「醤油は五大栄養素のどれに分類されるの?」
学校の家庭科や栄養について調べていて、こんな疑問を持ったことはありませんか?
大豆から作られているので「たんぱく質かな?」と思う一方、醤油には塩分も多いため「ミネラルなのでは?」と迷うこともありますよね。
結論からいうと、醤油そのものが五大栄養素のどれか1つになる、という考え方は正確ではありません。
五大栄養素とは食品の名前を分類するものではなく、食品に含まれる「炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル」という5種類の栄養素を指します。
醤油には、たんぱく質だけでなく炭水化物やミネラル、少量のビタミンなど複数の栄養素が含まれています。
この記事では、醤油は五大栄養素のどれなのか、なぜ「たんぱく質」と説明されることがあるのか、食品群との違いまで分かりやすく解説します。
醤油は五大栄養素のどれ?まず結論

まず知っておきたいのは、醤油そのものが「五大栄養素」なのではないということです。
五大栄養素は、
- 炭水化物
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
という栄養成分の分類です。
一方、醤油は食品です。
つまり、
「醤油=たんぱく質」
と完全に同じものとして考えるのではなく、
「醤油という食品の中に、たんぱく質や炭水化物、ミネラルなどが含まれている」
と理解する方が正確です。
実際、日本食品標準成分表でも、こいくちしょうゆは「調味料及び香辛料類」に分類されています。
そのため、「醤油は五大栄養素のどれ?」と聞かれた場合は、質問が「含まれている栄養素」を聞いているのか、「学校教材上の食品分類」を聞いているのかを確認することが大切です。
醤油に含まれる五大栄養素を一覧で確認

では、実際の醤油にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
日本食品標準成分表の「こいくちしょうゆ」100gあたりの成分を見ると、主な数値は次のようになっています。
| 五大栄養素 | こいくちしょうゆに含まれる成分の例 |
|---|---|
| たんぱく質 | 7.7g |
| 炭水化物 | 7.9g |
| 脂質 | 0g |
| ミネラル | ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など |
| ビタミン | ビタミンB群などを含む |
この表を見るだけでも、醤油には「たんぱく質だけ」が入っているわけではないことが分かります。
たんぱく質
こいくちしょうゆ100gには、たんぱく質が7.7g含まれています。
醤油は大豆や小麦を原料として発酵・熟成させて作られるため、たんぱく質由来の成分を含んでいます。
ただし、醤油は肉・魚・卵・豆腐のように一度にたくさん食べる食品ではありません。
そのため、「たんぱく質を摂るための食品」と考えるのは適切ではありません。
炭水化物
こいくちしょうゆ100gには、炭水化物が7.9g含まれています。
利用可能炭水化物としては、ぶどう糖なども含まれています。
つまり、「醤油は大豆だからたんぱく質だけ」というわけではなく、炭水化物も含まれています。
脂質
こいくちしょうゆの脂質は、成分表では100gあたり0gです。
大豆そのものには脂質がありますが、完成した醤油の成分構成は原料の大豆とそのまま同じではありません。
ミネラル
醤油で特に目立つのがナトリウムです。
こいくちしょうゆ100gにはナトリウムが5,700mg含まれるほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛なども含まれています。
ナトリウムは、五大栄養素ではミネラル(無機質)に分類されます。
そのため、醤油を五大栄養素の観点から見るなら、たんぱく質だけでなくミネラルも無視できません。
ビタミン
醤油にはビタミンB群なども含まれています。
ただし、醤油をビタミンの主要な摂取源として考える必要はありません。
醤油はあくまでも料理の味を整えるために少量使う調味料です。
なぜ「醤油=たんぱく質」と言われることがあるの?

