皆さんは、韓国で定番の家庭料理「チャプチェ」がどんな料理かご存じですか?
「春雨を使った料理でしょ?」と答える方が多いと思いますが、チャプチェに使われる春雨は、日本でよく食べられている春雨とはちょっと違うんです。
実際にチャプチェを食べてみると、私たちが日頃食べている春雨より太くてモチモチした食感に気付くかと思います。
実はチャプチェには、韓国で生産される韓国春雨が使われています。
春雨に種類があるなんて知らなかった方も多いのではないでしょうか?
今回はチャプチェに使われる韓国春雨が一体どんな食材なのか紹介するとともに、日本であまり見かけない韓国春雨の代わりに使える材料を一緒に紹介していきます!
韓国春雨の原料って何?
そもそも春雨とは、豆や芋のでんぷんを加工して作る食材で、その発祥は中国です。
発祥の地とあって中国には、春巻きや麻婆春雨など、春雨を使った料理が多いですよね。
韓国で生産されている韓国春雨は、サツマイモのでんぷんを原料として作られていて、「唐麺(タンミョン)」と呼ばれています。
日本でよく見る細くて白い春雨とは異なり、少しグレーがかった色をしていて、太いのが特徴です。
お湯で戻すとかなりモチモチと弾力のある食感になります。麺が太い分、お湯で戻すのも時間がかかるのでその点には注意ですね!
そのほかの春雨
*中国産の春雨
春雨発祥の地、中国の春雨は「粉絲(フェンスー)」と呼ばれ、「緑豆」という豆のでんぷんを原料に作られます。
細くてツルツルしていてコシがあり、熱に強いので煮崩れしにくいです。火を通してもドロドロにならないので、炒め物や麻婆春雨を作るのに向いています。
実は日本で流通している春雨の多くが、この中国産の緑豆春雨なんですよ。
今まで知らずに食べていたという方もおられるのではないでしょうか?
*日本産(国産)の春雨
日本は緑豆を育てるのに向いていないので、日本産の春雨はジャガイモやサツマイモのでんぷんを原料にして作っています。
見た目は白くて細く、中国産の春雨に似ています。
緑豆から作られた春雨と比べて、熱には弱く煮崩れしやすいです。その分味が染みやすいので、サッと茹でて火を通した後、酢の物や春雨サラダに使うと良いですよ。
韓国春雨の代わりになる食材はある?
家でチャプチェを作ろうと思っても、韓国春雨は日本ではあまり見かけないですよね。
でも大丈夫です!韓国春雨が手に入らなくても、韓国春雨の代わりになる食材を使えばチャプチェは作れます!
まず一つは普通の春雨です。ここで言う普通の春雨とは、日本で一般的によく食べられている中国産の緑豆春雨のことです。
韓国春雨に比べると食感が劣りますが、十分美味しいチャプチェを作ることができます。
緑豆春雨は細いので、野菜やお肉の具材をたっぷり使ってボリュームを出すといいかもしれませんね。
二つ目はしらたきです。太さと弾力がある点では、少し韓国春雨に似ていますよね。
しらたきでチャプチェを作るときは、まずしらたきをフライパンで炒ってしっかり水分を飛ばしてください。
しらたきはこんにゃくなので味が入りにくいのですが、炒って水分を飛ばすことで味がつきやすくなるとともに、水分で味が薄まりにくくなります。このひと手間が美味しく作るためには重要です!
春雨で作るよりもカロリーが抑えられるので、ダイエットや糖質制限をしている方にもおすすめですよ。
チャプチェの原料って何?【まとめ】
甘辛い味付けで人気の韓国料理、「チャプチェ」に使われている韓国春雨がどんな食材か知っていただけましたか?
チャプチェはたくさんの野菜を使って作るので、栄養バランスを考えないといけない普段の食卓にもぴったりのおかずですよね。
辛くない味付けでお子様でも美味しく食べられるので、韓国春雨が手に入らなくても、今回紹介した代用品でぜひ作ってみてくださいね!