ししゃもは骨ごと食べられる魚で、カルシウムやタンパク質などの栄養が豊富な食材です。
そのため「子どもにも食べさせたい」と考える方は多いでしょう。
しかし、ししゃもは塩分が多く、小さな子どもにそのまま与えるのは注意が必要です。
また骨や卵など、離乳食では避けるべき部分もあります。
この記事では、ししゃもは何歳から食べられるのかを中心に、離乳食で与える際の注意点や、ししゃもの卵はいつから食べられるのかについてわかりやすく解説します。
ししゃもは何歳から食べられる?

ししゃもは、離乳食完了期にあたる1歳〜1歳半ごろから食べさせることができます。
ただし、そのまま与えるのではなく、塩分や骨に注意した調理が必要です。
市販のししゃもは塩が振られていることが多く、大人にとってはちょうどよい味でも、赤ちゃんにとっては塩分が多すぎる場合があります。
腎臓の機能がまだ発達途中のため、塩分の多い食事は体への負担になる可能性があります。
また、ししゃもには頭や骨、小骨などがあり、小さな子どもが飲み込むと喉につまる危険もあります。
そのため、離乳食として与える場合は、塩抜き・骨取りなどの下処理を必ず行うことが大切です。
子どもにししゃもを食べさせるメリット(栄養面)

ししゃもは小さな魚ですが、成長期の子どもにとって役立つ栄養が多く含まれています。
骨ごと食べられる魚であるため、普通の魚よりも効率よく栄養を摂れるのが特徴です。
ただし、塩分や骨の問題があるため、離乳食では下処理をしたうえで少量ずつ取り入れることが大切です。
ここでは、ししゃもに含まれる主な栄養について簡単に紹介します。
カルシウムが豊富で骨の成長を助ける
ししゃもの大きな特徴は、骨ごと食べられる点です。
骨を丸ごと食べることで、カルシウムを効率よく摂取できます。
カルシウムは子どもの骨や歯の成長に欠かせない栄養素です。
特に成長期の子どもは骨の形成が進む時期なので、カルシウムを含む食材をバランスよく取り入れることが大切です。
良質なたんぱく質がとれる
ししゃもには、体をつくる材料になるたんぱく質も多く含まれています。
たんぱく質は筋肉や皮膚、血液などの材料になる栄養素で、成長期の子どもにとって重要です。
肉だけでなく魚からもたんぱく質を摂ることで、栄養のバランスを整えやすくなります。
DHA・EPAなど魚特有の脂質が含まれる
ししゃもには、魚に多く含まれる脂質であるDHAやEPAも含まれています。
これらは体内ではほとんど作ることができないため、食事から摂ることが大切とされています。
魚を食べる機会が少ない家庭では、ししゃもを取り入れることで魚の栄養を手軽に補うことができます。
食べやすいサイズで魚に慣れやすい
ししゃもは小さくて柔らかい魚なので、骨を取り除けば食べやすいのも特徴です。
魚が苦手な子どもでも、ほぐしてご飯や野菜に混ぜることで食べやすくなる場合があります。
離乳食や幼児食の段階で魚に慣れておくと、将来的に魚料理を食べやすくなることもあります。
ししゃもを離乳食にする時に気をつける3つのポイント

塩抜きをしてから調理する
ししゃもは塩分が多いため、離乳食に使う場合は塩抜きが必要です。
塩抜きの方法には次のような方法があります。
- 水に30分ほど浸す
- たっぷりのお湯で10分ほどゆでる
ゆでる方法は身が柔らかくなり、子どもでも食べやすくなります。
塩抜き後はキッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ってから調理しましょう。
食べさせるのは「身」だけ
離乳食で食べさせる場合は、ししゃもの身のみを使います。
調理後に背中から開き、
・頭
・背骨
・小骨
をすべて取り除きます。
大人はそのまま食べられるししゃもですが、赤ちゃんにとっては骨が喉に詰まる危険があります。
安全のため、骨は完全に取り除くようにしてください。
また、内臓や卵も離乳食では基本的に避けたほうが安心です。
最初は少量から与える
塩抜きをしても、ししゃもの塩分を完全に取り除くことはできません。
そのため、最初は少量から与え、体調に変化がないか様子を見ることが大切です。
魚は比較的アレルギーが少ない食材ですが、どの食材でもアレルギー反応が出る可能性はゼロではありません。
はじめて食べさせる場合は、体調の変化に気づきやすいよう少量を日中に与えるのがおすすめです。
ししゃもの卵は何歳から食べられる?

