おせち料理の定番といえば伊達巻ですが、「関西ではあまり食べない」と聞いて疑問に思ったことはありませんか?
実際、関東では定番の伊達巻も、関西では家庭によって扱いが異なり、必ずしも一般的とは言えません。
この記事では、関西で伊達巻を食べない理由や地域ごとの違い、さらに関西のおせち文化の特徴まで、分かりやすく解説します。
関西では伊達巻を食べないって本当?

結論から言うと、関西でも伊達巻を食べる家庭はありますが、関東ほど「定番ではない」というのが実際のところです。
関東では、おせちといえば伊達巻はほぼ必ず入っている存在ですが、関西では「入っていなくても普通」とされることが多く、家庭によって差が出やすい料理です。
そのため、「関西では食べない」というよりも、正しくは「関西では必須ではない」という認識の方が近いでしょう。
実際に関西出身の人でも、
・子どもの頃から食べていない
・おせちに入っていた記憶がない
というケースは珍しくありません。
一方で、近年はスーパーやデパートのおせちが全国共通化している影響もあり、関西でも伊達巻を目にする機会は増えています。
そのため、「昔は食べなかったが今は普通にある」という家庭も増えています。
つまり、関西における伊達巻は「あれば食べるけど、なくても困らない料理」という位置づけになっています。
関西で伊達巻が広まらなかった理由

関西で伊達巻が定番化しなかった理由には、食文化の違いが大きく関係しています。
まず大きいのが、味付けの好みの違いです。
伊達巻は砂糖をたっぷり使った甘い味付けが特徴ですが、関西では昔から「だしの旨味を活かした薄味」が好まれてきました。
そのため、強い甘さのある伊達巻は、おせちの中でもやや浮いた存在になりやすかったと考えられます。
さらに、関西は昆布だし文化が根付いており、料理全体の方向性が「素材の味を引き出す」ことにあります。
一方で伊達巻は、魚のすり身と卵に砂糖を加えて甘く仕上げる料理のため、関西の伝統的な味の方向とは少しズレているのです。
また、歴史的にも伊達巻は江戸(関東)で発展した料理とされており、もともと関西に強く根付いていたわけではありません。
このような背景から、関西では伊達巻が「絶対に必要なおせち料理」として広まらなかったと考えられます。
関西のおせちに多い定番料理

関西のおせちは、伊達巻が目立たない代わりに、だしの風味を活かした料理が中心になります。
代表的なものとしては、黒豆、数の子、田作りなどがありますが、これらは関東と共通しています。
ただし、味付けや仕上げ方に違いがあり、関西ではより上品で控えめな味になる傾向があります。
また、関西では「昆布巻き」や「たたきごぼう」など、だしや素材の風味を楽しむ料理が重視されることが多く、全体的に落ち着いた味わいのおせちになります。
伊達巻のような甘い卵料理が必須ではない分、おせち全体のバランスも「甘さ控えめ」になりやすいのが特徴です。
そのため、関西のおせちは「大人向けの味」「お酒に合う味」と感じる人も多いです。
関西と関東のおせちの違いを比較
関西と関東のおせちは、同じ「おせち料理」でも、味や中身にしっかり違いがあります。
一番分かりやすいのが、味付けの方向性です。
関東は砂糖やみりんを使った甘めの味付けが多く、伊達巻や栗きんとんなど「甘い料理」がしっかり入ります。
一方で関西は、だしの風味を活かした薄味が基本です。
そのため、全体的に甘さは控えめで、素材の味を楽しむ料理が中心になります。
この違いによって、伊達巻の立ち位置も変わります。
関東では甘い料理の一つとして自然に溶け込みますが、関西ではやや浮きやすく、必須とはされていません。
また、重箱の中身にも違いがあります。
関東では「見た目の華やかさ」や「縁起物としての意味」が重視され、バリエーション豊かに詰められる傾向があります。
一方で関西は、品数よりもバランスや味の調和を重視するため、落ち着いた内容でまとまることが多いのが特徴です。
つまり、「伊達巻がないとおせちじゃない」という感覚は関東寄りの考え方であり、関西ではそこまで強い位置づけではないということです。
まとめ
関西では伊達巻を「食べない」というよりも、必須ではない料理として扱われているのが実態です。
その背景には、甘さよりもだしを重視する関西の食文化や、伊達巻自体が関東で発展した料理であることが関係しています。
ただし、現在はおせちの全国化が進み、関西でも伊達巻を食べる家庭は増えています。
とはいえ、入れるかどうかはあくまで家庭の自由です。
無理に伝統に合わせる必要はなく、自分や家族が美味しいと思える内容にすることが一番大切です。
