ぶどうには利尿作用がある?ぶどうを食べることの効果と栄養についても解説
ぶどうが嫌いな人はあまりいないでしょう。つい美味しすぎて何粒もパクパクいってしまうことなんて人もいるのではないでしょうか?
食べすぎはよくありませんが、実は、ぶどうは多くの健康効果をもたらしてくれます。適量なら健康への効果が期待できる果物です。
利尿作用によるむくみ防止に効果が出たり、疲労回復の効果なども期待できます。他にもいくつかの健康効果も期待できるすごい力を持っています。
今回は、ぶどうの多くの健康効果やその仕組みについて解説していこうと思います。
Contents
ぶどうには利尿作用がある? その仕組みと効果
ぶどうの最大効果としては、まずは利尿作用があげられます。
ぶどうにはカリウムが多く含まれています。このカリウムが利尿作用に効果をもたらします。
簡単に説明すると、塩分を多くとったときに、体というのは水分を多く取り込んでしまう訳ですが、これが足や全身のむくみの原因になるわけです。
カリウムはとりすぎた塩分を体外へ排泄し、塩分量を調整する働きがあります。余分な塩分を排泄を促すため、利尿作用の効果が発揮されるわけです。
塩分が体内にたまると、高血圧などの生活習慣病の要因になってしまいます。カリウムは高血圧などの予防に効果があるのです。食生活が乱れがちだと感じている人は、ぶどうを積極的にとるのもいいかもしれません。
ただし、だからといってカリウムをとり過ぎると逆に、体に不調をきたすこともあります。ですので、ぶどうの食べすぎには気をつけて下さい。1日の摂取量に関して後で述べていきたいと思います。
抗酸化作用や疲労回復に期待できる栄養素がぶどうにはたくさんあります!
その他、ぶどうには抗酸化作用効果がある様々な成分が含まれています。抗酸化作用によって、肌の老化防止や日常生活のストレスで発生する活性酸素を除去する働きがあります。
抗酸化作用をもつ栄養素をまとめてポリフェノールといいますが、多くのポリフェノールがぶどうには含まれています。
まずはレスベラトロールと呼ばれるポリフェノールです。「若返りの成分」と呼ばれるほど、病気や老化、肌荒れを予防する効果が期待できます。
特にレスベラトロールで力を発揮するのが、コラーゲンを分解する酵素のはたらきを抑えてくれることです。つまり、コラーゲンの減少を防ぎ、肌のしわやたるみを防いでくれます。
そして、もう一つがアントシアニンです。こちらの方がみなさん聞きなじみあって、よく知っていると思います。
ポリフェノールの一種で、抗酸化作用はもちろんのこと、眼球疲労改善や視力機能の改善に効果があるのは有名でしょう。
視力が劇的によくなる、というわけではありませんが、PC操作やテレビ動画視聴などで疲れ、文字がかすんだり、ショボついてしまった目を助ける働きがあります。
抗酸化作用以外に、もう一つの主な効果は、疲労回復です。ぶどうが疲労回復に効果がある理由としては糖質を多く含むからです。
ブドウ糖や果糖などを含み、効率よく体内のエネルギーに変えることができるからなのです。
なんとなく疲れがたまっているときや、運動や勉強などで体も頭も使った後におすすめですね。
ぶどうは1日どれくらい食べればいいの? その適正量
健康効果がしっかり効果が出るための、1日にぶどうをどれくらい食べればいいのかお教えしたいと思います。
ブドウにはカリウムや糖分が多く含まれるため、摂取量をできるだけ守らないと、とり過ぎにより血糖値上昇などを引き起こすことがあります。
巨峰でいえば、大体10粒〜15粒くらいが適正量でしょう。
粒も大きさによりますが、気持ち大きめであれば、8〜9粒くらいといったところでしょうか。巨峰1房だと少し多いくらいですね。
デラウエアのような、粒の小さいぶどうならば大体1房くらいが1日の摂取目安です。
血糖値や体重が気になる方は、もう少し少なくしてもいいと思います。
知っておいてほしいのが、アントシアニンはぶどうの皮の色が黒っぽいものほど多く含まれます。知っているものなら、巨峰やピオーネといったところです。アントシアニンを多くとりたい方は、これらを効率よくとるのがベストです。
さらに、ポリフェノールは皮に多く含まれているため、多くとりたい方は、皮ごとたべるのもよいでしょう。デラウエアなどの皮が薄いものは皮が食べやすいのでおすすめです。
ぶどうの利尿作用【まとめ】
ぶどうは利尿作用から疲労回復効果、老化予防など多岐に効果を発揮します。
ぶどうを毎日買うのは高い、そう感じるのであれば、100%のぶどうジュースでも効果があります。毎日コップ1杯飲むだけでも違います。
そして、栄養素は実だけでなく、皮にも多く含まれますので、余すところなくいただくことができます。
秋のシーズンが近づけば、いろんな品種のぶどうが出回るので、いろんな味を楽しみながら、効率よく栄養がとれるといいと思います。