洗米の浸水時間はどの位?夏は冷蔵庫で浸水がいいってホント?

近頃は洗米が不要な無洗米も出回っていますが、お店へ行くと一般精米も多く陳列されていますし、毎日お米を研いでいるという人も多いのではないでしょうか?

我が家は数年前から無洗米にしました。無洗米は研ぐ作業はないので、一般精米よりも浸水時間が重要です。

浸水時間が少なめの場合はふっくらと炊き上がらなかったりします。

ところで皆さんは、洗米した米の浸水時間はどの位か知っていますか?

実は、浸水時間は季節ごとに違いがあります。

また、気温の高い夏は常温で長時間水につけておくと、細菌が繁殖する危険性が高まりますので、冷蔵庫で保存したほうがよいでしょう。

そこで今回は、洗米した米の浸水時間について取り上げます。

また、洗米した米をすぐに炊かない場合の方法や夏に長時間浸水する方法についても紹介します。

毎日のご飯をふっくらと美味しく炊きたい人は、是非参考にしてみてくださいね。

お米を浸水させる理由は?

本題へと行く前に、お米を浸水させる理由をお話ししたいと思います。

お米は77%のデンプンと6%のたんぱく質、15%の水分、その他微量の食物繊維やビタミン、ミネラルなどが含まれていますが、美味しくお米を炊くためには米の芯の部分までデンプンを糊化(アルファー化とも言う)する必要があります。

浸水は芯がなくふっくらと粘りのあるご飯を炊くための大事な工程なのです。

浸水させずにすぐに炊くと、表面しか糊化されていない状態になりますので、芯のあるご飯が炊ける原因になります。

洗米した米の浸水時間はどの位がベスト?

浸水時間は季節によって差がありますが、春・秋は45分ほど、夏は20分、冬は1時間から1時間半が目安になります。

一般精米、無洗米ともに浸水時間は同じです。

炊き上がったご飯が柔らかい場合は浸水時間を短めに、固めの場合は浸水時間を長めにして、自分好みの柔らかさになるよう調整しましょう。

洗米後すぐに炊かない時はどうすればいい?

洗米したものの用事ができてすぐに炊かない時もあると思います。

実は、洗米後すぐに炊かない時の方法は、どれくらいの期間保存するかによってやり方が変わりますので、保存期間で分けてご紹介しますね。

1日以内の場合

次の日までに炊く場合は、水を張った状態のまま冷蔵庫へ入れます。

炊飯器の内釜が冷蔵庫に入る場合は釜ごと冷蔵庫へ入れましょう。

釜が大きくて入らない場合はボウルやビニール袋でも構いませんが、お米が水に均等に浸かっているようにします。

また、水分が蒸発するのを防ぐため、釜やボウルで保存する際はラップをしておきましょう。

炊く時は、いつもより水分を控えめにして炊きます。

1日以上置く場合

水を張って保存して1日以上経ったものを炊くと臭みが出てしまうのでおすすめできません。

1日以上炊かない場合は、洗米後水を切りビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。

ボウルに入れ水を切ってラップをして保存する方法もありますが、乾燥しやすいためビニール袋の方がよいでしょう。

保存期間は2日です。

炊く時は、保存した号数分の目盛りまで水を入れ炊きます。

夏はタイマー予約より冷蔵庫浸水で!

タイマー予約をしてご飯を炊いている人は多いと思います。

夏以外の水の温度が低い季節だと問題はないのですが、夏のタイマー予約はしない方がよいでしょう。

気温の高い夏に常温で浸水させると、デンプンが多く溶け出しお米がふやけてしまうため、べとついた炊き上がりになります。

また、夏に常温で何時間も浸水させると雑菌が繁殖し、臭みが出ることがあります。

気温が高く水の温度も高いときには、お米を仕掛けた状態で釜ごと冷蔵庫へ入れて浸水させ早炊きモードで炊きます。

ご飯の量によって違いはありますが、30分前後で炊けますので時短したい人にもおすすめです。

洗米の浸水時間はどの位?【まとめ】

今回は、洗米した米の浸水時間のほか、洗米した米をすぐに炊かない場合の方法や夏に長時間浸水する方法について取り上げました。

私は今まで、浸水時間をそんなに気にしていませんでした。

浸水してどれくらい経ったか時間を計ったこともなかったですし、感覚で浸水させお米を炊いていたように思います。

日によって季節によって炊き上がりは違いますし、でもまさか浸水時間が影響しているとは思ってもみませんでした。

この記事を書く際に浸水時間に目安があることを知り、それ以来浸水させる時間を計るようになりました。

お米を炊く工程は、浸水と水加減という実にシンプルなものです。

シンプルだからこそ一つ一つの工程を正しく行うことで、何倍も何十倍もご飯は美味しくなります。

我が家の炊飯器は高価なものではありませんが、浸水時間を守るだけでご飯がかなり美味しくなったように思います。

この記事が、毎日のご飯を美味しく炊きたい人の参考になりますように。