玉ねぎは眠くなる?安眠効果のヒミツと、正しい活用法をチェック!

玉ねぎを食べると眠くなる、ということを耳にされたことはないでしょうか?

実は、世界各国の伝統療法では、玉ねぎのもつ安眠効果が注目されてきました。

玉ねぎには、「硫化アリル」という成分が含まれていて、それが安眠効果をもたらすといわれます。

玉ねぎを食べると眠くなる、と言われる理由もそこにあります。

今回の記事では、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」が、私たちの体にどのような効果をもたらすのかについてご紹介したあと、安眠効果を得るための活用法をご紹介します。

具体的には、玉ねぎを食べる方法のほかに、玉ねぎの匂いを活用する方法と玉ねぎを切る際の注意点などを見ていきたいと思います!

玉ねぎを食べると眠くなる?

玉ねぎには、古くから安眠効果があるといわれていきました。

これは、玉ねぎに含まれている「硫化アリル」という成分の効果で、硫化アリルには心をリラックスさせる効果があるといわれています。

のちほど詳しく見ていきますが、玉ねぎの安眠効果を引き出す方法は2つあり、玉ねぎを食べる方法と匂いを活用する方法です。

お昼寝が苦手な子どももぐっすり

あるTV番組で、玉ねぎを使った実験が行われました。

保育園の協力で、お昼寝の時間にふだんなかなか眠れない子どもたちに対して、玉ねぎをある方法で使うとどうなるか、という実験です。

結果は大成功でした。ある方法をつかって、子どもたちに玉ねぎの匂いを嗅いでもらうと、ふだんは眠れない子どもたちがぐっすり眠ってしまったというのです。

クラスの担任の保育士さんも、これにはビックリしたそうです!

玉ねぎの匂いが、θ波をさそう

おなじTV番組では、もう一つの実験が行われています。

今度は大人を対象にしたものですが、玉ねぎの匂いを嗅ぐ前と嗅いだ後で、脳波の変化を計測するという実験です。

この実験も大成功に終わっています。

玉ねぎの匂いによって、θ波(シータ波)という脳波が検出されました。

α波が、リラックスしているときの脳波であることはよく知られたことですが、θ波は、α波よりも、より深く、よりリラックスしている時に出てくる脳波だといわれています。

玉ねぎにはリラックス効果、そして安眠効果が見られるということが分かっていただけたかと思います。

玉ねぎが安眠効果をもたらすメカニズムは、詳しく解明されていません。しかし、ヒントは「匂い」にありそうです。

玉ねぎの匂いを嗅ぐだけでなく、玉ねぎを食べる時にも、人は「匂い」を感じています。

それでは、安眠効果を引き出すための方法や注意点について見ていきましょう!

玉ねぎを食べて安眠効果!

一つ目の方法は、玉ねぎを食べることです。

玉ねぎを夕食に取り入れることでリラックスでき、入眠しやすいといわれています。

ただしポイントは、玉ねぎスライスやサラダなど、生で食べることです。安眠成分である硫化アリルは、熱に弱い成分です。加熱してしまうと硫化アリルはなくなってしまいます。

また、生で食べる場合は水にさらすことがありますが、さらし過ぎもNGです。

硫化アリルは水に溶けやすいので、さらし過ぎると硫化アリルを逃がすことになってしまうのです。

玉ねぎの匂いで安眠効果!

「生の玉ねぎを食べるのが苦手!」という方におススメしたいのが、玉ねぎの匂いを活用する方法で、これは冒頭でご紹介したTV番組で使われた方法です。

一見おかしな方法ですが、古くから実践されている方法ですので、ご紹介したいと思います。それは、「玉ねぎを枕元において寝る」という方法です。

硫化アリルは揮発性の高い成分です。玉ねぎを切ると、ツンとした匂いがしたり、涙が出てきますが、それらは硫化アリルが揮発して鼻や目を刺激するためです。

同様に、玉ねぎを枕元においておくと、揮発した硫化アリルが鼻や口から吸収され、リラックスして眠くなると考えられています。

それでは、具体的な手順と注意したいポイントについて見ていきましょう!

手順

(1)玉ねぎを、茶色い皮がついたままで1/2の大きさに切る
(2)カットした玉ねぎを安定したお皿に乗せて枕元に置いておく

注意したいポイント

(1)玉ねぎを切るタイミングは、寝る前です。長時間空気にさらすと硫化アリルが揮発して失われてしまいます。

(2)1/2に切る方法のほかに、1/4に切る方法やスライス状に切るという方法でもOKです。硫化アリルの揮発量は、玉ねぎの白い断面が空気に触れれば触れるほど多くなります。つまり、細かく切ると揮発量は多く、あまり切らないと揮発量は少なくなります。

(3)玉ねぎの匂いは、かすかにするかしないかくらいでOKです。匂いが強すぎると、逆に気になって眠れないこともあります。

玉ねぎは眠くなる?【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

今回は、「玉ねぎを食べると、眠くなる?」という疑問についてお答えしてきました。

玉ねぎは、食べるだけでなく、匂いを嗅ぐことによっても安眠効果が得られます。

玉ねぎに含まれる硫化アリルという成分が、リラックス効果をもたらすためです。

食べる場合は、夕食に取り入れ、加熱しない、水にさらし過ぎない、というのがポイントでした。

玉ねぎの匂いを利用する場合には、長時間空気にさらすことのないよう、寝る前に切る、適当な大きさに切って、匂いがするかしないか程度の量に調節するというのがポイントでした。

この記事を参考に、よい眠りのために玉ねぎを活用してみていただければと思います!

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