昨今普及してきた電子マネーやクレジットカード。
カードをレジでかざして支払いできるシステムで、スーパーマーケット業界では、自社の店舗のみで使用が可能な電子マネーを導入する動きが拡大しています。
支払いの簡素化と、消費者の来店を増やすだけでなく、購買データを収集して、商品品揃えの充実を図ったり購買履歴を元に消費者毎に異なるクーポンを発行し、次回の来店に繋げるという狙いもあります。
他社の事例も含めて福岡県のルミエールの電子決済の戦略を調べてみました。
自社電子マネーの他社事例
全国のスーパーマーケットチェーンはどの様な電子マネーを導入しているのでしょうか?いくつかの企業を例に挙げてみましょう。
●WAON(イオングループ)
最も知名度が高いと言っても過言では無い、イオングループ独自の電子マネーです。お買い物の際に使えポイントも貯まります。
全国約51万か所でご利用できます。クレジットカードとの一体型の物もあります。
●LaCuCa(ライフ)
ライフは関東圏、近畿圏に展開するスーパーマーケットです。
ライフは独自でLaCuCaという電子マネーを導入しています。年会費は無料でお買い物の際に使えポイントも貯まります。レジでチャージ金額が不足している場合はその場でチャージする事も可能です。
●CoGiCa(CGCグループ)
CGCグループとは共同仕入、共同配送をする事により仕入価格を抑えて大規模チェーンに負けない販売力を備えるボランタリーチェーンです。
全国4074の加盟店舗でCoGiCaを使用することができます。お買い物の使えポイントも貯まります。クレジットカードからのチャージは不可能で、現金チャージのみの対応となっています。
ルミエールでクレジットカードや電子マネーは使える?
さきほどでは電子マネーの使用例を他社の事例を交えて紹介させていただきました。では、ルミエールの電子マネー他決済方法はどの様になっているのでしょうか?
実はなんと…ルミエールでは電子マネー他、PayPayなどの電子決済はおろか、クレジットカード、ギフト券なども使用する事はできません!ルミエールでの決済方法は現金以外ないのです。
筆者は実際に食品流通業界で営業をしていた際にその理由を直接聞くことができました。
結局電子マネーや様々な電子決済を導入しようとすると、膨大な初期費用も掛かりどこかでその費用をペイできる様に店頭の価格を変更したり、チラシ特売の価格を上げたりする必要があり、それはお客様のためにはならないとの見解です。
電子決済の還元や、ポイントなどで消費者を集めるのでなくとことん『元値』で勝負すると言うことです。その話を聞いた筆者は当時、とても感動しそれを体現出来ていることが素晴らしいと感じました。
ルミエール創業の精神は「自分が得しようというのではなく、相手に得してもらうこと、お客様に得をしてもらう、喜んでもらうということです。毎日の生活が少しでも豊かになるように、全ての商品を出来る限り安く販売します。
毎日の生活を支援するという観点から、売上を上げるために目玉商品でお客様を集めるということは致しません。なぜなら、会社を大きくすること、売上を伸ばすことが目的ではなく、お客様の喜びを作ることが目的だからなのです。
私たちのテーマは”よろこび”。お客様に喜んでいただくこと。喜びながら仕事をさせていただくこと。お取引先様と周囲の人に喜んでもらえるようにすること。お客様に信頼されるとともに、誇りを持って働け、お取引先様及び地域の人に信頼される店作りを目指しています。」
ルミエールでクレジットカードや電子マネーは使える?【まとめ】
素晴らしい精神ですよね!実際にルミエールの店舗に行くとお客さんで常に賑わっていて皆さん楽しそうにカゴいっぱいに商品を詰めて買い物をされています。この光景がルミエールが求める姿なんでしょうね。
これからもルミエールの益々の躍進を期待しています!