卵焼きもだし巻き卵も、日本の卵料理の定番ですよね。
でもこの2つはいったいどんな違いがあるんだろう?その定義は?と疑問を持つ方も多いと思います。
また、地域によっても卵焼き。と呼ぶものの形が違うこともあります。
今回は、卵焼きとだし巻き卵の違いを詳しく解説していきたいと思います。
卵焼きとだし巻きの違いは?
卵焼きの定義は?
卵焼きとは、よくかき混ぜてなじませた溶き卵に、塩や砂糖、醤油などで味付けをして焼いて作る料理のことを言います。
味付けは、好みなので、自分の好きな味付けにできます。
塩辛い感じが好きなら塩や醤油、甘いのが好きなら砂糖と醤油を使います。
マヨネーズを使う人もいるみたいですね。
薄く何回か巻いていくので、断面に層が入ります。
中までしっかりと焼いているので、お弁当の具材としても重宝しますよね。
切った時も水分が少ないので、卵焼きを可愛く切る方法などもありますね。
また、卵焼きはいろんな具材を使えるのも、だし巻き卵との違いです。
ネギを入れたり、チーズや明太子を具材にしたり、間にカニカマを入れてお弁当に彩りを加えたりと、バリエーション豊富にいろんな卵焼きを楽しめます。
食べる時も、卵焼きそのものの味を楽しむので、食べるときに醤油をかけたりはあまりしません。(もちろん好みはあります)
だし巻き卵の定義は?
だし巻き卵とは、溶いた卵にだし汁を入れて、焼いて作る料理です。
出汁をたっぷりと使い、何回も繰り返して巻くので、柔らかくしっとりとした食感があります。
断面に層が入っていないのも特徴です。
焼き上がった後に、巻き簀などで成形することも大事です。
一般家庭では作るのが難しいので、あまり作られないこともあります。
地域によって、出汁の種類にも違いがあり、風味を味わえるのもいいですよね。
(筆者も家庭では、だし巻き卵は難しいのでほとんど作ったことはありません)
だし巻き卵は、卵焼きと違いそのまま食べるのではなく、大根おろしを添えて、醤油をかけて食べるのが主流です。
厚焼き玉子ってなに?
卵焼き、だし巻き卵のほかに、厚焼き玉子もよく聞きますよね。
では、厚焼き玉子とはどんな料理なんでしょうか?
それは、文字通り、厚みがしっかりとある卵焼きのことを言います。
卵焼きと作り方は一緒なのですが、厚みをもたせることが大事です。
また、厚焼き玉子は具材のない甘めの味付けというイメージがあります。
地域によっても違う卵焼き
卵焼きは、関東と関西でも違ってきます。
関東では、砂糖を入れて甘めに調味して、少し焦げ目をつけて焼く、どちらかというと「厚焼き玉子」が主流です。
それに引き換え関西では、砂糖は入れずに、出汁をきかせて大根おろしを添える「だし巻き卵」が主流です。
また、卵焼き器も関東と関西で形が異なります。
関東の方では、卵焼き器が正方形になります。
関西の方では、卵焼き器は長方形になります。
※筆者の住んでいる東海地方では(というか個人的な見解としては)卵焼きは、しっかり焼いてある、お弁当にも入れられるものを指して、だし巻き卵は、料亭やお寿司屋さんで出てくる、ふんわりとしたものを指すと思います。
なので、卵焼きと呼ぶものは、関東調理のもの、だし巻き卵と呼ぶものは、関西調理のものを日常ではいっています。
卵焼きとだし巻きの違い【まとめ】
卵焼きと一口にいっても、出身地や捉え方によって、イメージしているものが変わってきますね。
簡単にいうと、卵焼きはどんな味付けでもいいですが、だし巻き卵は出汁がたっぷり入っているものを言います。
一般的に、居酒屋やお寿司屋さんなどではだし巻き卵を提供するところが多いと思います。
逆に卵焼きは、定食のおかずについてきたりと、何かのお供なイメージがあります。
あのふんわりした食感は、中々家庭で出すのは難しいところではありますね。
ご家庭では、お弁当によく使う卵焼きですが、いろんな味付けができるので、その時々によって味変できたり、見栄えも変えられるのも楽しいですよね。