モロヘイヤの毒性はどこにあるの?安全に食べる方法を徹底解説!
栄養満点で調理もカンタン、夏でもさっぱり食べられるモロヘイヤは家庭の味方。
自分でも育てやすいので、家庭菜園でモロヘイヤを栽培される方も多いのではないかと思います。
そんなモロヘイヤですが、ちょっと危険な話があるのをご存じでしょうか?
モロヘイヤの“ある部分”には非常に強い毒性があるのです。
その毒で、牛のように大きな動物が死んでしまうこともあるそうです。
それが人の体内に入ったとしたら……、恐ろしいですよね。
しかし、モロヘイヤの“あるところ”を取り除いてさえしまえば心配いりません!
この記事では、モロヘイヤの毒性、それがどこに含まれているのか、そしてその見分け方についてご紹介します。正しい知識を手に入れて、楽しい家庭菜園生活を満喫しましょう!
Contents
モロヘイヤの毒性とは?
モロヘイヤの毒はストロファンチジンといわれる物質で、これが少量でも体内に入ると、めまいや嘔吐、ひどい場合には呼吸困難などの症状が出るなど、非常に危険です。
モロヘイヤの原産地であるアフリカではこの毒性を利用して、モロヘイヤを毒矢の材料に使っていたことも分かっています。
何も知らずに家庭菜園をはじめたらとんでもないことに!!
と、なる前にモロヘイヤとその毒についてこれから見ていきたいと思います。
モロヘイヤの毒は、どこに含まれている?
ここでは、モロヘイヤの毒が具体的にどこに含まれているのかをご紹介します。
家庭菜園で栽培されるときには、これらの部分を取り除くことを忘れないでくださいね!
発芽したばかりの葉
モロヘイヤを家庭菜園で栽培する場合、種から育てるのが一般的です。
種まきの時期や気候にもよりますが、およそ1週間程度で発芽します。毒は、この芽の中にも含まれています。
発芽したばかりの葉を摘んで食べられることはないと思いますが、念のためご注意ください!
花
発芽して大きく成長すると、モロヘイヤの毒はなくなりますが、花が咲くと同時に再び毒が作られると言われています。
花が咲く前に収穫するということを憶えておいて頂ければ、ほとんどの危険は避けられるということです。
もし、収穫する前に花が咲いてしまったら、花を取り除くことを忘れないでくださいね。
種
花が咲くと、次には種が出来ます。
モロヘイヤの毒性物質であるストロファンチジンは、成熟した種に最も多く含まれていると言われています。
非常に危険ですので、絶対に食べないようご注意ください。種はさやの中に包まれていますから、さやごと取り除いてしまえば問題ありません。
注意して頂きたいのは、ホームセンターなどで家庭菜園用に売っているモロヘイヤの種にも毒が含まれているということです。
小さなお子さまのいるご家庭では、誤って口にすることがないように、十分気をつけたいところです。
さや
モロヘイヤの種は、スナップエンドウやそら豆のように、さやに入っています。
しかし、このさやを見慣れていない方にはちょっと分かりづらいので、次にその見分け方をご紹介します。
モロヘイヤのさやの見分け方とは?
スーパーなどで見かけるモロヘイヤにさやは付いていないので、実際に目にされる機会は少ないと思います。
ここでは、そのさやの見た目と、どこに生えているのかをご紹介します。
さやの見た目は?
キュウリが細く、小さくなったような姿をイメージして頂ければいいと思います。
大きさとしては、人差し指のあたまに乗るくらいの大きさから、大きいものでは手のひらいっぱいに乗るようなサイズになります。
縦方向にくぼみのような筋が何本も入っているのも大きな特徴です。
さやはどこに生えている?
モロヘイヤのさやは、茎から直接生えています。
これを見つけたら、すぐに摘み取ってしまいましょう。収穫したあとで摘み取り忘れたものがないか、もう一度丁寧に、全体をチェックしてみてください。
モロヘイヤの毒性はどこにあるの?【まとめ】
いかがでしたでしょうか。夏の人気野菜のモロヘイヤですが、何も知らないと思わぬ危険が潜んでいます。
花が咲き、やがて種とさやができて、土の中で発芽してからしばらくのあいだが、モロヘイヤの毒の期間です。
こう考えると、モロヘイヤの毒は子孫を守るための大自然の営みでもあるのだと思えてきます。
ですから、それを食べる側の人間も、植物のことをしっかりと理解して、上手につきあっていけるといいと思います。今回の記事を参考に、モロヘイヤの栽培にトライしてみてはいかがでしょうか?