黒烏龍茶を飲むと、なぜかトイレが近くなる。
そんな経験から「黒烏龍茶って利尿作用が強いの?」と感じたことはありませんか。
脂っこい食事と一緒に飲まれることが多い黒烏龍茶ですが、実はその“利尿作用”については、誤解されやすいポイントもあります。
この記事では、黒烏龍茶に利尿作用があるのかどうか、その正体は何によるものなのか、また飲みすぎた場合の注意点まで、事実ベースで分かりやすく解説します。

黒烏龍茶に利尿作用はあるのか?

結論から言うと、黒烏龍茶に特別に強い利尿作用があると断定できる根拠はありません。
「黒烏龍茶=トイレが近くなる」というイメージを持っている人は多いですが、少なくとも公式情報や公的データの中で、「黒烏龍茶は通常の烏龍茶や緑茶よりも利尿作用が強い」と明確に示されたものは確認できません。
ここで一度、整理しておきたいポイントがあります。
黒烏龍茶は、
- 脂肪の吸収を抑える
- 食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする
といった点で特定保健用食品(トクホ)として知られていますが、この機能と「利尿作用」は別の話です。
つまり、
- 脂肪に関する機能は明確に示されている
- 利尿作用については、黒烏龍茶特有の効果としては分からない
というのが、事実ベースでの正直な結論になります。
それではなぜ、「黒烏龍茶を飲むとトイレが近くなる」と感じる人が多いのでしょうか。
黒烏龍茶で利尿効果があると言われる理由

黒烏龍茶を飲んだあとに尿意を感じやすくなる理由として、最も影響していると考えられるのは「カフェイン」と「水分摂取量」です。
まず、黒烏龍茶はウーロン茶をベースにした飲み物なので、コーヒーほどではありませんが、カフェインを含んでいます。
カフェインには一般的に利尿を促す作用があることが知られており、これは黒烏龍茶に限った話ではなく、緑茶や紅茶でも同じです。
つまり、「黒烏龍茶を飲んだから特別に利尿されている」というよりも、「カフェインを含むお茶を飲んだ結果、尿が出やすくなっている」と言うのが現実的です。
また黒烏龍茶のカフェイン含有量は商品によって異なりますので、それによって利尿作用の大きさにも影響がある可能性があります。
もう一つ見落とされがちなのが、飲む量そのものです。
黒烏龍茶は脂っこい食事と一緒に、コップ1杯ではなく、500mlペットボトルなどで飲まれることが多い飲み物です。
単純に考えて、水分を多く摂れば尿の量が増えるのは自然な反応です。
このため、
- 食事中に一気に飲む
- 普段より多めの水分を摂っている
といった状況が重なることで、「利尿作用が強い」と感じやすくなっている可能性があります。
ただしここで重要なのは、黒烏龍茶特有の成分が、利尿を強く促しているという確かな情報はないという点です。
あくまで体感として「トイレが近い」と感じる人が多い、というレベルにとどまります。
黒烏龍茶の成分と体への影響

黒烏龍茶といえば、やはり注目されるのはウーロン茶ポリフェノールです。
この成分は、食事中の脂肪と結びつき、体内への吸収を抑える働きがあるとされており、その点についてはトクホとして正式に認められています。
一方で、このウーロン茶ポリフェノールが直接的に利尿作用を高めるかどうかについては分かっていません。
少なくとも、「脂肪吸収を抑える=体の水分が出やすくなる」というような単純な関係ではありません。
そのため、
- 黒烏龍茶は脂肪対策には向いている
- 利尿を目的に飲む飲み物ではない
という整理をしておくと、誤解が少なくなります。
利尿作用とダイエット・むくみの関係

黒烏龍茶の利尿作用について調べている人の中には、
「ダイエットに良いのでは?」
「むくみが取れるのでは?」
と期待している方も多いと思います。
ここは、少し冷静に整理しておきたいポイントです。
まず、利尿作用がある=痩せる ではありません。
仮にトイレの回数が増えたとしても、減っているのは体脂肪ではなく、主に体内の水分です。
一時的に体重が減ったように見えることはありますが、それは水分量の変化であって、ダイエット効果とは別物です。
また、むくみについても同様です。
むくみは、塩分の摂りすぎ、血流、ホルモンバランスなどさまざまな要因が絡み合って起こります。
黒烏龍茶を飲んだからといって、根本的にむくみが改善する、という明確な根拠はありません。
むしろ、「脂っこい食事の後に黒烏龍茶を飲む」という習慣が、結果的に食事内容を意識するきっかけになり、
それが体調管理につながっている、というケースの方が現実的と言えます。
黒烏龍茶を飲むときの注意点

黒烏龍茶は日常的に飲みやすい飲み物ですが、いくつか気をつけておきたい点もあります。
まず、カフェインの影響です。
量としてはコーヒーより少なめですが、
体質によっては、
・トイレが近くなる
・夜に飲むと眠りにくくなる
と感じる人もいます。
特に就寝前に飲む場合は、ノンカフェインのお茶に切り替える方が安心です。
また、「健康に良さそうだから」といって水代わりに大量に飲む必要はありません。
黒烏龍茶はあくまで嗜好飲料の一つであり、水分補給の基本は水や麦茶などで十分です。
黒烏龍茶はこんな人に向いている

ここまでの話を踏まえると、黒烏龍茶は次のような人に向いている飲み物だと言えます。
脂っこい食事が多く、食後をすっきりさせたい人。
中華料理や揚げ物と一緒に、味の相性を楽しみたい人。
一方で、
「利尿作用を期待して飲みたい」
「むくみ解消目的で飲みたい」
という場合は、黒烏龍茶である必要は特にありません。
黒烏龍茶は、脂肪対策をサポートするお茶であって、利尿を目的にした飲み物ではない、この認識を持っておくと、選び方を間違えにくくなります。

まとめ
黒烏龍茶には、脂肪の吸収を抑える働きがあることは認められていますが、特別に強い利尿作用があるとは言い切れません。
トイレが近くなると感じる場合でも、その主な理由はカフェインや水分摂取量によるものであり、黒烏龍茶特有の作用とは断定できないのが実情です。
利尿やむくみ対策を期待しすぎるのではなく、食事と一緒に上手に取り入れる飲み物として考える。
それが、黒烏龍茶とのちょうどいい付き合い方と言えるでしょう。
