モロヘイヤが高血圧に効果的な3つの理由。「王様の野菜」で生活習慣病予防!
モロヘイヤが高血圧に効果的といれているのを、皆さんはご存じでしょうか?
モロヘイヤには、高血圧の予防や血圧を下げるのに必要なミネラルや、ムチン、ケセルチンといった成分が豊富に含まれています。
この記事では、高血圧の仕組み・原因と、その対策に効果的なモロヘイヤについて、ご紹介したいと思います。
モロヘイヤは、エジプト文明では「王様の野菜」といわれていました。栄養満点の野菜をとって、生活習慣病予防に役立ててみてはいかがでしょうか?
Contents
「王様の野菜」、モロヘイヤ
モロヘイヤは「王様の野菜」といわれます。
古代エジプトの王様が病気で悩んでいたところ、モロヘイヤのスープで見事に回復したという逸話から、こんな名前がついたそうです。
数ある野菜の中で、「王様の野菜」の称号を得たモロヘイヤの効果について、ご紹介していきたいと思います。
血圧の高さは、血管からのSOS!
まずはじめに、高血圧の人の体内で、どのようなことが起こっているのかを見ていきましょう。
血圧とは、血液が体内をめぐるときに血管に対してかかる圧力のことです。
正常な血管では、心臓から押し出された血液がとおると、血管が柔らかいゴムのように拡がって、血液を通してくれます。
血管が拡がることで、無理なく血液が通るので、血管に対して強い圧力がかかりません。
しかし、血管は加齢とともに柔軟性を失います。いわゆる動脈硬化です。
動脈硬化が進行すると、血液がとおるときに血管が拡がってくれず、血管を圧迫しながら流れていくことになります。この圧力の高い状態を「高血圧」といいます。
モロヘイヤが高血圧に効果的な3つの理由
カルシウムが豊富
正常な血液には、微量のカルシウムが含まれており、脳や心臓の働きに深くかかわっています。
カルシウム不足が起こると、カルシウム濃度を保つために、骨のカルシウムが血液の中へ移動します。
そこで余ったカルシウムは血管の壁に付着し、動脈硬化の原因になります。
骨の成分が血管に張りつく訳ですから、想像すると、少しゾッとしますよね……。
モロヘイヤには豊富なカルシウムが含まれているので、こうしたリスクを下げるのに役立ちます。
悪玉コレステロールに対抗するムチン、ケルセチン
野菜が少なく、脂分の多い食生活を続けていると、いわゆる悪玉コレステロールが体内にたまりやすくなります。
それが酸化すると、血管の壁に付着し、またしても動脈硬化の原因となります。
モロヘイヤに含まれるムチンは、食物繊維の一種で、コレステロールの吸収を抑え、体内のコレステロール濃度を下げる働きをします。
また、ポリフェノールの一種であるケルセチンは、コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に役立ちます。
カリウムが塩分の排泄を促す
濃い味つけが好きな方、外食が多くなりがちの方に多いのが、塩分の摂り過ぎです。
血液中の塩分濃度が上がると、塩分濃度を下げるために、血液中の水分量が多くなります。
動脈硬化の進んだ血管は、ただでさえ血液を通しにくくなっていますが、血液の“かさ”が増すと、さらに通しにくく、血管にかかる圧力もそれだけ高くなってしまいます。
モロヘイヤに多く含まれるカリウムは、塩分の排泄を促し、高血圧の予防や血圧を下げる効果があるといわれます。
モロヘイヤが高血圧に効果的な3つの理由【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
動脈硬化によって起こる高血圧に対して、モロヘイヤに含まれる成分が効果を発揮することを見てきました。
モロヘイヤには、この記事でご紹介した成分のほかにも、ビタミンCやβ-カロテンなど、高血圧に有効といわれる成分が豊富に含まれています。
この記事の冒頭で、モロヘイヤがエジプト王の病気を治した、というお話をご紹介しました。
当時の一般庶民と比べ、王様はかなり豪勢な食事をしていたことでしょう。
そう考えると、王様たちの食生活と現代人の食生活には、どこか似かよったものがあるのではないでしょうか。
私たちも「王様の野菜」を上手に活用して、健康的な毎日を送りたいですね!