状が出た時には、病院受診をし、アレルギー検査を受けたほうがよいでしょう。

学童期に発症することが多く、甲殻類アレルギーは、耐性が出来ないので、なかなか治ることがありません。

症状も重たいので、少しでもおかしいと思った時には、早めに病院を受診してくださいね。

海老は、長寿の象徴で敬老の日に合わせて、海老の日が制定されたくらい、敬老の日には欠かせない食材です。

食べ過ぎに注意して、敬老の日に海老を使ったお料理でお祝いしましょう。

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