白味噌といえば、主に関西、特に京都を中心に使われているお味噌になります。
そちらの地域へ旅行に行った際に白味噌のお味噌汁を食べると、「美味しい!」と感じますよね。
でもいざ自宅で白味噌の味噌汁を作ってみると、作りに慣れていないせいなのか、なぜかまずい?というか失敗することが多いです。
では、なぜうまくいかないのか?
ここでは、白味噌の味噌汁を美味しく作るためにコツや、白味噌の味噌汁に合う食材を紹介していきたいと思います。
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白味噌の特徴
白味噌は、米麹を使った米味噌になります。
塩分量が他の味噌よりも少なく、大豆に対しての米麹の割合が高いので、味噌の中で一番甘口になります。
見た目も、大豆のアミノ酸反応を醸造過程で抑えているので白くなります。
代表的なのが、関西の西京味噌で、他にも香川県の讃岐白味噌、広島県東部の府中白味噌が有名です。
白味噌の味噌汁に合う出汁
白味噌の味噌汁は、濃厚でクリーミーな味わいと甘さが特徴です。
そのため、白味噌の味を邪魔しない出汁が必要となります。
味が強くなくクセのない、昆布や鰹出汁を使うのがおすすめです。
※二番出汁がおすすめ
出汁の強さや風味は、種類だけでなく、出汁の取り方によって変わってきます。
白味噌に使う出汁は、すっきりとしたものがおすすめなので、出汁の旨みを一瞬で引き出す一番出汁より、二番出汁の方がおすすめとなります。
二番出汁は、一番出汁で使った昆布や鰹節と、鰹節10グラム、水2リットルで作ります。
鰹節10グラム以外を鍋に入れて、強火で沸騰したら、弱火に切り替えて10分ほど煮込みます。
鰹節10グラムを追加して、風味をつけて火を止めます。
アクをとって鰹節が底に沈んだら中身をこして完成です。
少し手間ですが、美味しい白味噌の味噌汁を作るならやる価値ありですよ。
※だし入りの白味噌を使う
困った時におすすめなのが、すでに出汁が入っている、だし入りの白味噌を使うことです。
すでに出汁が入っているため、出汁を自分でとる必要がないです。
忙しい時にも、出汁を取る手間を省けるので、面倒な方はだし入りの白味噌を使ってください。
味が薄いなと思ったら
味が薄いと、なんだか今日のお味噌汁まずいな、と感じちゃいますよね。
味見の時に味が薄い、まずいと感じたら、以下のことをやってみてください。
※味噌を入れる量を増やす
白味噌は塩分が少ないので、他の味噌と同様の量だと薄く感じます。
入れすぎかな?と心配にはなりますが、いつもの倍、味噌を入れてみてください。
※白味噌に他の味噌をたす
白味噌に他の味噌(赤味噌や合わせ味噌)を少し足してみてください。
少し足すだけで、風味と旨みが増して味が濃くなりますよ。
白味噌の味噌汁に合う食材
基本的にはどんな食材でもあいますが、クリームシチューに合う食材をイメージしてもらうといいと思います。
きのこ類やほうれん草、かぶ、かぼちゃ、じゃがいもなどの芋類やコーンなどがおすすめです。
なんとなく洋風な感じになりますが、もちろん油揚げやお麩、大根、ネギなども合うので、ご自身の入れたい食材を入れてもらってOKです。
また、白味噌と豆乳はとても合うので、豆乳を少し加えて、そこに鮭を入れて、クリームシチュー風のお味噌汁もおすすめです。
関西では、お雑煮は白味噌でいただくので、お餅や鶏肉、青菜も合いそうですね。
逆に、豚肉などの味がガッツリとしたものは、あまり合わないかもしれません。
また、仕上げにカラシをちょんとお味噌汁の上にのせると、味にアクセントが付いて美味しくなるそうです。
少し辛味が欲しい方は、ラー油や一味を入れてもいいですね。
白味噌の味噌汁はまずい?【まとめ】
関東の方や、白味噌に馴染みがない方にとって、白味噌の味噌汁を作るは結構難しいと思います。
慣れていないと、味見した時にまずい?おかしい?と不安になりますよね。
私も、味に違和感が出てしまい、なんとなく敬遠しがちでした。
ですが、白味噌の味噌汁も、簡単な作り方を一度覚えてしまって、自分好みの味付けができると、どんどん作りたくなるものです。
料理のレパートリーを増やしたい方は、いつもの味噌汁を白味噌に変えるだけでも、料理の幅が広がりますよ。