皆さんはわさびと聞いて思い浮かべる県はどこになりますか?
やっぱり水の美味しいところですよね。
ここでは、わさびの有名な県や、わさびといえば?!といったことを紹介していきたいと思います。
わさびとは?
わさびは、日本原産の香辛薬草になります。
わさびの学名は「Wasabia Japonica Matsum.」と言います。
わさびは古くから、日本全土の深山の冷たい清流に自生していたため、昔から生活の中で活用されていて、薬用として利用されていたようです。
日本では、沖縄以外の北海道、本州、四国、九州で広く分布しています。
三重県では、786年に弘法大師が高野山の自生わさびを中禅寺周辺に植栽されたという伝説があります。
山口県では、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人たちが、自生わさびを採り、根茎をヤマメや鹿肉の刺身に使い、茎葉を漬物にして食べたともいわれています。
根茎、茎、根、花の全てが食用になります。
そして、お寿司が流行したことにより、全国に流通して一気に広まったといわれています。
このようなことから、古くからわさびは、日本人の生活に欠かせないものだったのですね。
日本以外では、台湾、インドネシア、最近では中国、ニュージーランド、オーストラリア、カナダでも栽培されています。
栄養成分も高く、ビタミンC、カリウム、カルシウムが群を抜いて多いといわれています。
わさびの日本一はどこ?
わさびといえば、静岡県と長野県が有名な県になりますが、では日本一はどこなんでしょうか?
実は日本一は、静岡県の伊豆市といわれてます。
静岡県は、水わさびの根茎(生のすりおろす部分)の生産量、産出量ともに全国一位の原産地になります。
中でも、静岡県内約7割の栽培面積を誇っているのが伊豆市になります。
伊豆市のわさびは、もともとは静岡市葵区のわさび発祥の地から広まったといわれています。
平成29年には、「静岡水わさびの伝統栽培」が日本農業遺産に、また、翌年の平成30年には世界農業遺産にも認定されました。
種類によって違うわさびの有名な県
日本が原産地となる「本わさび」には、実は種類があります。
また、その種類によって有名な県が変わってきます。
※水わさびは長野県
水わさびとは、水の中で栽培するものになります。
水温も大事で、そして濁りの少ない綺麗な水源でないと良質な水わさびはできません。
特に長野県の中でも、有名な原産地として知られているのが、安曇野市です。
アルプスの地に積もった雪が長い年月をかけて濁りのない湧き水となり、わさびを育てるための水源となっています。
※畑わさびは岩手県
こちらは、畑で栽培するわさびになります。
水わさびと違い、主に葉っぱや茎を加工して食べます。
漬物にして、ご飯と合わせたりします。
市販のチューブわさびに「本わさび」と記載がある場合は、主にこの畑わさびが使用されていることが多いようです。
こうやってみると、なんで静岡県が日本一なの?と思いますが、それは、水わさび、畑わさびともに、静岡県が2位にいることからかもしれません。
他にもわさびの原産地として有名な県
わさびは静岡県と長野県だけではありません。
他にも、実は東京都や島根県、新潟県や栃木県でもわさびは有名なのです。
特に東京でわさび?と不思議ですが、東京の奥多摩では、「奥多摩わさび」と呼ばれて特産品の1つとなっています。
また島根県は、以前は「東の静岡、西の島根」といわれるほどのわさびの一大産地でした。
島根県の西部を流れる高津川の中上流域では、古くから良質なわさびが自生する原産地です。
新潟県や栃木県では、地下水をくみ上げて、特に豪雪地区ではハウスでわさびを栽培しています。
水の綺麗なところで、わさびはしっかり育てられているんですね。
わさびが有名な県はどこ?【まとめ】
わさびは日本人にとって欠かせない薬味ですよね。
刺身やお寿司にはもちろん、和え物やちょっとした料理の隠し味に使ったりと、いろいろな料理に使えます。
中でも静岡県や長野県はわさびの有名な県で、旅行に行ったらわさびをいただきたくなりますよね。