ナポリタンは太るは誤認!ダイエットに向くカロリーの料理だった!
ダイエットに挑戦するけど、そのたびに途中で挫折して結局失敗に終わってしまったという方は、結構多いのではないでしょうか。
特に、続かなくなる理由のひとつに、食事制限があげられますね。
慣れない制限をかけ続けていくと、どこかで欲求が爆発してしまいそれまでの努力が水の泡になってしまう、ということになりかねません。
そんなこと言っても、『美味しいものは、どれも太る素でしょ?』と思う方…、実はそうとも限らないのです。試しに、一品ピックアップして、その原理について簡単に解説してみます。
今回は、子供から大人までみんな大好き“スパゲティナポリタン”についてです。ご覧いただいた方の、今後のダイエットや食生活のご参考になればと思います。
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スパゲティナポリタンがダイエットに向く理由
一般的なイメージから、パスタは太るという固定観念があるかと思います。確かに、パスタは炭水化物ですから、食べ過ぎは太る原因ともなるので体に良くはありません。
しかし、食事で太る仕組みを少しでも理解して、その情報を食生活に取り入れるだけで、ダイエットに限らず家族の健康管理もしやすくなるでしょう。スパゲティナポリタンは、メカニズムを理解するのに丁度いい料理なのです。
スパゲティのカロリー比較
一人前のパスタ麺を通常平均量の、[乾麺:100g/茹麵:220g=カロリー:367kcal]で考えた時の種類別のカロリーは凡そ次の通りです。
・ペペロンチーノ 505kcal
・ナポリタン 600kcal
・ミートソース 614kcal
・たらこスパゲティ 742kcal
・カルボナーラ 779kcal
これらのパスタ料理の中では、ナポリタンは比較的カロリーが低めな方だとわかりますね。
太る食材・太りにくい食材
食事によって、料理によって、脂肪が溜まりやすかったり溜まりにくかったりするのですが、主食系で比較すると、パスタはごはん・食パン・うどんに比べて脂肪が溜まりにくい食材なのです。
専門的に解説すると、“GI”という値があります。これは、食事をしたときに血糖値が上昇する速さを数字で示したものです。このGI値数が高いほど【血糖値の上昇スピードは早くなる=太りやすい】と言えるのです。
おもな主食のGI値を比べてみましょう。
・中華麺 50
・そば 54
・パスタ 65
・そうめん 80
・白飯 81
・うどん 85
・食パン 95
このように、パスタは他の主食の食材に比べてGI値が低い部類なので、元々太りにくい食材であることがわかります。
これは、パスタの原料である“デュラムセモリナ粉”の消化吸収が、パンやうどんなどに使う普通の“小麦粉”に比べて、ゆっくりと体に吸収されるという特徴が作用しているからなのです。
ナポリタンをダイエットの味方につける
パスタ類がダイエットに向いた食材だということはわかりました。中でもナポリタンはそれほどカロリーが高くはないということでした。しかし、ナポリタンよりもペペロンチーノの方がカロリーが低いと数値が表しているので、そちらの方がダイエットに有効なのでは?という疑問が残りますよね。
ここが、重要ポイントなのです。
ナポリタンとペペロンチーノは何が違うのか。
それは、パスタ麺以外の使用食材です。ペペロンチーノはニンニク・唐辛子・オリーブオイルとヘルシーなのに対し、ナポリタンはウィンナーやハム、玉ねぎやピーマンなどを使います。
『いやいや、これなら余計に“勝ち”はペペロンチーノでしょ!?』となりそうなものですが…、
ペペロンチーノは確かに比較的ヘルシーなのですが、肉や魚類が入らないので食事後の満腹感が長続きしません。しかも、ニンニク・唐辛子・ブラックペッパーなどの刺激物は、食欲を上げる効果を持っているため、その結果食欲が満たされず間食に手を出してしまいがちになり、それが原因で太るに至るのです。
それに比べて、ナポリタンに使用するウインナーやハムは“脂質”を含んでいますので、腹持ちが良いのです。また、ペペロンチーノよりもカロリーを多く摂取しますので、お腹も脳も満足感が上回ります。それにより、太る原因となる間食をせずとも十分過ごせるのです。
ダイエットをする際に、適度に高カロリー食品を食べていると、ストレス緩和の作用が働き、気持ちを落ち着かせることが出来ます。そうすることで、ストレス性ドカ食いをせずに済むという訳です。
要するに、この“適度なカロリー”と“適度な満足感”を持ち合わせたのが、“スパゲティナポリタン”だったんですね。ですから、“スパゲティナポリタン”を避けるのではなく、上手に取り入れて味方につけることが、ダイエットを成功させる近道なのです。
ナポリタンを食べる時の合わせ技
満腹中枢を味方につける
普段は何気なく口に運んでいる食事ですが、ナポリタンに限らず、麺類はツルツルとすすり上げて食べるので、あまり噛まずにわりとすぐに飲み込んでしまいがちになっていることに気が付いていますか?
噛む回数が多いほど満腹感を感じやすいので、食べ過ぎを防いでくれます。いわゆる“満腹中枢を刺激する”という体と脳の機能ですね。パスタだからといって“スルスルとほおばって、呑み込んで”とするのではなく、しっかりと噛み続けて噛む回数を多くすることにより、“満腹中枢”を適度に刺激して自ら満腹感を引き出していきましょう。
サイドメニューを味方につける
前述で、パスタは他の主食系食材に比べてGI値(太りやすさの値)は低いことがわかりました。しかしながら、炭水化物であることには変わりません。もちろん、過剰摂取は太る素になります。
そのため、スパゲティナポリタンと一緒にサイドメニューを取るようにしましょう。
効果的なのは、サラダやスープです。ナポリタンを食べ始める前にサラダやスープを先に食べておきます(全部じゃなくてもいいですよ(汗))。そうすることで、パスタの成分のひとつである“糖質”の吸収をゆるやかにすることが出来るのです。
材料の足し算・引き算を身に着ける
スパゲティナポリタンの材料達をズラッと整列させると、一番太る原因になりそうなのはやはりパスタ麺。しかし、ただパスタ麺の量を減らしただけだと、味方にするはずの“満腹中枢”がヘソを曲げてしまいます(困)
そこでパスタ麺の量を減らして炭水化物の摂取量を減らす工夫に合わせて、ハムやウインナーなどの肉類を少し増やしてあげましょう。すると、脂質があがるので、“満腹中枢”が刺激されやすくなります。加えて、野菜を増やすとさらに栄養価的にも◎ですね。
ただし、肉加工食品は“塩分”を多く含んでいるので、増やし過ぎは×。別の弊害が出てきてしまいます。何事も、“適度に“です。
ナポリタンは太る?【まとめ】
さて、“スパゲティナポリタン”へのイメージ、少しでも変わりましたでしょうか?これで、今まで避けてきたナポリタンを、これからは食べられるようになるんじゃないでしょうか。(食べ過ぎはダメですよ ^^;)
やはり、物事には理屈有り。人間関係と同じで、“まずは、相手を理解すること”が大切ですね。
このレポートが、食事制限に苦しむダイエッターや、家族の食生活を一身に背負っている主婦の方々のお役に立てばありがたいです。
“スパゲティナポリタン”はあなたの味方です。“スパゲティナポリタン”はあなたを応援してくれます。美味しく食事を取りながら、健康的に過ごす理想的な日常を目指しましょう。