では、なぜネットなどで「醤油は五大栄養素ならたんぱく質」と説明されることがあるのでしょうか。
大きな理由のひとつは、醤油の主原料に大豆が使われていることです。
大豆はたんぱく質を含む食品として知られているため、
「大豆からできている醤油=たんぱく質」
という形で説明されることがあります。
しかし、醤油は大豆そのものではありません。
発酵・熟成などの工程を経た調味料であり、日本食品標準成分表でも「調味料及び香辛料類」に分類されています。
また、成分表を見ると、たんぱく質だけでなく炭水化物やさまざまなミネラルも含まれています。
そのため、栄養学的には「醤油=たんぱく質だけ」と覚えるより、複数の五大栄養素を含む調味料と考える方が分かりやすいでしょう。
学校の問題などで「どれか1つを選ぶ」形式になっている場合は、授業で使用している分類表や教材のルールに合わせて答えるのが確実です。
五大栄養素とは?5つの分類を簡単に解説

そもそも五大栄養素とは何なのでしょうか。
五大栄養素とは、炭水化物・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミンの5種類を指します。
炭水化物
炭水化物は、体を動かすためのエネルギー源になる栄養素です。
ご飯、パン、麺、いも類などに多く含まれています。
たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や臓器など体をつくる材料として重要な栄養素です。
肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳製品などに含まれます。
脂質
脂質も体を動かすエネルギー源になります。
油脂類や脂肪を多く含む食品などから摂取します。
ミネラル
ミネラルは「無機質」とも呼ばれます。
カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなどがあり、体のさまざまな機能に関係しています。
醤油に多く含まれるナトリウムも、このミネラルの仲間です。
ビタミン
ビタミンは、体の機能を正常に保つために必要な栄養素です。
さまざまな種類があり、食品からバランスよく摂ることが大切です。
五大栄養素と食品群は何が違う?

ここは特に混同しやすいポイントです。
「五大栄養素」と「食品群」は同じものではありません。
五大栄養素は、
「食品の中に含まれている栄養素を5種類に分けたもの」
です。
一方、三色食品群や六つの基礎食品群は、食品を栄養素の働きなどによってグループ分けしたものです。
そのため、
「醤油は五大栄養素のどれ?」
と、
「醤油は何群?」
では、質問の意味そのものが違います。
醤油は食品群ではどこに分類される?

「醤油は何群?」と調べると、サイトによって答えが違うことがあります。
これには理由があります。
醤油は大豆を原料としている一方で、実際には少量を使う調味料だからです。
六つの基礎食品群では?
六つの基礎食品群では、第1群に魚・肉・卵・大豆・大豆製品、第5群に穀類・いも類・砂糖、第6群に油脂類などが含まれます。
ただし、醤油については教材や献立表によって、これらの食品群へ入れず「調味料」として別に扱うケースがあります。
実際の学校給食の献立表でも、しょうゆや塩、酒などを「主な調味料」として、六つの基礎食品群とは別欄に掲載している例があります。
そのため、「醤油は絶対に第○群」と一律に覚えるより、使っている教材の分類ルールを確認するのが確実です。
三色食品群では?
三色食品群は、
- 赤:体をつくるもと
- 黄:エネルギーのもと
- 緑:体の調子を整えるもと
という3つに食品を分ける考え方です。
ここでも、醤油は少量使う調味料として、色分けの対象外にする資料や解説があります。
大豆由来だからといって、必ず「赤」と考えるとは限りません。
4つの食品群では?
4つの食品群についても、醤油の扱いは資料によって異なる説明が見られます。
これは、醤油が「大豆由来の食品」という面と「少量使う調味料」という面の両方を持っているためです。
学校の課題として答える場合は、自己判断で別の分類表を使わず、授業で配られた資料に合わせるのがおすすめです。
なぜ分類方法によって醤油の答えが変わるの?

検索すると、
「醤油はたんぱく質」
「醤油は第1群」
「醤油は分類外」
など、違う答えが出てくることがあります。
これは必ずしも、すべてが同じ質問に対する答えというわけではありません。
五大栄養素は栄養成分の分類。
食品群は食品を一定の目的でグループ分けする方法です。
さらに醤油は、
- 大豆や小麦などから作られている
- たんぱく質や炭水化物を含む
- ナトリウムなどのミネラルも含む
- 実際には少量使う調味料
という複数の特徴があります。
つまり、何を基準に分類するかによって答えが変わるのです。
醤油はたんぱく質を摂るための食品として使える?

