包丁は長く使っているといずれ切れ味が悪くなります。
切れ味が悪くなった包丁は交換を考えると思いますが、昔から使っていると愛着が湧いてどうにかして使えないか、そんなときの対処法⇒「研ぐ」ことに関して今回は説明していきます。
包丁を研いでいくと研いだ反対側に「バリ(刀返り)」が出てきます。
「バリ」とは簡単に説明すると、トゲやギザギザなどのものです。
包丁を研ぐ上でバリ取りは重要です。このことを覚えておくと研いでるときに慌てなくてすみます。
そもそも包丁を研ぐタイミングとは?
包丁を毎日の食事作りで使用する際、食材やまな板に刃が当たることで徐々に刃先がこぼれて切れ味が悪くなります。包丁の切れ味が悪いなと感じるサインとしては
「トマトを切るときに包丁がスムーズに入らず実が潰れる」
「肉を切るときに身が崩れる」
この状態になれば、包丁の切れ味が悪いと判断してください。
包丁研ぎ方
包丁を研ぐためには準備するものがあります。
中砥石(500番~1500番)⇒家庭用の砥石としては1000番がおすすめです。
まず、初めに砥石の準備をします。
砥石は使う前に水に漬けておく必要があります。一般的に砥石を水に漬けて泡が出なくなるまで5~10分ほどの漬けておきましょう。
砥石の準備ができたら、実際に包丁の表面を研いでいきます。
砥石に対して包丁を45度~60度程度の角度で当てます。
刃の部分だけを砥石に当てるようにし、背の部分は10円玉2枚分起こした角度で浮かせておきます。
包丁を研ぐときは左手の指を添えます。指を添えた部分しか研げないので気を付けてください。全体を研ぐためには刃先・真ん中・根元の部分に分けて20往復ぐらいを目安に研いでいきましょう。
研ぎ終わりに、研いだ逆側の刃を指でなぞります。(滑らすと刃で指が切れますので気を付けてください。)
※研いでいくと、砥石から研ぎ汁が出てきます。これは絶対に洗い流さないでください。研ぐのに必要なものになります。
表面が終わったら、次は裏面を研いでいきます。
表面が研ぎ終わったら、続いて裏面を研ぎます。方法は表面と同じように行います。
表面と裏面の研ぎが終わったら、バリを取ります。バリの取り方は次に紹介していきます。
包丁のバリ取り方法~新聞紙を用意!
まず、包丁が研げているかどうかは、刃にバリ(カエリ)が出ているかどうかで分かります。バリ(カエリ)とは、研いでいる面の反対側の刃にできる引っ掛かりのことです。
包丁全体を研ぎ終わったら、新聞紙を平らなところに広げて、両面の刃先をこすってバリを取ります。バリ自体は新聞紙にこするだけで取れるものなので力を入れて行う必要もなく、すぐに済みます。
バリ取りを終えた新聞紙で試し切りをして、引っかかるものがなくスムーズに切れたら研ぎ作業は終わりです。
引っ掛かりがある時はその部分にバリが残っているかもしれないので、もう一度新聞紙でこすってください。この作業をスムーズになるまで繰り返し行ってください。
段ボールで包丁できる!?
ネット界隈でにわかに騒がれていることがあります。それは、「段ボールで包丁が作れる」ことです。
気になる内容は、Amazonの段ボールを水と一緒に煮て濃縮の煮汁を作ります。煮汁が出来たらコーヒーフィルターで濾していきます。
濾した煮汁の中に別の段ボールを浸し、何度か折り畳み万力などで水分を絞り固めていきます。1週間ほど重いもので挟み乾燥させます。乾燥が終わったら包丁の形に切り取り、水を吹き付けてさらにプレスします。
最後にオーブンで100度で焼きます。ここまできたらあとは研ぐ作業です。研ぐ作業は前述で説明したものと同じ要領で行います。
まさかと思いますが、気になる方がいらっしゃればぜひ検索をしてみてください。
包丁のバリ取り方法【まとめ】
包丁はほとんど毎日使う調理器具です。切れ味が悪いと、食事の用意がはかどらずにストレスを感じます。
月に1回でもいいので、砥石を使って研いでみてください。今現在、簡単に包丁を研げる砥ぎ器が販売されていますが砥石の代わりにはなかなかなりません。
それは刃先を荒らして食材への切込みをよくしているだけで長く使い続けると刃付けの角度も変わってしまうのでおすすめはしません。
ぜひ、この機会に砥石を使って包丁を研いで切れ味を購入当時のものに戻してみませんか?ここまで読んでいただきありがとうございます。