圧力鍋といえば、億劫に感じてしまいがちな煮込み料理を時短で出来る便利な調理器具としてみなさんお考えではないでしょうか?私もそう思います!
ただ、圧力鍋は一歩使い方を間違えると大事故に繋がることも・・・。圧力鍋の種類によっても方法や注意点は異なります。
皆さん、お手持ちの圧力鍋に付属されている取扱説明書をよく読んで下さいね!
圧力鍋を使用する上で1番注意をして頂きたいと考えている減圧時間について、私なりにその方法と注意点をまとめてみました!
Contents
圧力鍋の減圧時間ってなに??
密閉された鍋の中で、日常空間の気圧以上の圧力をかけて加熱することによって、通常よりもかなり短い時間で調理できる!という仕組みになります。
そのうえで、減圧とは、日常空間以上になっている圧力鍋の中の圧力を、通常の圧力まで戻すことをいいます。
*圧力鍋の使用上の流れを簡単にご説明します
①加熱→②加圧→③火を止める→④蒸らす(※減圧中)→⑤減圧完了 となります。
※減圧時間は圧力鍋のメーカーや種類によって異なりますので、付属されている取扱説明書をよく読んで下さいね!
圧力鍋の減圧方法:自然冷却
火を止めたあと、そのまま放置→ゆっくりと時間をかけて自然に冷ます方法
1番メジャーな方法であり、簡単ともいえます。圧力鍋を動かしたり、触ったりするわけでもないため、怪我や事故の心配もなく、安心です!
ただ、どのくらい冷ますかは調理内容によって異なるため、時間が少しかかることがデメリットになるかと思います。
圧力鍋の減圧方法:急速冷却(急冷)
火を止めたあとに手を加え、急速に冷ます方法
流水で冷やす方法
調理が終わった鍋をシンクへ→鍋の蓋に流水をかけます(※蒸気口や穴がある場所は避けて下さい)→おもりの穴から蒸気が出ていないことを確認して下さい→ロックピンがしっかり下がっていることを確認して下さい→完了です!
※ロックピン:圧がかかってくると上がるパーツのこと、蓋上部にあります。確認して下さい!
桶で水に浸ける方法
熱に強い素材の桶などに水を張り、そこに調理が終わった圧力鍋をつける方法になります。
鍋の放熱によって、水温は上がりますが、桶の大きさと鍋の大きさのバランスが合えば、鍋全体を冷やすことが可能になります!
流水と違い、水を出しっ放しにするわけではないので、水道代を気にすることもないです!
おもり調節をして圧力を抜く方法(おもり式の圧力鍋のみ使用できる方法です)
蒸気口についているおもりを一段あげ、少しずつ内部の圧力を下げるという方法になります。
ただ、強引に減圧する方法となるため具材にもよくありません・・・。慎重にやらなければ蒸気口から勢いよく蒸気が出ることになってしまうため、火傷の危険があり、注意が必要です。
圧力が下がると内部の沸点も下がるため、再沸騰する可能性もあり、こちらも注意して下さい。
(※思わぬ事故の危険性がありますので、この方法はオススメできないかも・・・)
■減圧完了のサイン:穴から蒸気が出ていないこと、ロックピンが下がりきっていること
■圧力鍋の圧が抜けるまでにかかる時間:目安として、自然放置約3〜10分と言われています
圧力鍋の注意点はいかに!!
圧力鍋の火を止めたあとに、圧力鍋を揺らしたり衝撃を加えたりすること
圧が高まってしまう原因となります。蓋を開けたときに、蒸気が噴出してしまう場合があり、火傷の危険があります。減圧の時は、ピンが下がるまで手を触れないようにしましょう。
加熱途中で絶対に蓋を開けないこと
加圧中は危険なので、絶対に蓋を開けないで下さい。
ほとんどの圧力鍋は、加圧中に蓋を開けられない仕組みになっていますが、高圧状態で無理矢理蓋を開けようとすると、蓋が吹き飛んでしまったり、中身が吹き出す可能性があります。
内部の圧力が下がるまで蓋を開けないこと
火を止めたとしても内部の圧力が下がるまでは、蓋を開けないで下さい。
高圧状態から時間をかけて徐々に圧力が下がっています。圧力鍋を火から下ろして、確実に圧力が下がっていることを確認してから蓋を開けるようにして下さい。
※PSCマークとは?
PSCマークがついている圧力鍋があります。このマークがついているということは・・・減圧してからでないと、蓋が開かないように安全装置がついているのです!
ただし、安全装置がついているからといって万全とは言えません。
必ず蓋を開ける前には、ロックピンやおもりの位置を確認して下さい。
調理時間の短縮、ガス代の節約等多くのメリットがありますが、実際に国内でも火傷等の事故の他、死亡事故も起こっていることが現実です。
種類、メーカーによって注意点が異なりますので、必ず付属している取扱説明書をよくお読みください!
圧力鍋の減圧時間【まとめ】
圧力鍋といえば、少し手間がかかる煮込み料理などを時短で調理することができる優れもの!と、知れ渡っている調理器具です。
「うーん、億劫だなぁ」と感じてしまいがちな料理が時短でできる優れものですが、出来上がるまでには注意すべき手順があり、一歩間違えると大事故に繋がってしまうということが分かります。
実際に怪我だけではなく、死亡事故を起こしてしてしまっている事故の例もあるそうです。
思ったよりも注意することがあるな〜と感じますが、慣れると意外と使いやすく、便利な調理器具となり、ご家庭の中でも活躍すること間違い無しです!
億劫になりがちな料理でも、「挑戦してみようかな・・・」という気持ちにさせてくれるかもしれません!