醤油にたんぱく質が含まれているのは事実です。
こいくちしょうゆ100gあたりでは7.7gのたんぱく質が含まれています。
しかし、だからといって、
「たんぱく質が足りないから醤油をたくさん使おう」
と考えるのはおすすめできません。
醤油は一度に100g食べるような食品ではなく、料理へ少量使う調味料です。
さらに、こいくちしょうゆには100gあたり5,700mgのナトリウムが含まれています。
醤油はたんぱく質補給のために量を増やす食品ではなく、味付けのために適量使う調味料と考えるのがよいでしょう。
たんぱく質を摂りたい場合は、肉、魚、卵、大豆・大豆製品など、食事の中心になる食品から摂る方が自然です。
醤油の塩分・ナトリウムは五大栄養素ではどれ?

「塩分は五大栄養素に入るの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
醤油に含まれるナトリウムは、五大栄養素ではミネラル(無機質)に分類されます。
こいくちしょうゆにはナトリウムのほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛なども含まれています。
つまり醤油を五大栄養素の観点から見ると、
「大豆だからたんぱく質」
だけではなく、
「ミネラルも含む食品」
と考える必要があります。
醤油の原材料から見る栄養素
一般的な醤油は、大豆、小麦、食塩などを原料として作られます。
完成した醤油の栄養成分は原料そのものと同じではありませんが、なぜ複数の栄養素を含んでいるのかを理解するヒントになります。
大豆
大豆にはたんぱく質が含まれています。
醤油にもたんぱく質や、大豆などのたんぱく質が分解されてできるアミノ酸が含まれています。
小麦
小麦も醤油づくりに使われる代表的な原料です。
完成した醤油には炭水化物も含まれており、こいくちしょうゆ100gあたりの炭水化物は7.9gです。
食塩
醤油には食塩が使われています。
そのためナトリウムを多く含み、栄養素の分類ではミネラルに関係します。
醤油と五大栄養素についてよくある質問

醤油はたんぱく質?ミネラル?
どちらか1つだけと考える必要はありません。
醤油にはたんぱく質も含まれていますし、ナトリウムなどのミネラルも含まれています。
さらに炭水化物や一部のビタミンも含まれています。
醤油は五大栄養素に入る?
厳密には「醤油そのものが五大栄養素に入る」という表現ではありません。
五大栄養素は栄養素の分類であり、醤油はそれらの栄養素を含む食品・調味料です。
醤油は何群に分類される?
食品群については、分類方法や教材によって扱いが異なる場合があります。
学校給食などでは、しょうゆを六つの基礎食品群とは別の「調味料」として扱っている例もあります。
学校の問題なら、使用している教材の分類表を確認するのが確実です。
醤油をたくさん使えば栄養を摂れる?
おすすめできません。
醤油にも複数の栄養素は含まれていますが、味付けに使う調味料であり、たんぱく質やビタミンなどの主要な供給源として使う食品ではありません。
特にナトリウムを多く含むため、「栄養を摂るために使用量を増やす」という考え方は避けましょう。
醤油は五大栄養素のどれ?【まとめ】

「醤油は五大栄養素のどれ?」という疑問については、醤油をたんぱく質だけに分類してしまうのは正確ではありません。
五大栄養素とは、
- 炭水化物
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
という栄養素の分類です。
醤油には、たんぱく質だけでなく炭水化物、ミネラル、一部のビタミンなど複数の栄養素が含まれています。
特に醤油に多く含まれるナトリウムは、五大栄養素ではミネラルに分類されます。
また、「五大栄養素」と「何群か」という食品群の分類は別の考え方です。
「醤油=五大栄養素の○○」と一つだけ覚えるより、「醤油には複数の五大栄養素が含まれる調味料」と理解するのが最も分かりやすいでしょう。
