煮干しだしを何に使うか迷うことはありませんか?
煮干しだしは原料(主にカタクチイワシ)を丸ごと使っただしなので、魚のうまみを余さず料理に使うことができます。
お味噌汁や煮物、炊き込みご飯などいろいろな料理に大活躍するだしです。
魚の濃厚なコクが感じられるので、特に具沢山のお味噌汁や根菜の煮物、めん類に最適です。
煮干しだしは煮干しを丸ごと使うタイプや、破砕されてだしパックとして市販されているもの、粉末または顆粒のものといったように様々なタイプがあります。
いずれも煮干しのコクがじんわりと感じられて美味しいのは間違いありません。
この記事では、煮干しだしの特徴をじっくり解説しながら、何に使うのがおすすめかについても紹介していきたいと思います。
煮干しだしとは
※原材料について
煮干しだしの原料は主にカタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどが使われています。その名の通り、これらの魚を煮て乾燥させることで煮干しが作られます。
西日本では「いりこ」と呼ばれることもありますが、近年では全国的にその呼び名が広まっています。
乾燥した状態で使いやすく、保存も利くのでとても便利なだし素材ですが、かつお節や昆布の方がメジャーな分、何に使うのか迷うこともあるかもしれません。
※煮干しだしの特徴
煮干しだしのうまみ成分は、かつおだしと同じイノシン酸です。
魚の風味が強く感じられてコクのあるだしに仕上がりますが、魚臭いと感じることもあります。
だしとしては濃い風味になるので、味噌など濃い味つけによく合います。
※煮干しだしのとり方
煮干しだしの取り方はいくつかあります。
だしを取る前の下ごしらえとして、頭の部分と内蔵の部分をあらかじめ取り除いておくことで、仕上がりが生臭くなることを防げます。
・水出し:
ボウル、または麦茶ポットなどに煮干しを入れ、水を注ぎます。基本は水1Lに対し煮干しが30g程度です。冷蔵庫で12時間ほど浸けておき、ザルで濾して出来上がりです。
浸け過ぎると生臭くなりますので12時間を目安に濾すようにします。
鍋も使わず、お湯を沸かす必要もないので水出し法はとても楽です。
・煮出し:
あらかじめボウルや鍋に煮干しと水を入れて30分ほど置きます。
煮干しごと鍋で中火にかけ、沸騰してきたら弱火にしてアクを取りながら数分間煮出します。
濃いだしが好みの場合は10~20分ほどじっくり煮出します。
布巾またはキッチンペーパーを敷いたザルで濾して出来上がりです。
尚、市販のだしパックや顆粒・粉末タイプを使う場合はパッケージの表示に従ってください。
煮干しだし、こんな料理に使いたい
※味噌汁や煮物に
美味しい煮干しだし、何に使うか考えるだけでも楽しみですよね。
煮干しの濃厚な風味は味噌とよく合うので、ぜひお味噌汁におすすめしたいです。
大根やごぼう、人参などの具材がごろごろ入った味噌汁や、里芋の煮物にもよく合います。
どちらかというと淡白な味わいの根菜類に、煮干しのコクがよく合いますよ。
※めん類のつゆに
コクのある煮干しだしは、うどんやそば、そうめんなどのつゆにもよく合います。
魚のうまみとコクが、麺と絡み合って好相性ですが、和風の麺料理だけでなくラーメンのスープとしても優秀です。
「煮干しラーメン」と掲げているラーメン店が多いのも納得ですよね。
鶏のだしと合わせても相乗効果でうまみが増すので、ボリュームのある麺料理にも最適です。
このように色々なめん類に大活躍するので、何に使うか迷うこともありません。
煮干しだしは何に使うの?【まとめ】
煮干しだしは原料となるカタクチイワシのうまみやコクを丸ごと料理に活用できるので、汁物や煮物、めん類とあらゆるメニューに使えます。
魚の風味が強い分、何に使うのが良いのか迷うこともありませんが、実は様々な素材に合います。
特に味わいの淡白な根菜類や、めん類と合わせることで魚のうまみとコクが生きてきます。
だしの取り方も簡単で、水出しでとれるのも便利ですよね。
味噌汁、煮物、炊き込みご飯、めん類のつゆやスープに、煮干しのだしをぜひ活用してみて下さいね。
煮干しだしはあるけれど何に使うのが良いかわからない、という方の参考になれば幸いです。