電子レンジの緑の線は何なの?アース線の意味と外し方を解説!

引っ越しのときなどに、電子レンジの電源コードをコンセントから外そうとして、電源コードのそばに寄り添っている緑の線を外すのに困ったことはありませんか?

一体何の線なのか?

これは「アース線」です。

結論から言えば、電源を引っこ抜いてから、アース線を引き抜くだけで、特に大きな問題はありません。

しかし、普段めったに関わらないものだけに、引き抜き方が分からない人も多いと思います。以下に詳しい引き抜き方について説明していきますね。

電子レンジの緑の線「アース線」とは?

電子レンジについている緑の線は「アース線」といいます。「アース線」は「漏電による被害を防ぐため」についています。

電化製品は、水に濡れてしまったり、長期間使用して劣化するなどすると、普段もれないようにできている「電気」が電化製品の電気回路から漏れてきてしまいます。

それが「漏電」です。漏電している電化製品に触れると、感電してしびれが起きたり、ひどい時には不整脈や命に関わる健康被害が起きることがあります。

アース線は、電化製品に漏電が起きたときに、もれている電気をアース線に伝えて家の外に流してくれます。

私たちが感電するという被害を防いでくれるのです。

ありがたいですね。

アース線の安全な外しかた

電子レンジから緑の線「アース線」を外す際の注意点

アース線を外すときに大事なことは一つだけです。

作業の前に電子レンジの電源コードをコンセントから抜きましょう!

これで電化製品に電気が流れることはありません。アース線に電気が流れることもありません。

アース線の取り外し作業、安全に行いたいですよね。

電源コードをコンセントから抜くこと、これだけを忘れずに行ってください。

アース線の外し方(ねじ式端子)

アース端子(アース線を差し込む穴)のタイプは大きく分けて「ねじ式」と「ワンタッチ式」の2つあります。おうちの端子を見てみてくださいね。

まずねじ式端子アース線を外す方法です。

①アース端子(アース線が刺さっているところ)のカバーを上に開く。開きにくかったら爪やドライバー等で開けましょう。
②ねじをプラスドライバーでゆるめる。
③アース線を取り外す。
④カバーを閉める。

アース線の外し方(ワンタッチ式その1)

ねじがないものはワンタッチ式になります。プラスドライバーを使わずにアース線を外すことができます。

(1)アース端子(アース線が刺さっているところ)のカバーを上に開く。
開きにくかったら爪やドライバー等で開けましょう。

(2)そのカバーを上へ押し上げながら、アース線を引き抜きます。※カバーの上部にある隙間がなくなるくらいまで押し上げるのがコツです。すこし力が必要です。

アース線の外し方(ワンタッチ式その2)

アース端子のカバーを開いた中に黒いボタンがある場合のやり方です。

(1)アース端子(アース線が刺さっているところ)のカバーを上に開く。開きにくかったら爪やドライバー等で開けましょう。

(2)四角い黒いボタンを押しながら、アース線を引き抜きます。

アース線を外した後処理

引っ越しするときなど、電子レンジを運ぶ時には、アース線がだらりと垂れていると邪魔だと思います。

輪ゴムなどで束ねて、ガムテープで本体に張り付けておくだけで運ぶときのわずらわしさが一気になくなります

また、電子レンジを廃棄するときには、アース線を切り取って保管しておくと再利用できます。根元からハサミなどで切り取ってしまって大丈夫です。

電子レンジの緑の線は何なの?【まとめ】

・電子レンジについている緑の線は「アース線」といいます。
・「アース線」がついている意味は「漏電による被害を防ぐため」
・アース線を外す前に必ず電源コードをコンセントから抜く
・アース端子(アース線を差し込む穴)には「ねじ式」と「ワンタッチ式」がある
・ねじをゆるめるなどしてとにかく引っこ抜けばよし

いかがでしたでしょうか。なじみのない電化製品の緑の線、アース線ですが、意味や仕組みは意外に簡単で、電源さえ抜いてあれば怖くないし、短時間で抜くことができます。

この記事を読んで、安全に作業してくださいね!