赤だし味噌汁の具の定番といえば?地域ごとの違いはある?
赤だし味噌汁は主に東海地方のイメージがありますが、定食屋さんやお寿司屋さんのランチメニューで赤だしが出てきたりするので、馴染みのある方も多いと思います。
赤だし味噌汁の具といえば、まず豆腐やわかめが思い浮かびます。他にも大根や麩も合いますし、ナメコの赤だしに三つ葉を添えると彩りもきれいです。
赤だし自体がとても濃厚な風味なので、豆腐やわかめといった定番の具材の他に、貝類や豚肉といった旨みの強い具材との相性が抜群です。
味噌汁に使う味噌も地域によって個性があるので、赤だし味噌汁が定番の地域や、逆に馴染みがない地域があったりしますよね。
本文では、赤だし味噌汁について、定番の具材や地域性での違いを解説していきます。
Contents
赤だしと赤味噌の違い
赤だし=赤味噌ではない
赤だし味噌汁とは赤味噌で作る味噌汁、と思ってしまいがちです。
実は赤だしと赤味噌は同じではありません。赤味噌は「見た目が赤い」味噌のことで、米こうじを使って作る仙台味噌なども赤味噌に含まれます。
「赤だし」とは
仙台味噌は赤味噌に分類されますが、仙台味噌で作った味噌汁を赤だしとは呼びません。
「赤だし」とは、東海地方で主に食される「豆味噌」をベースに、米味噌をブレンドして仕立てた味噌汁のことです。豆味噌と米味噌を混合したものが、赤だし用の味噌として市販されています。
豆味噌は、米こうじを使わず大豆を発酵させて作られており、熟成期間が長いため色合いは暗赤色となり、風味はより濃厚になってきます。
赤だし味噌汁の特徴
豆味噌は米こうじを使わず、大豆を発酵させて作られています。熟成期間が他の味噌に比べて長いため色味が濃く、豆味噌ベースの赤だし味噌汁は濃い色に仕上がります。
味噌自体にしっかりとした塩気とコク、風味があるので人によってはクセがあると感じる方もいるかも知れません。
味噌の風味が濃いため、出汁の加減が少し難しいですが、濃い目の出汁を使うのが美味しく作るコツです。
しっかりとした風味の味噌汁になるので、基本的にどんな具材でも合わせやすいです。
赤だし味噌汁具の定番は?
豆腐とわかめ、ナメコなど定番の具
赤だし味噌汁の具としてまず浮かぶのが、豆腐とわかめ、ナメコです。インスタントの赤だし味噌汁だと、細長いタイプの麩が入っていたりします。
特に豆腐とわかめはいろいろな味噌と相性が良いので、赤だしを作ろうとして具材に困った時にも豆腐とわかめがあればバッチリです。
貝類もよく合う!
あさりやしじみは良い出汁が出て、深い旨みがあります。こちらも赤だしの定番ですね。
赤だしは出汁が濃い方が美味しいので、食材自体に旨みのあるものや風味の強い具材も合います。あさりの赤だしに、青ねぎを刻んで添えるのが個人的にとても好きです。
大根やごぼう、豚肉も
赤だし味噌汁は味噌自体の風味が濃いため、大根やごぼうのようなしっかりした肉質の野菜や、豚肉との相性も良いです。
具材の旨みと味噌の風味が相乗効果をもたらして、満足度の高い一品になります。
赤だし味噌汁の地域性
東海地方の食文化
赤だし味噌汁は東海地方の食文化として知られていますが、現在では全国どこにいても楽しむことが出来るといっていいでしょう。
味噌は、平安時代の文献に最も古い記述があり、歴史の古い食品です。
あの徳川家康が豆味噌作りをすすめていたとされており、豆味噌が東海地方で根付いたのも納得がいきます。
全国のいろいろな味噌
味噌は日本中で食べられていますが、地域により個性はさまざまです。
色で区分すると赤味噌、白味噌、淡色味噌などに分けられます。
原材料で区分すると米味噌、豆味噌、麦味噌の3つで、さらに地域別だと北海道味噌や仙台味噌、信州味噌、東海豆味噌、関西白味噌、九州麦味噌……等々、より細かく分けられます。
味噌は地域ごとの個性が強いので、自分が生まれ育ったところの味噌がやはり馴染み深いです。
それだけに他の地域の味噌はどんな感じなんだろう?と興味を持つことも多く、食べたことのない地域の味噌を買ってみたこともあります。
いろいろな種類の味噌を、具材によって使い分けてみるのも面白いですね。
赤だし味噌汁の具の定番は?【まとめ】
東海地方で愛されている赤だし味噌汁ですが、現在はどこにいても豆味噌が手に入ります。
味噌は地域によって個性の異なる食品で、味噌汁ひとつ取ってもいろいろな味わいがあります。
特に豆味噌は風味が強く、味の加減が難しいかも知れませんが、出汁を濃い目にすることが美味しく作るコツです。
赤だし味噌汁は、基本的にどんな具材でも合わせやすいです。特に旨みの強い貝類や肉、もちろん定番の豆腐やわかめにもよく馴染むので、意外に具材選びに悩まない味噌といえます。
自分の生まれ育った地域の味噌でないと、どんな具材が定番なのか迷うこともありますが、この記事がお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。