みりんを煮切る理由は?煮切る時間や効果なども一緒にご紹介!

「煮切る」という言葉、みなさん聞いたことありますか?

この言葉、実は日本酒とみりんにしかつかわないそうです。

言葉は聞いたことあっても、ちゃんとした意味や正しいやり方を知らない方も多いと思います。

今回は、みりんを煮切る理由、どれくらい煮切るか、煮切るとどんないいことがあるのかなど、解説していきたいと思います。

みりんを煮切る理由

みりんを煮切る理由の1つは、煮切ることでアルコールの香りを消して、みりん本来の旨みや甘みを引き出すためです。

煮切りしたみりんは、おひたしやタレ、ドレッシングなど、加熱しない料理を作るときに役立ちます。

わざわざそんな手間しなくてもいいんじゃない?と思いますが、加熱しないでみりんを使うと、せっかくの料理の風味を損なってしまいます。

またもう1つ煮切る理由として、ご家族や一緒に食べる人のためです。

みりんのアルコールは14度ほどなので、アルコールの弱い方や、妊婦さん、お子様が口にすると体に悪影響が出てしまいます。

みりんで?と思いますが、煮切っていないみりんを使った料理を食べた後に運転すると、飲酒運転にもつながってしまうので、このような状況ではアルコールを飛ばす必要があります。

みりんの煮切り方

※鍋を使って煮切る方法

鍋にみりんを加えて、沸騰させます。

沸騰してきたら、火を弱火にしてください。

時間は100mlの場合、30秒ほどでアルコールが飛びます。

※レンジで煮切る方法

少しだけ煮切りたい時はレンジが便利です。

時間も、600Wで60秒ほどです。

深めの容器にみりんを入れて、ラップや蓋をせずに加熱すればOKです。

ラップや蓋をしてしまうと、みりんが爆発する危険があるので気をつけてくださいね。

※煮切らなくてもいい時

煮物など火を加える料理の時は、調理中にアルコールが蒸発するので煮切りをする必要はありません。

また、「本みりん」ではなく、「みりん風調味料」 を使う時も、煮切る必要はありません。

「みりん風調味料」であればそのまま使えるので便利ですよ。

みりんを煮切るといろんな効果がある

※とろみとコクが出る

みりんを煮切るとアルコールが飛んで、みりん本来の旨みと甘味が強くなります。

みりんは砂糖の代わりにも使えるのですが、砂糖よりもすっきりとした甘みになります。

砂糖を使うと甘くなりすぎちゃうな、と悩んでいる方は、砂糖の代わりにみりんを使うといいですよ。

※香ばしい風味

みりんに含まれる糖分とアミノ酸が急速に反応して、香ばしい風味が出ます。

醤油とみりんを1:1で煮切ると、より香ばしくなるので、蒲焼や照り焼きのタレとしておすすめです。

※酢の物をまろやかにする

酢の物を作ったけど、酢が強すぎる、なんだか味がまとまらないという時は、煮切りしたみりんを入れると、酸味のカドが取れて食べやすくなります。

酢の物が苦手なお子様がいるご家庭は、一度試してみてください。

また、みりんを加熱することで糖分とアミノ酸が結合して、アミノカルボニル化合物というものが生成されます。

これは、抗酸化作用があり、体内の細胞の老化を抑制する効果があるようです。

砂糖を煮切りしたみりんに置き換えることで、実はダイエットにもつながります。

お菓子を作る時の砂糖の代わりにしたり、麺つゆやタレなどにも使えるので、砂糖をあまりとりたくない方にはいい調味料ですね。

ただし、煮切りしたみりんは、清潔な保存容器で冷蔵庫保管、3日ほどを目安に使ってくださいね。

みりんを煮切る理由とは?【まとめ】

今回はみりんを煮切る理由、煮切るとどういうこと効果が得られるのか、など解説してきました。

煮物などによく使うみりんですが、実は和え物や酢の物など、火を通さない料理にもどんどん使いたい調味料なのです。

みりんを煮切るのって面倒だなと思いがちですが、いいこともたくさんありますよね。

料理もちょっと上品に仕上がるので、みりんの煮切り方を覚えて、料理の腕をワンランクアップさせたいですね。

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