イタリア料理の1つであるリゾットはお米料理であり、日本料理の雑炊とよく似ていますよね。
しかし、リゾットと雑炊は作り方が全く異なっています。
雑炊は洗ってぬめりを落としたお米を炊いて作るのに対して、リゾットはお米を炒めてから煮て作ります。
一般的には炒めてから作るリゾットですが、残ったお米を用いて作りたいときもあるのではないでしょうか?
この記事では、炊いた米を用いてリゾットを作ることができるのかを調査してみました。リゾットを炊いた米で作るときの詳しいレシピも紹介します。
リゾットとは?
リゾットとは、お米を洗わずに炒めて白ワインとブイヨンのスープで煮立てたイタリアの料理です。
チーズのみを入れたシンプルなチーズリゾット以外にも、きのこや肉、魚などを入れることもあります。
イタリアではリゾットは、アルデンテと呼ばれる芯が残った状態で作ることが一般的です。
リゾットという名前はイタリア語でお米を意味するリーゾから派生した言葉のようです。
もともとは大麦で作られていた料理をインドや東南アジアとの物々交換でもらったお米に変えて作ったのが始まりといわれています。
リゾットに用いられるお米はジャバニカ米と呼ばれる大粒で幅の広いお米で、あっさりとして粘り気があるのが特徴です。
リゾットのお米を洗わないのはなぜ?
リゾットを作るときにはお米を洗わないのが一般的です。
調べてみたところ、リゾットに用いる米を洗わない理由は以下の2つのようです。
・水を吸うとスープを吸い込まなくなるため
*米を洗うと粘り気が出てしまうため
お米は基本的に水分のないカラカラな状態であるため、水が付くとすぐに水分を吸収してしまいます。
そして、お米は水分を吸うと粘り気が出てくるという特徴があります。
リゾットを作る場合には、米に粘りが出てしまうと煮崩れしたり、べちゃっとした仕上がりになってしまったりするという問題が起きます。
*水を吸うとスープを吸い込まなくなるため
リゾットは米にスープを吸わせることでおいしく仕上がる料理です。
しかし先ほど説明した通り、米を洗うと米が水分をすぐ吸ってしまい、スープをあまり吸い込まなくってしまいます。
また、洗っている間に米が吸った水により、吸い込んだスープが薄まってしまい、味がぼやけてしまうというのも問題です。
炊いた米を用いてリゾットは作れるの?作り方を紹介
とはいえ、前日の残りの炊いた米を用いてリゾットを作りたい日もありますよね。
安心してください。本場のようにアルデンテにはなりませんが、炊いた米を用いてリゾットを作ることは可能です。
炊いた米を用いて作るシンプルなチーズリゾットのレシピを紹介します。
*リゾットの材料(2人分)
・牛乳 300㏄
・コンソメ 大さじ1
・塩コショウ 少々
・ピザ用チーズ 40g
・乾燥パセリ 少々
*リゾットのレシピ
(2)温まって表面がふつふつとしてきたら、コンソメと塩コショウで味付けをする。
(3)ピザ用チーズを入れます。
(4)焦げないようにかき混ぜながら、チーズがとろけるまで加熱します。
(5)程よいとろみがついたら、火を止めお皿に盛り付けます。
(5)お皿に盛り付けたリゾットに乾燥パセリをかけたら完成です。
リゾットは炊いた米を使うの?【まとめ】
イタリア料理の1つであるリゾットは、一般的には炒めたお米をスープで煮てつくりますが、炊いたご飯を用いて作ることもできるようです。
しかし、炊いたお米を用いてリゾットを作った場合には、本場イタリアで食べられているようなアルデンテにはならないことに注意が必要なようです。
記事では、実際に炊いたお米を用いて簡単に作ることができるチーズリゾットのレシピも紹介したので、ぜひ自分で作る際の参考にしてみてくださいね。