豚汁にはこんにゃくを入れることが多いですが、下処理は必要なのか疑問に思うことがあります。
白状しますが、私は下処理せずにそのまま入れてしまうことが多いです。
豚汁の他の具材に比べてこんにゃくの味が薄いな、と思うことは確かにあります。
結論から言うと、こんにゃくの下処理は絶対やったほうがいいです!
最近のこんにゃくはアクが少なく、下処理不要とパッケージに書いてある記載されているものもありますが、袋を開けた時になんとなく生臭いにおいがしますし、下処理することによって味のしみ方が違います。
本文では、豚汁などの料理に使うこんにゃくの下処理は本当に必要なのか、またその方法について解説していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
こんにゃくの下処理は必要?
こんにゃくの製法と下処理が必要な理由
昔ながらのこんにゃくは、生のこんにゃく芋をすりおろして作られていたので、アク抜きが必要でした。こんにゃくには独特の生臭さがあり、それを除去しないと、味に影響してしまうからです。
こんにゃく芋は本来、とてもアクの強いものです。そのままではとてもエグみが強くて食べられないため、水酸化カルシウムや炭酸ナトリウムでアクを取り除き、同時にこんにゃくを固めるという方法で作られています。
最近では生のこんにゃくから作られるもの以外に、こんにゃくの粉末から作られるものが増えています。「下処理不要」と書いてあるこんにゃくは、粉末から作られるものです。
市販のものでも「生芋こんにゃく」と書いてあるものは、下処理が必要と考えて良いでしょう。
下処理不要のこんにゃく
前の項で触れた通り、こんにゃくの粉末から作られたものは、アクがあまり残らず、独特の臭いも少なめになっています。
そのため下処理なしでも美味しく食べることが出来ます。
それでも生臭さやアクはゼロにはなっていないので、気になる場合は下処理した方がより美味しく食べられます。
こんにゃくの下処理方法
こんにゃくの一般的な下処理方法は、以下の順序で行います。
こんにゃくを一口大にスプーンなどでちぎります。包丁で切るのに比べて切り口が粗く、表面積が広くなることで、余計な水分が抜けて味がしみこみやすくなります。
ちぎったこんにゃくをボウルに入れて、こんにゃく1枚につき小さじ1/2~1くらいの塩を入れて軽くもみます。
塩でもむことで余計な水分と臭みが抜けてきます。
鍋に水を張って、塩もみしたこんにゃくを水の状態から茹でます。沸騰してから2~3分茹でて、水洗いをすればOKです。
塩もみした後は水洗いせず、そのまま茹でてしまって問題ありません。
茹でることでさらに余分な水分が抜けて、食感がプリップリになり、味のしみ方が良くなります。
豚汁に入れるこんにゃく、炒めた方がいいの?
炒めて入れるとコクが出る
豚汁に入れるこんにゃくも下処理が必要なですが、より美味しく食べるには、煮込む前に炒めることをおすすめします。
下処理したこんにゃくを、豚肉や野菜と一緒に油で炒めます。油で炒めることで、こんにゃくの淡白な味にコクが出てきます。
ごま油で炒めると、ごまの香ばしい香りがふわっと広がって、味わいもより濃厚になります。
オリーブオイルで炒めると軽い味わいに仕上がって、こちらもとても美味しいですよ。
炒めなくても美味しい!
もちろん炒める工程がなくとも美味しい豚汁に仕上がります。油の摂取が気になる方や、あっさりめの味わいが好きな方には、具材を炒めずに作る豚汁がおすすめです。
豚肉、野菜、こんにゃくを炒めずに煮込むので手間も少なくなります。ちょっと物足りないなと思ったら、お椀によそって食べる直前に、ごま油をほんの少量たらすと味にぐっと深みが増します。
豚肉のこんにゃくは下処理が必要?【まとめ】
豚汁にこんにゃくを入れる時にそのまま入れていいの?と疑問に思う方も多いかも知れません。
私も、下処理不要と書いてあるのをいいことにそのまま入れていたことも多かったです。
こんにゃくは元々アクの強い食材で、アクをより弱くするために製法が工夫されてきました。
現在ではアク抜き、下処理不要のこんにゃくも多く販売されていますが、いずれも下処理したほうが間違いなく美味しいです。
①こんにゃくの生臭さを消す
②余分な水分を抜いて、味がしみこみやすくなる
これだけでも下処理が必要な理由としては十分ですね。面倒でも下処理をすることで、ぐっとこんにゃくが美味しく食べられます。
豚汁に入れた時に、こんにゃくの味がしみていなくて残念、と思ったことのある方は是非試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。