芽キャベツは体に悪い?食べるのNGな方の条件と体に良い効能も解説!
芽キャベツはとても栄養が豊富で、「野菜界の隠れた優れもの」です。
しかし、それが裏目に出て、体に悪い影響をおよぼす場合があるのをご存じですか?
具体的には、血液をサラサラにするために使われる抗凝固剤(または抗血栓剤)を処方されている方、また、甲状腺の治療をしている方では、芽キャベツの食べ過ぎで、重大な健康問題が起きる場合があります。
こうした病気をお持ちでない方にとって、芽キャベツはまさに栄養の宝庫ですから、ぜひ食卓に取り入れたい野菜です。
この記事では、「芽キャベツを食べてはいけないのは、どんな人?」、「芽キャベツの栄養とその効能は?」といった疑問について、お答えしていきたいと思います!
Contents
芽キャベツが体に悪い影響をおよぼす場合
芽キャベツが体に悪い影響をおよぼす場合には、次の2つがあります。
抗凝固剤(または抗血栓剤)を処方されている
抗凝固剤(または抗血栓剤)を処方されている方は、芽キャベツを食べるのを控えてください。
抗凝固剤・抗血栓剤は、一般的に、血液の流れをサラサラにするために用いられます。
しかし、芽キャベツに豊富に含まれているビタミンKは、その働きを邪魔してしまいます。
ビタミンKは、もともとケガをしたときに活躍するビタミンで、血液を凝固させることによって、出血を抑える働きをします。
血液をサラサラにしたい人にとって、血液を凝固させるビタミンKが体に悪いことは、お分かりいただけると思います。
甲状腺の治療をしている
芽キャベツに含まれる成分は、甲状腺異常の方にも影響をおよぼす場合があります。
どのような場合に体に悪い影響が出るのかは、専門的なお話になってきますので、甲状腺の治療をされている方は、芽キャベツのことに限らず、生活の上で注意するべき点を、お医者さんに確認してみてくださいね。
以上のようなケースでは、芽キャベツによって体に悪い影響が出ることがあります。
「食べ過ぎなければ大丈夫」という人もいますが、一晩のディナーに芽キャベツを食べた男性が救急搬送されたという例も報告されていますので、念には念を入れることを強くお勧めします。
芽キャベツには、体にいい栄養と効能がいっぱい
芽キャベツ5つが、1日分のビタミンCを含有している、というように芽キャベツには栄養素がいっぱい詰まっています。
ビタミンCが体にいいのはよく知られた事実だと思いますので、ここではそれ以外の効能についてご紹介します。
イソチオシアネートとルテインでがん予防
芽キャベツには、イソチオシアネートという成分が含まれており、抗がん作用の高い成分として知られています。
また、抗酸化作用の強いルテインも多く含まれています。細胞の酸化(サビ)はがんのリスクを高めますから、ルテインは、イソチオシアネートとともに、がん予防をサポートしてくれます!
ビタミンUで胃腸を守る
聞きなれない名前ですが、ビタミンUは胃腸の健康に大切なビタミンです。
医学業界では、一般的にキャベジンと呼ばれています。
商品の名前にもなっていますが、実は、科学用語だったんですね。ビタミンUの主な効能は、胃酸の分泌の調整、胃腸の粘膜の修復です。胃の調子が悪い方におススメです。
葉酸は造血ビタミン
葉酸は、赤血球を作るために必要な栄養素で、通称「造血ビタミン」ともいわれています。芽キャベツは、葉酸を豊富に含みます。
貧血ぎみの方におススメしたいお野菜です。
芽キャベツは体に悪いの?【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は芽キャベツの栄養素についてご紹介しました。
芽キャベツは栄養豊富ですが、体に悪い影響をおよぼす場合があります。
それは、抗凝固剤(または抗血栓剤)を処方されている、甲状腺の治療をしている、などの場合です。
このような場合はお医者さんのアドバイスに従って、食生活から気を配っていただければと思います。
こうしたケースに当たらない場合、芽キャベツは栄養豊富で体にもいい効能がいっぱいある野菜です。
豊富なビタミンCのほかにも、がん予防や整腸作用、貧血予防にも効果があることをご紹介してきました。
今回の記事を参考に、芽キャベツを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?