赤飯はなぜ赤い?なぜめでたいのか敬老の日に食べる理由を詳しく解説!

敬老の日などのお祝いの席には、欠かせない赤飯。

敬老の日をはじめ、初節句、お食い初め、七五三などの子供の成長を祝う行事から、還暦祝い、古希、喜寿などのお祝いでも食べられます。

赤飯は、なぜめでたい行事で食べられるのかご存じですか?

また赤飯はなぜ赤いのでしょうか。

この記事では、赤飯はなぜ赤いのか。

赤飯はなぜめでたいのかを中心に詳しくご紹介します。

赤飯はなぜ赤い

赤飯とは、もち米に小豆やささげ豆を加えて炊き上げるご飯のことです。

もち米が入っていて蒸し上げるので、小豆おこわと呼ばれることもあります。

かつては、赤米を蒸したものを赤飯と呼んでいましたが、赤米が作られなくなり、現在の赤飯のかたちになってきました。

赤飯は、小豆やささげ豆の色がゆで汁に移り、さらにそれがもち米に吸収されるため、全体的に赤みを帯びた色になります。

また、煮汁の中には小豆のポリフェノールなど体に優しい成分も含まれています。

煮汁をしっかりと米に吸わせることで、まめの栄養分を余すことなく摂取することができます。

赤飯はなぜ赤いのでしょうか。

赤色には特別な意味があり、「朱」や「丹」という別の意味もあります。

「朱」は位の高い色、「丹」は中心にあった大切なものという意味を持っています。

赤飯は、かつては赤米をむしたものだったと言われています。

日本で初めて伝わった米の一種が赤米で、赤米を炊き上げると今の赤飯の色になります。

昔から赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、神様に赤米を炊いて供える風習があったと言われています。

また、赤という色には呪力があって災いを避ける力があると信じられており、魔除けの意味を込めて、祝いの席で振舞われることが多かったようです。

赤飯はなぜめでたい

赤飯は、先ほども解説した通り、赤い色をしています。

赤い色には、魔除けの意味があり、神社にある鳥居が赤色なのもこれを意味しています。

昔は医療もそこまで進歩していなかったこともあり、魔除けの力がある赤飯をめでたい行事の時に、食べられるようになったと言われています。

日本各地の赤飯

赤飯がなぜ赤いのか、なぜめでたい席で食べられるのかは、小豆の赤い色に関係していました。

敬老の日には、赤飯を配る習慣がある地域もあるようです。

日本各地では、地域によって小豆以外の物を使って赤飯を作っているところがあります。

関東では、ささげの赤飯が食べられています。

ささげは、小豆よりも黒っぽく、火を通すことで小豆は割れるが、ささげは割れにくく、食感がしっかりとしているのが特徴です。

長野県では、花豆を使って赤飯を作ります。

小豆に比べて、とても大きくふっくらした食感が特徴です。

千葉県は、落花生で有名な県です。

落花生を甘煮にして、小豆やもち米と一緒に炊き、赤飯を作ります。

福井県は、里芋の入った赤飯が食べられています。

地域によって、さまざまな赤飯が食べられていますね。

赤飯がなぜ赤い?【まとめ】

赤飯がなぜ赤いのか、なぜめでたいのかを中心にご紹介しました。

赤飯がなぜ赤いのか、それは、古くから小豆の赤色が、邪気や災いをさける力があると考えられているため、赤い色をしています。

また、赤飯に入っている小豆と小豆の煮汁をもち米に吸収させることで、赤い赤飯が出来上がります。

赤飯がなぜめでたいのかというと、赤い色には、呪力があって、災いを避ける力があると信じられていたこと、魔除けの意味を込めて、祝いの席で振舞われることが多いためだと言われています。

敬老の日をはじめとした、お祝いの席で食べられることの多い赤飯。

敬老の日だけでなく、それぞれのお祝いの行事の時に、近所に配ることもあるようです。

また地域によっては、小豆ではなく、ささげや花豆、落花生、里芋、甘納豆など小豆以外のものが使われていることも分かりました。

古くから伝わる、赤い色の力。

赤飯がなぜ赤いのか、なぜめでたい日に食べるのか、現代の今でも昔の考えが継承されている食べ物があることがとても嬉しいですね。

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