焼き芋は冷蔵庫に入れると甘くなる?冷蔵、冷凍で何日もつの?
焼き芋は冷蔵庫で冷やすとより甘くなる、と聞いたことがあります。
焼きたてアツアツの焼き芋も最高ですが、冷蔵庫で冷やして甘くなるなら是非試してみたいですよね。
しかし、冷蔵庫に入れたからといって糖度が上がるということではありません。
これは人間の舌のしくみなのですが、食べ物の温度が高いと、味を薄く感じやすくなります。
そのため、冷やした焼き芋が甘いと感じると考えられます。
焼き芋は1本ずつ焼くよりも、2、3本まとめて焼くことが多いですよね。
食べ切れない分は冷蔵庫で保存することによって常温よりもちそうですが、何日くらいもつのでしょうか。
この記事では、どうして焼き芋を冷蔵庫に入れると甘く感じるのかと、冷蔵庫で保存する方法についても紹介していきたいと思います。
Contents
焼き芋は冷蔵庫に入れると甘くなる?
※人間の舌の感じ方による
結論からいうと、焼き芋を冷やしたから糖度が増して甘くなるということではありません。
ただし人間の舌は、温度が高いと味が薄く、冷めると味が濃く感じやすいのです。
冷めた味噌汁が妙にしょっぱい、と感じるのと同じです。
もちろん、焼き芋は冷やすと甘さを強く感じて美味しく食べられますし、冷やして食べる焼き芋も売られているくらいなので、お好みで冷蔵庫で冷やして食べるのもいいですよ♪
※低温で調理するとより甘い焼き芋になる
さつまいもを高温で短時間焼くのと、低温で長時間焼くのではどちらが甘くなると思いますか?
答えは後者で、低温でじっくり時間をかけて焼くことによって甘みが増します。
さつまいもにはデンプンが多く含まれていますが、デンプンは加熱されると糊化といって柔らかく変化します。
さつまいもに含まれるアミラーゼという酵素が、糊化したデンプンに作用して麦芽糖という甘み成分を作り出すために焼き芋は甘くなりますが、アミラーゼがもっとも活発に作用するのが約70℃といわれています。
高温で一気に焼き上げてしまうと、さつまいもの内部が70℃前後に保たれる時間が短くなるので、アミラーゼは有効に働きません。
そのため低め(オーブンなら160℃程度)でじっくり時間をかけて加熱することで、さつまいも内部の温度が70℃前後になる時間を長くすることが甘い焼き芋を作るコツです。
じっくり甘くなった焼き芋を、冷やしてさらに甘く楽しめたら最高ですね♪
焼き芋の正しい保存方法
※常温保存は出来る?
焼き芋を何個か一度に焼いた場合、さすがに全部は食べきれないので保存することになりますが、正しい保存方法についても解説します。
常温なら、もっても1~2日と思った方が良いでしょう。冬場は気温が低いですが、それでも冷蔵保存した方が安全です。
保存する場合は、表面の水分をキッチンペーパー等で拭き取り、ラップやアルミホイルでしっかり包みます。
※冷蔵庫で何日、冷凍庫で何日もつのか
焼き芋は冷蔵庫だと3~4日の保存が可能ですが、冷凍だと約1ヶ月が目安です。
冷蔵した場合はそのまま食べられますし、オーブントースターで軽く焼き直ししてもいいですね。
冷凍した焼き芋は自然解凍して、アルミホイルに包んでオーブントースターで焼くと、ホクホク食感がよみがえります。
電子レンジで温めるのは、水分が抜けて食感が悪くなるのでおすすめできません。
焼き芋は冷蔵庫に入れると甘くなるの?【まとめ】
焼き芋は冷やすと甘くなる、といわれると、冷やすことで糖度が上がるのかと思ってしまいます。
実は冷やした焼き芋が甘くなるように感じるのは、人間の舌のしくみによるものです。
温度が下がることによって味が濃く感じるので、焼き芋を冷蔵庫で冷やして食べるのは甘い物好きな人にはおすすめの食べ方です。
焼き芋を作る時にも低温でじっくり焼くことで甘みを高めることが可能なので、甘い焼き芋+冷やす、でより甘さを楽しめそうです。
焼き芋は冷蔵なら3~4日、冷凍も出来て約1ヶ月の保存が可能ですので、たくさん焼いても安心して保存できます。
低温でじっくり焼いて甘い焼き芋を作ったら、保存期間内に楽しみましょう。