味噌は日本で古くから愛されている食べ物で、種類も豊富にあります。
いろいろな料理に使われる味噌ですが、実は赤味噌と白味噌を混ぜるとプラスになるのです。
今回は、赤味噌と白味噌の上手な混ぜ方や、そもそもの違いなど、ご紹介していきます。
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赤味噌と白味噌の違い
味噌は、熟成期間によって赤、白、淡色と3種類の色に分けられます。
※赤味噌
色味が赤から黒っぽい赤味噌は、長期熟成によって作られた味噌で、コクがあるのが特徴です。
大豆を水につける時間を長くして、高音で長時間蒸してから作るものです。
糖質やタンパク質が熱変性を起こして、麹の酵素により分解が促進し、熟成するときに色がつく「メイラード反応」によって色が濃くなり、赤〜黒っぽくなります。
抗酸化作用、代謝アップにいいので、朝食に味噌汁として食べるのがおすすめです。
また、味噌煮込みうどんやモツ煮などの煮込み料理から、炒め物、炒飯などにも合うので、料理に使いやすい味噌煮なります。
※白味噌
赤味噌と違い、短期熟成によって作られた味噌で、甘味が強いです。
大豆を水につける時間を短くして、生さずに煮てから作るものです。
そのため、糖質やタンパク質が取り除かれるので、メイラード反応が抑えられ、色が薄くなります。
ストレス軽減、過食を抑える、不眠を和らげる効果があるので、夕食の味噌汁におすすめです。
上品な甘味があるので、ごまだれ、クリームパスタなどに合いますし、肉や魚に使うと柔らかくしてくれます。
赤味噌と白味噌の混ぜる割合
俗にいう「合わせ味噌」は、味噌を2種類以上合わせたものになりますが、この合わせ味噌を作るときに一般的に使用されているのが、赤味噌と白味噌です。
※赤味噌3:白味噌4
どんな具材にも合わせやすい基本的な混ぜ方となります。
だしに昆布、料理酒小さじ1を混ぜるとなお美味しくできますよ。
※赤味噌2:白味噌1
濃厚で風味のある赤味噌を多めに使うことで、魚介類の生臭さを抑えてくれる割合です。
鰹や昆布で出汁を取ると、より美味しくいただけます。
※赤味噌7:白味噌3
夏場に作るといい割合です。
夏場は、汗などで塩分を消費しやすいので、塩分濃度の高い赤味噌を多めに混ぜると美味しくいただけます。
※赤味噌1:白味噌1
冬場に作るといい割合です。
冬は冷えやすいので、多少温度が下がっても、旨みを味わうためにいい割合となります。
以上が基本的な混ぜる割合ですが、お好みで変えたってもちろんOKです。
自分の好みや、季節によって合わせ方を変えられるのも、味噌のいいところです。
赤味噌と白味噌を混ぜるといいことしかない!
味噌って混ぜるのありなの?と思う方、ありありですよ。
昔から、「味噌は遠いものを合わせる」と言い伝えがあり、産地の異なる味噌を合わせることで、より味噌のおいしさを引き立たせてくれます。
じゃあ、合わせ味噌が1つあればいいんじゃないの?とも思いますが、そうすると、合わせ味噌を使うことしかできません。
でも、赤味噌と白味噌があれば、自分好みに混ぜたり、単体でも使えるので、料理の幅がグッと上がります。
また、合わせた味噌を油が多い料理、例えば炒め物などに使うと、油っぽさを消してくれます。
健康面、美容面でも、がんのリスクを下げる、血液をサラサラにする、骨粗鬆症予防、アンチエイジングやリラックス効果も期待できます。
赤味噌と白味噌を合わせて、自分好みの合わせ味噌を作って、こんなにいい効果が得られるので、混ぜるのはありあり!ですね。
赤味噌と白味噌を混ぜるのはあり?【まとめ】
赤味噌、白味噌、合わせ味噌など、今はスーパーでいろんな種類の味噌を売っていますが、今までのお話をみると、合わせ味噌だけ冷蔵庫にあるのは、勿体無いような気がしますね。
赤味噌だけでも、白味噌だけでも使えて、混ぜるともっと美味しくなるなら、2種類の味噌を常備しておきたいところです。
混ぜるのが苦手な方は、とりあえず基本のレシピに沿って、まずは味噌汁を作ることから始めると、美味しい味噌生活ができると思いますよ。