豚肉を電子レンジ調理すると寄生虫はどうなる?食中毒対策方法について解説!
最近では料理をする時に電子レンジが活躍しますよね。時短になり、電子レンジを活用したレシピもたくさんありますのでよく使っているご家庭も多いのではないでしょうか。
お肉も電子レンジを使っている方もいるかと思いますが、しっかり火を通していますか?
特に豚肉は生焼けの場合は寄生虫や細菌が生きていることがあるため食中毒を引き起こす可能性もあるのです!今回は豚肉を電子レンジで調理した場合寄生虫はどうなるのか、豚肉による食中毒の原因や豚肉の安全な食べ方を解説していきます。
Contents
豚肉を生で食べるとどうなる?
豚肉は生で食べてはいけません。加熱してから食べる必要があります。
それには理由がありますので解説していきますね。
食中毒
豚肉には必ず細菌がいます。もし、生で食べてしまうと食中毒にあたることがあります。
食中毒にあたると、腹痛や嘔吐などの症状が出たり、最悪の場合は命を落としてしまう可能性もあるので注意が必要です。
寄生虫
豚肉には寄生虫がいます。もし生の場合や生焼けの豚肉を食べると、豚肉にいる寄生虫が私たちの身体に入り、下痢や腹痛などの症状が出る場合もあります。
E型肝炎
豚肉にはE型肝炎ウイルスを持っている可能性が高いです。
感染しても無症状が多いですが、発熱、腹痛、下痢、倦怠感などの症状があらわれます。潜伏期間は6週間と長いです。
妊娠中や高齢者に感染すると重症化しやすいです。
食中毒の主な原因と症状
豚は細菌や寄生虫を持っていることが多いです。代表的な細菌や寄生虫の特徴をみてみましょう。
カンピロバクター菌
鳥、豚、牛などの多くの動物が持っている細菌です。少量の菌が私たちの身体に入った場合でも感染します。カンピロバクター菌は人間や動物の腸内でしか増えないのが特徴です。
感染すると、下痢、嘔吐、腹痛、発熱、頭痛などの症状が出ます。
潜伏期間は2日から5日ほどで、回復期間は1週間くらいです。
初期症状は発熱がみられますので、風邪と間違われることがあります。もし、発熱以外に下痢や腹痛などの症状がみられましたら、早めに病院に行くことをおすすめします。
サルモネラ菌
豚肉はサルモネラ菌を持っている確率は非常に高いです。
感染すると、腹痛、下痢、嘔吐、高熱(40℃に近い)の症状が出ます。サルモネラ菌の怖いところは腹痛、下痢といっても、耐えられないくらいの痛みがあり、トイレに行っても治まらないということです。
潜伏期間は半日から2日と短く、回復期間は2日から4日です。
子供や高齢者が感染すると、最悪の場合命を落とす危険性があります。
エルシニア菌
エルシニア・エンテロコリチカとエルシニア・シュードツベルクローシスという菌が食中毒を引き起こすとされています。
感染すると、頭痛、腹痛、発熱、嘔吐などの症状が出ます。症状が悪化すると胃腸炎などを引き起こす場合もあります。
潜伏期間は4日から6日です。
トキソプラズマ菌
トキソプラズマ菌は豚肉にいる寄生虫です。
普通は感染しても症状があらわれません。注意してほしいのは妊娠している女性です。
妊娠中に感染すると、お腹の赤ちゃんがトキソプラズマ症を発症させてしまい、神経障害や運動障害を引き起こし、最悪の場合は死産や流産してしまう場合があります。
お腹の赤ちゃんを守るために、妊娠中は特に生や生焼けの豚肉に気を付けてください。
有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう)
有鉤条虫はサナダムシのような細長い線状の寄生虫です。豚や猪に寄生しているのが特徴です。
幼虫は4㎜から8㎜ですが、成虫になると2mから3mの長さになってしまいます。
もし私たちの身体に入った場合、眼球や脳までに侵入し、かなり危険な状態になってしまうことがあります。
日本は検査をしっかり行っているので安心だといえますが、もし輸入された豚肉を使用される場合は注意が必要です。
豚肉を食べる場合の寄生虫に対する注意点
豚肉には寄生虫がいることが分かりましたね。では、どうやって豚肉を食べたらいいのか、解説していきますね。
消費期限内に食べる
消費期限は、安全に食べられる期間のことをいいます。期限を過ぎても見た目が何も変わらない場合でも消費期限を過ぎたときは、食べずに処分しましょう。
加熱時間と温度
寄生虫(有鉤条虫など)は60℃以上で死滅すると言われています。そのため、70℃の温度で3分ほど火を通せば、中心まで火が通りますので安心です。
ただ、豚肉は火を通しすぎると硬くなってしまいます。薄切りのお肉だと火が通りやすいためあまり気にする必要はありません。
厚切りの豚肉は火を通す前にところどころに包丁などで切り込みを入れると火が通りやすいです。また、揚げ物などの場合は揚げた後に余熱で火を通すようにしましょう。
くれぐれも生焼けの状態で食べるのはやめてくださいね。
豚肉を電子レンジ使用で寄生虫はどうなる?
最近では、電子レンジで調理する方が増えてきましたよね。
電子レンジで調理しても寄生虫や細菌を死滅する方法があります。
薄切り肉は1分、厚切り肉は3分くらいで火が通ります。しっかり蓋をして加熱すると中心まで火が通りやすいです。これにより、寄生虫や細菌を死滅することができます。
電子レンジで豚肉を調理したときは水分が抜けてパサパサした状態になりやすいです。そのため、少し赤みが残っていても取り出してしまうかもしれません。この場合は生焼けの状態ですのでしっかり加熱をしてください。
豚肉を電子レンジ調理すると寄生虫はどうなる?【まとめ】
豚肉を電子レンジで調理する場合はしっかりと中心まで火を通すことにより、寄生虫や細菌を死滅することが分かりましたね。
豚肉は生や生焼けの場合を食べると寄生虫や細菌により食中毒を引き起こす恐れがありますので特に注意して調理してください。
特に、妊娠中や高齢者、子供に感染するとかなり危険な状態になってしまうこともありますので、食卓に出す場合は、十分に火を通してからにしましょう。豚肉はいろいろなお料理に使えて美味しいですので安全に調理して食べましょう!