秋の果物といえば柿を連想される方も多いでしょう。よく家の庭に一本は植えられていて、秋になるとオレンジ色の実が木全体につけてくれます。
甘柿はそのまま、渋柿は干すなどして食べるなど、食べ方も様々ですね。そんな柿ですが、健康にどんな効果があるのでしょうか?毎日食べることで何かメリットはあるのでしょうか?
柿は、老化防止や動脈硬化の予防、美容効果など、あげたらきりがないほど様々な健康効果があるのです。
そこで今回は柿の健康効果と逆に食べすぎると悪影響はあるのかを含め詳しく解説していきます。
柿を毎日食べると期待できる健康効果はこんなにある!
柿を毎日食べると得られる健康効果は大きく分けて以下の通りです。
*動脈効果予防
*風邪予防
*美肌効果
まず最初に抗酸化作用です。柿には渋みのもとになるタンニン、そしてあのオレンジ色のもとになっているβ-カロテンと呼ばれる物質が入っています。これらの物質は、抗酸化作用の効果があります。
活性酸素によって細胞が傷つきやすくなり、老化やがんなどを引き起こしやすくなりますが、抗酸化作用物質によって、それを防ぐ働きがあるのです。
他にも動脈硬化などの生活習慣病にも、抗酸化作用は効果を示します。β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜をきれいに保つ効果もあります。
さらに、柿にはビタミンCがたくさん入っています。ビタミンCは、菌やウイルスから実を守る白血球の働きを手助けする役割ももっています。この免疫効果により、風邪を予防する効果なども期待できるのです。
このビタミンCですが、風邪予防だけでなく、美肌にも大きな効果を及ぼします。シミなどの原因物質であるメラニンの合成を阻害する役割があるからです。黒ずんだ肌になるのを防ぎ、美白のお肌を維持することができます。
ビタミンCによる健康効果はこれだけに留まらず、皮膚や歯、骨の合成にもしっかり関与する効果もあるので、丈夫な体を作るのにも貢献しています。毎日食べることで得られる柿の健康効果は私たちが想像する以上にとても大きいのです。
柿は毎日どのくらい食べればいいのか?食べすぎるとどんな悪影響が出てくるか?
では、1日にどれだけ柿を食べればいいのでしょうか?
これほど健康効果に期待できる柿ですが、毎日たくさん食べればいいというものではありません。
1日あたりの摂取基準が決められており、逆に食べすぎると摂取過剰や体に悪影響を及ぼすこともあるのです。
1日の摂取の基準は2個までと言われていますが、基本1個までにしましょう。グラムでいうと、大体200gほどが1日の摂取基準なので、富有柿のようなちょっと多きめのやつだと、1日4分の3個くらいがベストです。子供や妊婦の方の場合は半分が一日の摂取基準と考えましょう。
摂取基準を超えると、柿の成分成分タンニンには良い効果もありますが、摂取基準を超えると、下痢になりやすくおなかがゆるくなることがあります。
反対に便を固める効果を持っていて便秘になることもあります。
柿の食べ過ぎで胃痛や胃の不快感を感じてしまうこともあります。柿の食べすぎで胃の中に石ができることもあるくらいです。
他にも貧血や利尿作用でトイレに行きたくなるなど、体に悪影響を及ぼすことが多いので、摂取基準は必ず守りましょう。
柿の栄養を効率よくとるおすすめの食べ方
柿の栄養をできるだけ損なわない、効率よい食べ方は次の2つです。
*干す
*皮ごと食べる
干し柿にすることで、β-カロテン、カリウム、食物繊維などは壊れることがないのでそのまま摂取できます。栄養成分が水分を落としたことで濃縮されるのです。
ただし、ビタミンCだけは大幅に減ってしまうのでそれは覚えておいて下さい。
皮ごと食べるのも効果的でしょう。実は、今回紹介したような栄養素というのは、皮と実の間につまっています。
柿の皮は硬く食べにくいという方も多いと思います。柿が硬い場合は、皮を厚めにむくのではなく、なるべく薄くむくようにして実と皮の間もなるべく残すようにするといいです。
柔らかくなった柿なら、皮も柔らかく食べやすくなります。柿の皮の食べ方として、天ぷらやジャムなど調理して食べるのもアリです。ただし熱を加えるのでビタミンCなどはこわれてしまうので注意してください。
柿を毎日食べる効果は?【まとめ】
柿には様々な健康効果が期待できます。抗酸化作用やがん予防、風邪予防、美肌効果、皮膚の健康維持などなど。
体の中から外まで、ありとあらゆる場所に効果を示す柿は、万能の果物といっても過言でないくらいです。
人によって好き嫌いが分かれる食べ物でもありますが、健康の事を意識したいなら是非柿を食べることを習慣化してみてはいかがでしょうか?季節の時期は毎日1個は食べることを習慣化するといいです。
そして、そのまま食べるのもよし、干して栄養を凝縮してみるのもよし、皮も調理によっておいしく食べることができるのでいろんな食べ方に挑戦してみるといいでしょう。