しゃもじはフライパンで溶ける?溶けない?耐熱温度や材質の選び方

フライパンで炒め物や炒飯をしているとしゃもじが溶けることがありませんか?

またプラスチック製のしゃもじをフライパンにふちに置いていたら、溶けてしまった経験はありませんか?

溶けないしゃもじもあるのにどうして溶けるのでしょう。

それはしゃもじの材質の耐熱温度や火加減に関係があるようです。

火加減が強いとしゃもじの耐熱温度が超えてしまう場合に、フライパンに触れている部分が溶けてしまいます。

そんなフライパンに合ったしゃもじの材質の選び方や、フライパンで炒め物をする時の温度などを詳しく調べて見ました。

しゃもじはフライパンで溶ける?溶けない?

炊飯用のしゃもじを使うと溶ける場合があるかもしれませんが、炒め物用のしゃもじでも先が溶けてしまったり、持ち手がとけてしまったりすることがありますよね。

なぜしゃもじが溶けてしまうのでしょう。

原因はしゃもじの材質の耐熱温度が火加減によって耐えられなくなった時に材質によってはしゃもじが溶けてしまいます。

弱火や中火で調理する分には大丈夫なしゃもじでも、強火で炒め物や炒飯を作るなどしゃもじを長時間フライパンにあてていると、耐熱温度を超えてしまう場合があるのです。

またフライパンのふちも十分に高温になっており、そこにちょっとだけ置くつもりが、置きっぱなしになり持ち手が溶けてしまうことがあります。

フライパンで炒め物をする時の温度

フライパンの適切な調理温度は180℃と言われています。それに耐えられるように炒め物用のしゃもじ(プラスチック製)の多くは耐熱温度が180℃~210℃くらいです。

フライパンの材質には「フッ素樹脂加工」「セラミック加工」「鉄」などがあります。

それぞれの耐熱温度は、フッ素樹脂加工のフライパンが260℃、セラミック加工の400℃前後で、鉄は1500℃で溶け始めます。

しかしガスコンロやIHクッキングヒーターには調理過熱防止装置が装備されているので、250℃を超えると自動的に消火します。

したがってしゃもじも250℃以上に耐えられる材質は必要ないかと思われます。

フライパンにはそれぞれの特徴があります。

「フッ素樹脂加工」は熱に弱く傷付きやすいのでほとんどの場合は、中火から弱火で使用するように記載がされています。

「セラミック加工」は熱伝導率がよいので高温になり過ぎないように調理しましょう。
「鉄」は耐久性が高く強火の調理に向いています。

では調理の火力によってフライパンの温度はどのくらいになるのでしょうか?

調理 (火力)…………温度
ホットケーキ、卵焼き (弱火)…………150℃前後
ハンバーグ、ギョーザ (弱火~中火)…160~180℃
炒め物 (中火)…………180~200℃
炒飯 (強火)…………200~230℃

中華料理の炒飯は強火でパラパラなご飯のイメージがありますよね。

そんな炒飯を作るときにしゃもじ(プラスチック製)の耐熱温度を超えると溶けだしてしまいます。

フライパンに合ったしゃもじの材質の選び方

フライパンで使うキッチンツールは、しゃもじ、へら、フライ返しなどがあり、材質にはプラスチック、木製、シリコンがよく見られます。

フライパンでしゃもじを利用するときに「しゃもじが溶ける?溶けない?」と、気になるときは高温の使用は注意が必要ですね。

中火や弱火の場合はプラスチック製しゃもじでも大丈夫ですが、強火調理などの炒飯を炒めるときは耐久性のある木製やシリコン製がおすすめです。

木製のしゃもじの使用後はカビを生えさせないために、きれいに洗って水分はしっかりふき取りましょう。

シリコン製しゃもじはフライパンや鍋を傷つけにくいのですが、しゃもじ本体が傷つきやすいので鋭利なものには気をつけてくださいね。

しゃもじはフライパン利用時に溶ける?【まとめ】

しゃもじの材質の選び方や耐熱温度などを調べて見ました。フライパンを使う時の火加減はしゃもじに影響を及ぼすことがお分かりました。

「セラミック加工」「鉄」のフライパンを利用して、高温で炒め物や炒飯を調理する場合のしゃもじは木製やシリコン製がベストですね。

「フッ素樹脂加工」のフライパンを中火で利用するときは、耐熱温度内のプラスチック製のしゃもじは問題なく利用できます。

フライパンや調理に合わせてしゃもじも選ぶことで安全でおいしくご飯をできます。ぜひ参考にしてみてくださいね。