納豆とバナナ、どちらも理想的な朝食の代表格ですよね。
納豆にはタンパク質やナットウキナーゼといった酵素、バナナは糖質やビタミン、カリウムなどのミネラルが豊富です。
一緒に食べるとより体に良さそうですよね。
ところで、納豆には食べ合わせの良い食品、良くない食品がいくつかあります。
朝は納豆ご飯+バナナを食べていたけれど相性は大丈夫?と心配になりそうですが、実は良い食べ合わせなんです。
納豆とバナナがなぜ相性が良いのかは、「トリプトファン」がキーワードになります。
トリプトファンは「幸せホルモン」ともいわれる「セロトニン」を作る働きがあり、納豆にもバナナにも豊富に含まれています。
この記事では、納豆とバナナの食べ合わせがどう良いのかと併せて、納豆、バナナそれぞれに食べ合わせの良い/悪い食品についても紹介していきたいと思います。
納豆とバナナの食べ合わせ
※実は食べ合わせが良い
納豆とバナナに食べ合わせがあるというのは意外ですよね。しかも相性が良いというのは朗報です。
納豆にはタンパク質、ビタミンB群、ビタミンK、カリウム、マグネシウムをはじめとした豊富な栄養素の他、イソフラボンといったポリフェノール類、ナットウキナーゼという酵素も含まれています。
なかでも、納豆とバナナに共通して含まれるのが必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」です。
トリプトファンは「セロトニン」という物質を作りますが、セロトニンは「幸せホルモン」ともいわれる通り、心を落ち着かせてくれたり、睡眠の質を良くしてくれたりするとされています。
さらにバナナに含まれるビタミンB6がトリプトファンの働きを高めてくれるといわれているので、納豆とバナナの食べ合わせが良いのも頷けますね。
※おすすめ朝食メニュー
納豆とバナナを朝食に摂るなら、納豆ご飯+デザートにバナナというのが定番で、何より手軽ですよね。
納豆とバナナを混ぜるレシピはあまりイメージしづらいですが、納豆オムレツの付け合わせにバナナをスライスして添えても良いですね。
寝つきの悪い方や、気持ちがざわざわしやすい時など、手軽に試してみてくださいね。
納豆の食べ合わせ
※相性の良い食品
納豆と相性のよい食品は、バナナの他にはキムチ(キムチの乳酸菌と合わせることで腸活にも)、ねぎ(ねぎのアリシンが納豆のビタミンB1の吸収を高める)、アボカド(どちらもカリウムが豊富で余分な塩分を排出)などがあります。
上手に食卓に取り入れたいですね。
※相性の悪い食品
納豆に生卵をまぜてご飯にかける朝食を摂っている人も多いと思いますが、実はあまり良くない食べ合わせです。
納豆に含まれるビタミンB群の一種「ビオチン」が、生の卵白に含まれる「アビジン」という物質と結合しやすいため、体内に吸収されにくくなってしまいます。
私もこれを知ってちょっとショックだったのですが、あくまで「生の卵白」とのことなので、納豆に卵を合わせる場合は卵黄のみにするか、半熟卵や温泉卵にすると解決です!
バナナの食べ合わせ
※相性の良い食品
バナナは納豆の他にも、ヨーグルトや牛乳と食べ合わせ抜群です。
ヨーグルトの善玉菌とバナナの食物繊維&オリゴ糖で腸内環境を整えるのにも役立ちます。
バナナと牛乳は、バナナジュースにすると本当に美味しいですよね。
栄養面でもこちらは正解で、牛乳に含まれるトリプトファンでセロトニン生成に効果的です。
※相性の悪い食品
バナナと相性が悪いのが、意外にも小麦です。
マフィンやパウンドケーキにバナナが具材として使われることも多いので意外ですよね。
バナナは消化の早い「ファスト食品」なのに対し、小麦は消化の遅い「スロー食品」です。
バナナを消化した後で、時間をかけて小麦を消化する形になるため、長時間にわたって胃腸に負担をかけることになります。
とはいえ、毎食欠かさず食べるわけでもなければそれほど心配することはないでしょう。
納豆とバナナの食べ合わせは良い?【まとめ】
納豆とバナナ、意外な組み合わせですが実は食べ合わせの良い食品です。
朝食に納豆ご飯とバナナ、納豆ご飯とバナナスムージー、納豆オムレツとバナナ、など手軽に組み合わせられるので一石二鳥ですよね。
納豆に多く含まれるアミノ酸「トリプトファン」とバナナのビタミンB6が、セロトニンの生成を促すので、睡眠の質をアップすることにもつながります。
逆に、食べ合わせの悪いのも意外な食材でした。
納豆と生卵、バナナと小麦といった身近な組み合わせだったのは驚きですよね。
栄養素の吸収阻害や、胃腸への負担などマイナス面がありますが、毎食食べるわけでもないのであまり心配し過ぎず「知っておく」だけでも違ってくると思います。
食べ合わせの良い食品をうまく組み合わせて、日々快適に過ごしましょう。