大根を米のとぎ汁で下ゆでするとさらに美味しく料理が作れると聞いたことはありませんか?
米のとぎ汁に含まれる成分で大根が柔らかく、白く仕上がるのでおでんやふろふき大根など出汁をしみこませたい料理の時には下ゆでがおすすめです。
畑でとれたばかりの大根にはアクが回っていないので下ゆでは必要ないですし、濃い味付けの場合も下ゆでしなくてもよいと思います。
大根が下ゆでで柔らかく白く仕上がる理由と、下ゆでの方法をご紹介します。
Contents
大根を米のとぎ汁で下ゆですると美味しくなる理由
大根を米のとぎ汁で下ゆでするのは、大根のアクを抜くためです。
アク抜きをすることで2つの効果があります。
2.大根に味がしみこみやすくなりより柔らかく仕上げることができる
大根にアクがあるというのは驚きですが、苦みを感じたことはあると思います。それがアクだったんですね。
おでんやふろふき大根など出汁をしみこませたい料理はアク抜きをするのがおすすめです。
米のとぎ汁で下ゆでするとさらに、大根が白く仕上がり煮崩れしにくくなります。
上の2つと合わせて3つの効果をより得られるのが「米のとぎ汁を使った下ゆで」になります。
米のとぎ汁には米ぬかが含まれます。この米ぬかにビタミンや酵素、米から溶け出したデンプンが含まれます。
これらが大根の下ゆでにどんな効果があるのかご紹介します。
1.大根の苦みやえぐみ(アク)を取り除く
米のとぎ汁を使うことで大根のアクが抜けやすく、とぎ汁がアクをコーティングして大根の中に戻らないようにしています。そのため大根臭さも一緒になくすことができます。
2.大根に味がしみこみやすくなりより柔らかく仕上げることができる
酵素の働きで大根の細胞膜の機能が低下し味がしみこみやすくなり柔らかくなります。
3.大根が白く仕上がり煮崩れしにくくなる
酵素の働きで大根が白くなり、デンプンが大根の組織の中に入り込みデンプンの粘りによって形が崩れにくくなります。
これ以外にも、デンプンと大根の成分であるジアスターゼが反応して大根の甘みを引き出す効果、真ん中がへたらないようにする効果があります。
米のとぎ汁を大根の下ゆでに使うことはアク抜き意外にもうれしい効果がありますね。
大根を米のとぎ汁で下ゆでする方法
大根の下ゆでは少し時間はかかりますが、難しくはないと思います。これを見てぜひ試してみてください。
2.大根の厚さ1/3まで切り込みを入れ隠し包丁を入れる
3.大根を鍋に入れ、大根が完全に浸かるぐらい米のとぎ汁をいれる
4.火にかけ沸騰してきたら、アクをすくう
5.大根が少し動くくらいの火加減(弱火~中火)で15分ゆでる
6.竹串がスッと通るぐらいになったら流水で洗う
注意点としては必ずとぎ汁は水の状態から入れておく用意してください。米のとぎ汁に含まれる酵素は加熱されると作用が失われます。
また、茹ですぎると煮崩れの原因になるので特に煮込む料理の時には注意してください。
大根の下ゆでは米のとぎ汁意外で代用できる
無洗米を購入していたり、最近は数日分のごはんをまとめて炊いて冷凍していたりする人も多いと思います。
大根を下ゆでしたいのに米のとぎ汁がない時にはこれから紹介するもので代用できるので参考にしてみてください。
1.生の米
米のとぎ汁に含まれるデンプンがアク抜きの大きな役割を担っているので、生の米を入れるだけでも効果は得られます。
これだと無洗米を使っていても米のとぎ汁とかわらない効果が得られます。
生米の量は、鍋一杯に入れた水に対して大さじ1ぐらいで十分です。
2.片栗粉
お米をあまり購入しない人におすすめです。どこの家庭にもあるもので、安く購入できますよね。
生米やとぎ汁と同じようにデンプンを含んでいるので同じ効果が得られます。
片栗粉の量は大根1/2本に対して小さじ1程度です。水の量はとぎ汁と同じように大根が浸かるぐらい入れます。
3.米ぬか
昔は米ぬかをアク抜きに使用していたそうです。家で米を精米していないと手に入りにくいかもしれませんが、大根がとろりとした食感に仕上がります。
大根の米のとぎ汁で下茹でする理由は?【まとめ】
・大根を米のとぎ汁で下ゆですることで大根のアク抜きができる
・アク抜き意外にも、大根に味がしみやすくなる、柔らかくなる、煮崩れしにくくなる、白く仕上がるという効果がある
・大根の下ゆでは時間はかかるが、難しくない
・米のとぎ汁の代用として、生米、片栗粉、米ぬかがある
・大根の下ゆではおでんやふろふき大根のような出汁をしみこませたい料理のときにおすすめ
冬の定番野菜の大根ですが、出汁がよくしみこんだ大根はおいしいですよね。
一手間加えるだけでさらに美味しくなるので米のとぎ汁やあなたに合ったものを使って大根を下ゆでしてみてください。