酢はほとんどのご家庭に常備されている調味料と言ってもいいと思います。
そんな酢は、調味料としてはもちろん、掃除や臭い消しにも使えるので万能品ですよね。
でも、酢に何か浮かんでる?酢にもカビが生えるの?と心配な方に向けて、今回は酢に浮かぶものは何かを解説していきたいと思います。
酢にもカビが生えるの?
酢には殺菌効果があるので、よっぽどのことがない限りカビは生えませんし、腐ることはありません。
ですが、長期間置くことによって劣化したり、酢を他の容器に移し替えて使った場合には白い沈殿物が発生することがあるそうです。
この白い沈殿物は、セルロースという物質になります。
セルロースは、空気中に存在する酢酸菌という菌が、酢の中に入り増殖して、多糖類の一種となることでできます。
この酢酸菌とセルロースは無害で風味が悪くなるだけですが、できれば調味料としての使用はやめた方がいいそうです。
もしセルロースが発生してしまったら、処分するか、お掃除に使うといいですよ。
※酢カビ防止に使う場合
酢には殺菌効果があるので、カビが生えやすい場所に、酢を薄めた液で雑巾掛けをすると、カビ防止になりますよ。
また、夏場のお弁当作りの時にも、ご飯を詰めるときに酢を少量加えたり、おにぎりを握るときに酢を加えると、食中毒予防にもなります。
食器用の洗剤としても、洗濯にも掃除にも使えるので、捨てるのが勿体無い方は、是非、酢を調味料以外で活用してみてくださいね。
セルロースはどう防止するの?
酢は常温でも保存可能なのですが、冷蔵庫保存することによって鮮度が保たれます。
また、開栓後は必ず冷蔵庫保存をし、しっかりとキャップを閉めて空気に触れさせないことが大切です。
酢さしなどに移し替えて使う場合は、綺麗に洗って熱湯消毒し、しっかり乾燥させたものを使ってください。
また、酢が少なくなったからと継ぎ足すことはやめて、使い切ってから、またしっかりと洗浄して使ってください。
果実酢などはカビが生える!?
酢はカビが生えないと言いましたが、例えばご家庭で酢ドリンクや果実酢を作った場合は違います。
酢、そのものではカビが生えることはありませんが、そこに別のものが含まれるとカビが生える原因になります。
リンゴ酢やキウイ酢など、果物を入れると、果物が腐ってカビが生える場合があるので、ご家庭で、酢ドリンクや果実酢を作っている方は気をつけてくださいね。
少し目を離した隙に、カビが生えることがあります。
このようなカビは、水面に浮いてきたり、果物に付着したりしているので、水面に見かけないものが浮いていたら思い切って処分するようにしてください。
カビ部分だけを取り除いても、見えないだけで全体に広がっている場合があります。
もったいないですが、捨てることも大事です。
※カビ防止のためにやること
カビが生えないようにするためには、1日1回軽く降ることが大事です。
また、夏場など気温が高かったり、湿気が多い時期は、冷蔵庫に入れて保存することが大事です。
常温保存ですと、1日出かけている間にカビが生えることもありますので気をつけてくださいね。
茶色の沈殿物は何?
市販の穀物酢やリンゴ酢に、茶色の沈殿物ができることがあります。
もしかしてカビ?と心配になりますが、これはカビではなく「オリ」と言われるものになるので安心してください。
カビは、水面上に浮いてくるそうです。
それとは逆に「オリ」は、沈殿しているのでわかりやすいかと思います。
この「オリ」は、酢の原料に含まれる糖やタンパク質などが結合して生じるもので、店頭や家庭で保存している間に、温度変化などでできるそうです。
商品の味や香りに影響はないそうなので、そのまま使って大丈夫です。
酢はカビが生える?【まとめ】
酢はカビが生えるのか?ということでしたが、そのまま使うならそこまで気にする必要はありません。
ですが、ご家庭で酢をアレンジして使う場合は注意してくださいね。