電子レンジに銀紙を入れてはいけないってホント?理由を解説!

銀紙はアルミに紙を貼り合わせたものの事で、ガムの包み紙やキャンディなどの包装紙などで使われています。

また、お弁当用のアルミカップで揚げ物のべたつきを抑えるため、内側が紙になっている商品もあります。

また俗称ではありますが、アルミホイルのことを銀紙と言う人もいるようですので、ここではお弁当用のアルミカップなど紙を貼り付けていないものも銀紙としておきます。

ところで、電子レンジに銀紙が入る原因は調理中に混ざったり、気づかずに加熱してしまったなどさまざまですが、たとえ少量であったとしても銀紙は絶対に電子レンジに入れてはいけません!

今回は、電子レンジに銀紙を入れてはいけない理由を取り上げます。

思いもよらぬ事故に合わないためにも、電子レンジに銀紙をなぜ入れてはいけないのかしっかり理解しましょう。

電子レンジで食品があたたまる仕組みとは?

銀紙を電子レンジに入れてはいけない理由をお話しする前に、まずは、電子レンジで食品が温まる仕組みからお話しします。

少々難しい話になりますが、できるだけわかりやすく説明しますね。

食品の中には水分が多く含まれていて、水は分子(水素2個と酸素1個=H2O)が集まってできています。

水の分子は、冷えている時はゆっくり動き、温まると激しく動きぶつかりあい熱を出します。

つまり食品を温めるには、水の分子を激しくぶつかり合わせればいいというわけですね。

電子レンジはマイクロ波という電磁波を出します。

マイクロ波で水の分子を振動させることで水の分子が激しくぶつかり合います。ぶつかり合うことで発生したエネルギーを吸収し熱に変えることで、食品を温めることができるのです。

銀紙を電子レンジに入れてはいけない理由とは?

電子レンジで食品が温まる仕組みは理解できましたか?それでは本題へと移りますね。

アルミを電子レンジに入れてはいけないと聞いた人は多いと思いますが、なぜ銀紙を電子レンジに入れてはいけないのか理由をお話しします。

電子レンジの仕組み同様、難しい話になりますが、できるだけかみ砕いて説明しますので頑張ってついてきてくださいね!

冒頭で説明した通り、銀紙にはアルミが含まれています。

アルミの表面には電子という、アルミを構成している一部が存在しています。

電子がマイクロ波に当たると激しくあちこちに動き回り、放電する出口を求めて庫内の金属部分やアルミのしわや尖った部分から火花を発生させます。

またアルミには、マイクロ波をはじめとする電波の大半を反射する性質があります。

不規則にマイクロ波の反射が庫内に発生しますので、電子レンジに大きなダメージを与える可能性があります。

銀紙を電子レンジに入れて加熱してしまった時の対処法!

少々難しい話をしましたが、電子レンジに銀紙を入れてはいけない理由は理解していただけましたか?

とはいえ、うっかりして銀紙を電子レンジで加熱してしまったという人もいるかもしれません。

ここでは、銀紙を電子レンジに入れて加熱してしまった時の対処法をご紹介します。

銀紙を電子レンジで加熱して火花が発生したら、慌ててすぐに電子レンジの扉を開けてしまいたくなりますが、ちょっと待ってください!!

すぐに開けてしまうと、電子レンジの中に酸素が入り燃え上がる可能性があります。

電子レンジから火花が発生した際は、扉を開けずに電源を切り、扉を閉めたままで庫内の様子を確認します。

火が消えているか、燃えているものはないか確認し、なかなか火が消えない場合は119番通報しましょう。

火が消えている場合は、扉を開け壊れているところや穴が空いているところがないか確認をします。

何かおかしなところが見つかった場合は使用せず、買い替えや修理を検討しましょう。そのまま使い続けると火花が発生する可能性があります。

銀紙以外にも電子レンジに入れてはいけないものはたくさんある!

銀紙などのアルミを電子レンジに入れてはいけない理由をお話ししましたが、アルミが電子レンジで使えない理由を一言で説明すると「金属」だからです。

他にも一般家庭に出回っている金属はステンレスや鉄などがありますが、金属である以上、電子レンジに入れてしまうとアルミを入れた時と同様の現象が起きます。

また、一見問題なさそうなものでも実は金属が使われているものが多くあります。

・金属で装飾がしてある食器
・カップ麺の蓋
・レトルト食品
・冷凍食品

これらのものはわかりづらいので特に注意が必要です。

電子レンジに入れる前にレンジ可能なものか確認しましょう。

電子レンジに銀紙を入れてはいけないのはなぜ?【まとめ】

今回は、電子レンジに銀紙を入れてはいけない理由を取り上げました。

私はまだ、電子レンジに銀紙など金属を入れた経験はありませんが、私が子供の頃、母は淵が金属で装飾されている食器を電子レンジで加熱していまい、庫内に火花が飛び散っているのを見たことがあります。

幸い電子レンジには何も不具合は見つからず、寿命が来るまで使うことができましたが、特に食器の装飾は見落としがちなので、皆さんも気を付けてくださいね。

電子レンジに入れる前にはアルミなどの金属が含まれていないかしっかり確認し、思わぬ大惨事にならないよう安全に使いましょうね。