ぬか漬けを毎日食べるのは健康に良い!それって本当?デメリットは?
「ぬか漬けを毎日食べるのは健康に良い」そう聞いたことがある方も多いと思います。
ぬか漬けは体に良い乳酸菌をたくさん含んでおり、食べ続けることで、腸内環境の改善や、免疫力向上などの嬉しい健康効果が期待できます。
ですが、「ぬか漬けを毎日食べるのは健康に良い」というのは本当でしょうか?
結論を言うと、毎日「たくさん」食べるとトータルで見て健康に悪いです。
ぬか漬けには体に良い乳酸菌やビタミン類が豊富に含まれていますが、同時に塩分も多いです。
量が多いと、栄養が摂れるメリットを塩分の摂取によるデメリットが上回ります。1日に食べるのは20g~30g程度にしておくのが良いでしょう。
ぬか漬けは毎日食べるべき?
ぬか床の作り方や、ぬか漬けについて書かれている物を読むと「ぬか漬けは体に良い!」「毎日食べることを習慣にしましょう!」なんて書かれていることが多いです。
そんな文言を読んで「ぬか漬けを毎日食べるのは体に良いことなんだ!」と結論を出してしまうのはちょっと待った!
「ぬか漬けを毎日食べること」=「体に良い」というわけではないんです。
確かにぬか漬けは体に良い食べ物です。ですが、メリットもあればデメリットもあります。
「メリットがあるから毎日たくさん食べよう」「デメリットがあるから食べるのを一切やめよう」ではなく、良い効果と悪い効果について知って、適度に適量を食べるようにしましょう。
ぬか漬けを食べるメリットはたくさん!
ぬか漬けには体に嬉しいメリットがたくさんあります。
ぬか床には、ビタミン類や乳酸菌類が豊富に含まれています。
この栄養満点のぬか床に漬けることで、ぬか床の栄養が野菜にしみこみ、野菜の栄養をぐっと上げてくれるのです。
また、乳酸菌類が腸内環境を改善し、整腸作用や免疫力の向上などの効果も期待できます。
ここだけを読むと、「乳酸菌やビタミンがたくさん含まれているからぬか漬けをたくさん食べなければ」という気持ちになりますが、乳酸菌もビタミンも他の食品からでも摂取できますから、ぬか漬けにこだわる必要はありません。
*乳酸菌は毎日摂らないといけないって本当?
CMなどで「毎日続ける乳酸菌」や「1日1本」などの文言をよく耳にしますよね。これらの印象で「乳酸菌は毎日摂らなきゃ」と思っている方も多いかと思います。
ですが、毎日腸内細菌の全てが入れ替わるわけではありませんから、1日や2日、食べない日があっても大丈夫です。
デメリットは塩分!ぬか漬けの1日の適量は20g~30g
ぬか漬けのデメリットは、ぬか漬けに含まれる塩分です。
どのくらいの塩分が含まれているかは、家庭のぬか床や漬ける野菜によっても変わってくるので一概には言えませんが、きゅうり半分も食べれば、食塩に換算して2.5g程度の塩分を摂取することになります。
きゅうり半分のぬか漬けは案外ペロッと食べてしまう量ですが、毎日となると要注意!
1日当たりの塩分の摂取量は、男性で7.5g未満、女性で6.5g未満がよいとされていますから、この内の2.5gだと思うとちょっと多いですよね。
ぬか漬けを頻繁に食べるのであれば、一度に食べるのは20g~30g程度にしておくのが良いでしょう。
ぬか漬けを毎日食べるメリットとは?【まとめ】
「ぬか漬けを毎日食べるのは本当に健康に良いの?」という内容についてまとめました。
ぬか漬けには乳酸菌やビタミン類を摂取できるメリットがあります。しかし、乳酸菌やビタミン類が含まれているのと同時に塩分もたくさん含まれています。
たくさん食べ過ぎてしまうと、乳酸菌やビタミンを摂取できるメリットを、塩分を摂りすぎてしまうデメリットが上回ってしまいますから、頻繁に食べる場合は一度に食べるのは20g~30g程度にしておくのが良いでしょう。
乳酸菌を使った食品のCMなどで「1日1本」や「毎日」という言葉がよく使われていますが、腸内細菌は1日で全て入れ替わってしまうわけではありませんから、「毎日摂取しなければならない」と不安にならなくて大丈夫です。
ぬか漬けは乳酸菌やビタミンが豊富に含まれている食品ですが、塩分の少ない他の食品からでも乳酸菌やビタミンは摂取できます。「体に良いから」と食べ過ぎないようにしましょう。