圧力鍋の使い方で悩む水の量の目安はどのくらい?使い方と注意点を解説!
圧力鍋での調理の際に気を付けるべき水の量についてまとめました。
先ず、覚えるべき水分量の目安は「加圧時間10分以内は200ml(1カップ)」。これは調味料と水を合わせた用量です。
これさえ覚えておけば、圧力鍋の使い方はマスターできたものと言っても過言ではないと私は実体験を元に宣言します。
たっぷりの水を入れても調理時間が長くなり、また水が足らないと加圧がうまくかからずイメージには程遠くなることも!
※圧力鍋には「最低水分量」となるものがそれぞれのメーカーで設定がされています。
これは圧力鍋を使用する際に空炊きを防ぐためです。説明書を読む際はここを忘れずにチェック!
Contents
圧力鍋の使い方ポイントを3つご紹介
時短でご飯が炊きあがる
加圧に特化した圧力鍋を使用すると、高圧力により炊飯器の半分以下15~20分前後で炊くことができます。
甘くもちもち感が炊飯器よりも遥かに感じられる
圧力鍋の高圧力と高温で、お米本来の栄養を損なわず成分のでんぷんが変化し粘りがより出ることで消化や吸収もよくなり胃腸にも優しいご飯となります。
料理にはどの程度の水分量で美味しく食べられるか
普通鍋で煮込む際に蒸発する水の量はおおよそ10分で約100ml、圧力鍋で煮込む際は蒸発する水の量はほぼゼロ!だから、素材の味が薄まらずに調味料も控えめで料理が楽しめます。
圧力鍋で調理する際の水の量一覧~
・豚の角煮(500~600g):400ml×2 下茹で用と味付け用(通常は下茹でと味付け合わせて1L 程度使用)
・かぼちゃのスープ:1人前100㏄(通常は120~150㏄)
※圧力鍋は蒸し器としても使用可能です。その際はすのこを必ず使用してください。
とうもろこしやじゃがいも、キャベツや玉ねぎなど圧力鍋で蒸すと野菜本来の旨味が逃げずに大変美味しく召し上がれます。加圧時間も短くさっと調理ができますのでお試しください。
圧力鍋の使い方で気を付けるべきポイント
使用する前に、蓋のねじのゆるみがないか、圧力鍋の蒸気口などに詰まり(蒸気を塞ぐもの)がないか、蓋と本体の間のパッキンにぬめりや破れ等の劣化がないかチェックしましょう。
圧力鍋の使用後は必ず、蓋やパッキンの汚れを落とし長く使えるように保管しましょう。
使用中の注意として、水と食材を合わせた状態で鍋の2/3以下に合わせましょう。また、豆類の場合は水と合わせて1/3以下の量で調節して調理をしましょう。
蓋がしっかり閉まった状態で調理を行い、蓋を開ける際は鍋の中の圧力が下がったことを確認してから蓋を開けましょう。圧力がある状態で蓋を開けると蓋が飛んでしまう可能性があり大きな怪我をする恐れがあります。
圧力鍋の使い方で特に注意すべき調理
圧力鍋を使って豆類を煮る際は特に注意が必要です。
それは煮込む中で豆の皮がはがれ、豆の皮が蒸気口の弁をふさぎ、蒸気が逃げないことで圧力が異常に高くなる危険性があります。
そのために必ず使用する圧力鍋の取扱説明書を読み、規定の量を守った上で調理を行いましょう。
圧力鍋を実際に使ってみて思うこと、感じたこと
圧力鍋は時短料理で味がしみやすいと思う方が多いと思います。
ですが、実際には
■加圧時間を決めて
■蒸らす時間を測り完成
というイメージより少し手間がかかると感じました。
そして、特に勘違いが起きやすいのが味の染み込み具合です。圧力鍋で調理すればすぐに柔らかくなり味が染み込むと思っていましたが、それは大きな間違い。
そもそも味が染み込む過程には、食材にそれぞれ存在している細胞膜が熱などによって壊れそこから染み込んでいきます。
ここで疑問が生まれます。普通の鍋でも味が染み込むのになんで圧力鍋だと染み込まないの?答えはこうです。
圧力鍋を使っても味は染み込みます。ですが、染み込む時間が普通の鍋と同様の時間がかかるということです。
圧力鍋を使うことで味を染み込ませるスタートは早くとも、ゴールに関してはやはりひと手間もかかります。圧力鍋は味の染み込む準備を早めることができる便利な調理器具として私はこれからも愛用をし続けます。
圧力鍋の使い方で悩む水の量の目安はどのくらい?【まとめ】
圧力鍋の使い方で悩む水の量について、いかがでしたでしょうか。
水の量が多すぎても少なすぎても圧力鍋本来の働きはしてくれません。調理する食材や作っていく料理に対してベストな水の量を調節し、火加減そして加圧時間をタイマーなどでしっかり測り、蒸らすことが大切です。
守るべき禁止事項もありますが、使い方はいたって簡単な圧力鍋。小さい子供や高齢の方の食事に柔らかい魚の煮付けなど骨があって危ないと思われている食材も圧力鍋で食べやすくなります。美味しいものをさらに美味しく。今日のご飯に圧力鍋を使った一品で胃袋を満たしてみませんか?