「授乳中って粕汁を食べても大丈夫なの?」
「子どもは何歳から食べてOK?」
酒粕にはアルコール分が含まれていますから、心配になりますよね。
結論からいうと、加熱してもアルコールが残ってしまう可能性があり、おすすめはできません。
一般的な食品のアルコールを飛ばす時間は、3分~10分程度沸騰させればよいと言われていますが、酒粕は同様に加熱してもアルコールが残ってしまうとの説があります。
特に、お店の粕汁や自分以外の人が作った粕汁は十分にアルコール分を飛ばしているかわからないので注意が必要です。例え、誰かが作ってくれたものでも、食べて不安に思うより「またの機会に」と遠慮しておくのが良いでしょう。
食後に運転する方も、同様にやめておくのが賢明です。
粕汁は授乳中も食べても良いの?
粕汁は体も温まって栄養たっぷり!栄養だけ見るならば、授乳中にぜひ摂取したい料理です。しかし、心配なのが粕汁のアルコールの問題。
授乳中は特に注意が必要な時期ですから、気になりますよね。
結論からいうと、酒粕のアルコールを完全に飛ばすことは難しいとされていますから、授乳中は粕汁を食べないほうが安全です。
*外食や人に作ってもらった時も控えるのが安全
もったいない気持ちになりますが、アルコールの摂取に注意が必要な期間は粕汁はおすすめできません。
お店で出てくる粕汁は風味をよくするために酒粕をあまり加熱していない物も多いので特に注意が必要です。
友人や家族、義理の家族に作ってもらったものも、気を使って食べて不安になるよりかは、「今回は」と遠慮しておくのが良いと思います。
作った人もあなたを不安にさせたり赤ちゃんに悪影響を与えたくて作ったわけではないですから、説明すれば大丈夫です。
食べさせる側も「粕汁は栄養があるから」「体が温まるし美味しいから」と善意で食べてほしいと思っているはずです。
ですが、栄養士の筆者としては「栄養があるのは事実だが、アルコールを含む以上、粕汁を食べるメリットよりアルコールを摂取する危険性が上回る」というのが結論ではないかなと思います。
一生食べられないわけではないですから、授乳が終わってからの楽しみにとっておきましょう。
子どもは何歳からOK?
「子どもには何歳から食べさせてOK?」というのも気になるポイントですよね。
家庭の味を食べさせてあげたいと思うのももっともです。
酒粕からアルコール分を0%にすることは難しいと言われていますから、明確に何歳からOK!とは明言できません。
酒造メーカーのホームページにも「粕汁には微量にアルコール分が含まれているため、子どもや妊産婦、お酒に弱い人は注意するように。できれば摂取を控えるように」との記載があります。
前述したように、お店で出てくる粕汁は酒粕の風味を良くするためにあまり加熱していない物もあります。
お子様が成人している場合でも、いきなりたくさんは食べないようにするのがおすすめです。
初めての粕汁は家庭でしっかり加熱して極力アルコールを飛ばしたものを、誰かが監督できる状態で食べるのが安全ではないかと思います。
粕汁からアルコールを飛ばす時間はどのくらい?
アルコールの沸点は78.3℃です。沸騰した状態で3分~10分程度煮立てれば、飛ばせるアルコールはほとんど飛んでいると思われます。
しかし、酒粕は液状のアルコールとは違いますから、この方法でも完全にはアルコール分が飛ばずに残ってしまうとの説があります。
アルコールは母乳中に移行しますから、やはり安全を取るならば、授乳期間が終わってから食べるのが安心です。
授乳中や子どもだけじゃない!運転前にも気を付けて!
粕汁に注意が必要なのは、授乳中の方や子どもだけではありません。
酒粕には8%ほどのアルコールが含まれている場合があり、粕汁の加熱が不十分だと、血中にアルコールが検出されます。
実際に粕汁を食べた後に運転をして、酒気帯び運転となったケースもあります。アルコールを飛ばす時間を十分にとっても微量のアルコール分が残っている場合がありますから、粕汁を食べた後は運転しないよう、十分に注意してください。
粕汁は授乳中に食べても良いの?【まとめ】
「授乳中に食べてもOK?」「子どもは何歳からいいの?」という疑問を中心に粕汁のアルコールについてまとめました。
一般的にアルコールを飛ばす時間は、沸騰させて3分から10分もあれば十分とされていますが、酒粕は沸騰させてもアルコールが残ってしまうとする説があります。このため、アルコールの摂取に注意が必要な授乳中や子どもにはおすすめはできません。
食べなければいけない物でもありませんから、安心して食べられるようになってからのお楽しみにとっておきましょう。
粕汁を食べて酒気帯び運転となったケースもあるので、運転する方も注意が必要です。
アルコールを飛ばす時間を十分にとってもアルコール分が残っている場合があります。粕汁を食べたら運転しないことを徹底しましょう!