肉じゃがを圧力鍋で作ると、時短にはなっても煮崩れするのでは?と思われるかも知れません。
圧力鍋を使い短時間で圧力をかけて加熱することによって、煮込む時間は大きく短縮できます。
肉じゃがが煮崩れしてしまう主な原因は、加熱のし過ぎとじゃがいもの種類によるものですが、コツを押さえれば圧力鍋で美味しい肉じゃがが簡単に作れます。
出来るだけ粘質のじゃがいも(メークインなど)を選ぶこと、加圧時間を守ること、汁気を多くしないこと。
これだけで圧力鍋で美味しい肉じゃがが作れます。
本文では、圧力鍋で上手に時短しながら作る肉じゃがのコツを紹介していきますね。
肉じゃがの煮崩れの原因と対策
じゃがいもの種類選び
じゃがいもの種類によって、粉質と粘質といった肉質の違いがあります。
粉質は主に男爵やキタアカリといった、ホクホクした食感のものです。一方の粘質は、メークインなどのように形のしっかりした、しっとりした食感のじゃがいもです。
粉質のじゃがいもは、加熱した時に煮崩れしやすいという短所があります。
煮崩れしてしまったじゃがいもは食感もぐずぐずになってとても残念な仕上がりですし、なにより修正がききません。
全て崩してコロッケに作り直すリメイクは出来ても、余計に手間がかかってしまいます。
煮崩れを防ぐためには、出来るだけ粘質のじゃがいもを選ぶことも大切です。もちろん、粉質のじゃがいもを使っても美味しく出来ますが、火の通し方に工夫が必要です。
煮崩れしないために
粉質のじゃがいもで肉じゃがを作る場合は、ほかの材料に火が通った後でじゃがいもを加えて加熱することで煮崩れを回避できます。
但し、圧力鍋で加圧~自然冷却中に加えることはできませんので、普通の鍋でこまめに様子を見ながら作る方が向いています。
圧力鍋で作る場合には、加圧・加熱時間を守ることが大切です。
粘質のじゃがいもを使ったとしても、圧をかけすぎたりすると良い仕上がりになりません。
次の項で、圧力鍋を使った肉じゃがの作り方を紹介していきますね。
肉じゃがを圧力鍋で!
どのくらい時短になる?
肉じゃがを圧力鍋で作ると、かなりの時短になりますし、加熱・加圧時間をきっちり守れば煮崩れのリスクは逆に減ります。
普通にお鍋で作る場合は、材料を入れてから具材に火が通るまで、味がしみ込むまで30分はかかってしまいます。特ににんじんは火が通りにくいので先に入れたり、じゃがいもは煮崩れを防ぐために最後に入れたりします。
時間差で入れる手間と、加熱時間の短縮だけでも圧力鍋を使用することは効率的といえます。
材料(4人分)
・じゃがいも:4個(半分にカット)
・たまねぎ:中2個(1/4~1/6のくし切り)
・にんじん:中1本(乱切り)
・しょうゆ、みりんまたは料理酒:各大さじ2
・砂糖:大さじ1
・だし汁:200ml
調味料はめんつゆを代用してもOKです。2倍濃縮ならめんつゆ100ml+水100ml)
味の濃さは好みで調整してくださいね。
加圧中は水分が蒸発しにくいため汁気は少なめにしています。これは汁の量が多いと煮崩れにつながりやすいからです。
作り方
圧力鍋に油をひき、肉を炒めます。色が変わってきたらカットしておいた野菜を加え、2分ほど全体に油をからめながら炒めます。
調味料を全て加え、圧力鍋のフタをして強火にかけます。
圧がかかった時点で弱火にし、3分たったら火を止め、そこから圧が抜けるまで(10分ほど)放置します。その間に余熱で火が通ります。
圧が抜けたらフタを開けて、弱火にかけ全体を混ぜながら水分を軽く飛ばしたら出来上がりです。
仕様によって加圧時間や圧の抜ける時間が変わってくる場合があるので、圧力鍋の取扱説明書やレシピブックなどをあらかじめ確認しておくとスムーズです。
肉じゃがを圧力鍋で作る時のかかる時間は?【まとめ】
肉じゃがを圧力鍋で作ると、大きく時短できますし、加圧時間を守ることで煮崩れも防げます。
あわせて、粘質のじゃがいもを選ぶことと、汁気を少なくすることで煮崩れのリスクをより回避できます。
圧力をかけて短時間で火を通すことで、煮崩れを心配する方も多いと思いますが、上記のコツをしっかり押さえれば簡単に美味しい肉じゃがになります。
これまで30分以上かけて、目を離さずに煮ていたことを考えると、その時間でもう1品作れるかも知れません。
圧力鍋をお持ちの方や、これまで肉じゃがを圧力鍋で作ってみたことのない方は是非試してみてくださいね。