海苔に表裏ってあるの?おにぎりにする時はどっち側で巻く?

焼き海苔をよく見てみると、片方がツルツル、もう片方はゴワゴワしていますよね。

普段あまり気にすることのない「海苔の表と裏」ですが、おにぎりにする時に「どっちを内側にするんだろう?」とも迷う方もいるかも知れません。

海苔はツルツルしている方が表で、ゴワゴワしている方が裏といわれています。

実は、昔はゴワゴワしている方が表で、ツルツルしている方が裏とされていました。

これは海苔の製法が手作業から機械化されたことに関連しますが、ちょっと興味深いですよね。

通常、おにぎりなどにする時は裏面にご飯がくるようにしますが、実は表面をご飯側にするのも有りで、その方が海苔のパリッと噛み切る食感が生きてくるんです。

この記事では、海苔の表裏がどのように出来るのか、おにぎりにした時にどっち側を外にした方が良いのかも含めて解説していきたいと思います。

海苔の表裏について

※表裏を見分ける方法

海苔の表裏を見分ける方法は簡単です。

ツルツルして光沢があるのが「表」、ザラザラ、ゴワゴワした方が「裏」です。

おにぎりや海苔巻きを見ると、光沢がある側が表になっているのがよくわかります。

表を外側にすることによって見栄えも良く、美味しそうに見えますよね。

※どうして面によって感触が変わるのか

どうして表と裏は見た目や感触が変わるのかは、海苔の製法によるものです。

海苔は原料となる海藻を採取、洗浄したものを細かく裁断して、紙すきのように簾に平たく成形し、天日干しで乾燥させて作られます。

その際に簾に密着した側はザラザラした触感と見た目になり、外側は光沢が出て滑らかな表面となります。

※昔は表裏が逆だった?

実は、昔は表裏が逆でした。現在「表」とされているツルツルした面は本来「裏」だったのです。

現在のように機械化される前、手作業で海苔を作っていた頃は、簾で漉いた海苔を乾燥する際に簾の面から先に太陽光に当てていました。

先に太陽に当てた面を「表」としていたので、今と表裏が逆だったのです。

今は乾燥も含めて全て機械で製造されているので、表裏の概念が変わったといえます。
確かに、光沢があり見栄えの良い方を表とするとしっくりきますよね。

おにぎりはどっち側で巻く?

※表が外だと見栄えが良い

おにぎりに海苔を巻く時、つるっとして光沢のある表を外にすると見栄えが良いですよね。

なんとなくですが、ざらっとした裏面の方がご飯や具材との馴染みが良い気もします。

作りたてのおにぎりなどは、舌触りもなめらかに感じますよね。

※裏が外だと食感が良い

おにぎりを作って時間が経つと、海苔は水分を吸ってしんなりしてしまいます。

湿気った状態の海苔を食べるとうまく噛み切れなかったり、口の中(特に上あご)に貼り付いてしまったりしませんか?

実は、ざらついた裏面をおにぎりの外側にして巻くと、海苔のパリッとした食感が失われにくいという利点があります。

常識を覆すようではありますが、時間が経ってからおにぎりを食べる時に、ぜひ試してみて下さいね。

海苔に裏表ってあるの?【まとめ】

海苔には表裏があり、見た目や触った感じが全く違います。

光沢があってつるっとしているのが「表」、ざらついてゴワゴワした感触の方が「裏」とされているのですぐに見分けがつきます。

しかし、昔は表裏の概念が逆だったというのは驚きですよね。

海苔の製法が手作業から機械化になったことで、先に太陽に当てた方が表、という考え方は無くなっています。

おにぎりや海苔巻きに使う時は、表を外側にした方が光沢もあり見栄えが良いですが、時間が経つと海苔が湿気ってしまい、噛み切りにくくなったり口の中に貼り付いたりすることがあります。

もしおにぎりを作って時間が経ってから食べる場合は、あえて表裏を逆にするのも有りです。

知っていそうで知らなかった、海苔の表裏の秘密ですが、今度おにぎりを作る時に思い出していただけると嬉しいです。

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