ししゃもの卵は、1歳半ごろから食べられるとされることもありますが、3歳ごろまで待つほうが安心とされています。
その理由は主に次の2つです。
・しっかり噛めないと飲み込みにくい
・魚卵はアレルギーの可能性がある
奥歯が生えそろい、噛み砕く力がついてくるのは2歳半ごろといわれています。そのため、安全面を考えると3歳ごろから少量ずつ試すのが無難です。
もし食後に
・蕁麻疹
・目のかゆみ
・咳や呼吸の異常
・嘔吐や下痢
などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
はじめて食べさせるときは、病院が開いている時間帯に少量から試すと安心です。
ししゃもは丸ごと食べられるのは何歳から?
離乳食では、ししゃもは身だけを取り分けて与えるのが基本ですが、では「骨ごと丸ごと食べられるのは何歳からなのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、3歳ごろから丸ごと食べられるようになる子が多いとされています。
ししゃもは骨が比較的柔らかい魚ですが、赤ちゃんや小さな子どもにとっては、まだ噛み砕く力が弱く、喉に詰まる危険があります。
そのため離乳食期や幼児期前半では、頭や骨を取り除いて身だけを与えるのが安全です。
子どもの咀嚼力(噛む力)は、歯の成長とともに少しずつ発達していきます。
奥歯が生えそろい、しっかり噛み砕けるようになるのが2歳半〜3歳ごろといわれています。
この頃になると、骨が柔らかい魚であれば丸ごと食べられるようになる子も増えてきます。
丸ごと食べさせるときの注意点
3歳ごろから丸ごと食べられるようになるとはいえ、最初は次の点に注意しましょう。
・ししゃもはよく焼いて骨を柔らかくする
・最初は小さくちぎって与える
・食べる様子を見ながら与える
骨ごと食べられるようになるまでには個人差があります。
子どもがよく噛まずに飲み込む癖がある場合は、無理に丸ごと食べさせる必要はありません。
丸ごと食べられるようになるメリット
ししゃもは骨ごと食べられる魚のため、丸ごと食べることで栄養を効率よく摂ることができます。
特にカルシウムは骨に多く含まれているため、骨ごと食べることで摂取量が増えます。
ただし、ししゃもは塩分も多い食品です。
子どもに与える場合は、食べすぎにならないよう量は控えめにすることが大切です。
ししゃもが食べられるなら挑戦できる骨ごと食べられる小魚
ししゃもを丸ごと食べられるようになると、同じように骨ごと食べられる小魚も少しずつ食事に取り入れやすくなります。
小魚は骨ごと食べられるため、カルシウムやミネラルを効率よく摂れるのが特徴です。
ただし、ししゃもと同様に塩分や骨の硬さに注意しながら少量から試すことが大切です。
ここでは、ししゃもに慣れてきた子どもでも比較的食べやすい小魚を紹介します。
しらす(最も早く食べられる小魚)

しらすは離乳食初期から使われることが多く、子どもにとって最も食べやすい小魚です。
ただし、市販のしらすは塩分があるため、離乳食では湯通しして塩抜きしてから与えるのが基本です。
ししゃもよりも骨が柔らかいため、魚に慣れる食材としてよく使われます。
ちりめんじゃこ

ちりめんじゃこはしらすを乾燥させたもので、カルシウムが豊富な小魚です。
ただし乾燥している分、塩分が多く硬さもあるため、幼児食では
・お湯で軽く戻す
・細かく刻む
などの工夫をすると食べやすくなります。
小さめのいわし(めざし・小いわし)

小さめのいわしも、焼いたり煮たりすると骨まで柔らかくなりやすい魚です。
特に小いわしやめざしは丸ごと食べられることが多く、カルシウムやDHAなどの栄養をまとめて摂ることができます。
ただし、めざしは塩分が強いものが多いため、子どもに与える場合は量を控えめにする必要があります。
煮干し(だし用いりこ)

煮干しも骨ごと食べられる魚ですが、硬いためそのまま食べるのは幼児には向きません。
子どもに食べさせる場合は
・だしをとる
・柔らかく煮る
・細かく砕く
などの方法で料理に取り入れると食べやすくなります。
骨ごと食べられる魚でも「塩分」に注意

骨ごと食べられる小魚の多くは、保存のために塩分が含まれていることがあります。
子どもに与える場合は
・塩抜きをする
・味付けを控える
・食べる量を少なめにする
といった点を意識すると安心です。
魚を食べる習慣をつけることで、カルシウムや良質なたんぱく質をバランスよく摂れる食事につながります。
ししゃもを使った簡単な離乳食アイデア
ししゃもは、骨と頭を取り除いた身をほぐして使うと、さまざまな料理に取り入れられます。
例えば次のようなメニューがおすすめです。
・ししゃもと野菜のおやき
・ししゃも入りおにぎり
・ししゃもとほうれん草の混ぜご飯
ししゃものうま味があるため、味付けをほとんどしなくても食べやすいのが特徴です。にんじんやほうれん草などの野菜と混ぜることで、栄養バランスも整えやすくなります。

まとめ
ししゃもは、1歳〜1歳半ごろの離乳食完了期から食べさせることができます。
ただし、そのまま与えるのではなく、次のポイントを守ることが大切です。
・塩抜きをして塩分を減らす
・骨や頭を取り除いて身だけ使う
・最初は少量から与える
また、ししゃもの卵は噛む力やアレルギーの心配もあるため、3歳ごろから少量ずつ試すのが安心です。
栄養豊富なししゃもですが、子どもの成長に合わせて安全に取り入れることが大切です。無理に食べさせる必要はありませんが、食べられるようになったら、家族の食事に少しずつ取り入れてみるとよいでしょう。
