「よだれ鶏」という料理名を見て、名前がどうしても苦手だと感じたことはありませんか。
料理自体はおいしそうなのに、「よだれ」という言葉が気になって注文をためらってしまう人もいるようです。
この記事では、よだれ鶏という名前の由来を整理したうえで、名前が嫌な人でも抵抗なく使える別の呼び方を紹介します。
名前のモヤっとを解消して、安心してよだれ鶏を楽しめるようになることを目的とした内容です。
よだれ鶏の名前が嫌と言われる理由

よだれ鶏は、近年日本でも定番化してきた中華料理のひとつです。
しっとりとした冷たい茹で鶏に、ラー油や花椒を効かせた辛くて香りの強いタレをかけるのが特徴で、四川料理の代表的な前菜として知られています。
ただし、料理の味とは関係なく、「よだれ鶏」という名前そのものに抵抗を感じる人が一定数います。
食事の場面で「よだれ」という言葉が連想されることに、生理的な違和感を覚えてしまうためです。
おいしい料理であることは分かっていても、名前が原因で避けてしまうケースも珍しくありません。
よだれ鶏の名前の由来

よだれ鶏は中国語で「口水鶏(コウシュイジー)」と書きます。
「口水」は直訳すると「よだれ」を意味する言葉です。
この料理名の由来として有名なのが、中国四川省出身の学者・郭沫若の逸話です。
彼が自身の著作の中で、幼少期に食べた鶏料理を思い出すと自然によだれが出てしまうほどおいしかった、と表現したことが名前の由来になったとされています。
また別の説として、ラー油や花椒をふんだんに使った刺激の強い味付けにより、食べると唾液がたくさん分泌されることから名付けられた、という考え方もあります。
いずれにしても、「不潔」「汚い」といった意味合いではなく、「おいしさの象徴」として使われている表現です。
よだれ鶏に黒酢は入れる?本場と日本の味付けの違い
よだれ鶏について調べていると、「黒酢は入れないの?」「本場は黒酢を使うんじゃない?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
黒酢を使う場合もある

結論から言うと、よだれ鶏に黒酢は必須ではありませんが、使われることはあります。
よだれ鶏の本場である四川料理では、味の軸になるのは辛味と香りです。
ラー油や花椒を中心に、濃厚で刺激的なタレを作り、その中に酸味を少量加えるという考え方が一般的です。
この酸味の部分に、米酢や穀物酢を使う場合もあれば、黒酢を使うこともあります。
黒酢を使ったよだれ鶏は、酸味がややまろやかになり、コクが強くなるのが特徴です。
見た目もタレの色が少し濃くなり、より「大人向け」「中華料理店らしい」印象になります。
黒酢を使わない場合もある

一方で、辛味や花椒のしびれを前面に出したい場合は、あえて黒酢を使わず、酢を控えめにするレシピも多く存在します。
日本で紹介されているレシピに黒酢入りが多いのは、「四川風=黒酢を使う料理が多い」というイメージや、「本格感」を出す目的で採用されているケースが多いためです。
そのため、「よだれ鶏=黒酢が入る料理」と思われがちですが、実際には味の方向性による選択肢のひとつに過ぎません。
家庭で作る場合は、黒酢を入れても入れなくても問題ありません。
さっぱり仕上げたいなら普通の酢、コクを出したいなら黒酢、酸味自体を弱めたいなら酢を少なめにする、といったように好みに合わせて調整するのがおすすめです。
よだれ鶏という名前が嫌な人向けの呼び方

由来を知っても、やはり料理名に「よだれ」が入ること自体に抵抗を感じる人もいます。
その場合は、無理に正式名称を使う必要はありません。
ひとつの方法は、中国名である「口水鶏(コウシュイジー)」と音読みで呼ぶことです。
意味を意識しなければ、日本語の「よだれ」よりも連想が弱く、違和感なく使える人が多い呼び方です。
家庭内であれば、さらに自由に名前を変えてしまっても問題ありません。
「蒸し鶏の辛ソース」「辛だれ蒸し鶏」「ピリ辛冷製チキン」など、料理の特徴をそのまま表した呼び方にすると、嫌悪感を覚えにくくなります。
家族の間で通じれば、「おいしい鶏のやつ」といった呼び方でも十分でしょう。
家で作る場合は名前を気にしなくていい

外食ではメニュー名が目に入るのが気になるという人でも、自宅で作る場合は料理名を自由に決められます。
よだれ鶏は材料と作り方さえ押さえれば、家庭でも再現しやすい料理です。
鶏肉はもも肉でも胸肉でも作れますが、胸肉を使う場合は厚みを均一にしておくことで、しっとり仕上がります。
茹でたあと余熱で火を通すことで、パサつきを防ぐこともできます。
タレはしょうゆ、酢、砂糖、ごま油、ラー油、にんにく、しょうが、花椒を組み合わせるのが基本で、辛さや香りは好みに合わせて調整可能です。
自宅で作れば、料理名を口にする場面も減り、「味だけを楽しむ」ことに集中できます。

まとめ
よだれ鶏という名前が嫌だと感じるのは、決して珍しいことではありません。
名前の由来は「おいしさ」を表したものですが、日本語で聞くと違和感を覚えやすいのも事実です。
その場合は「口水鶏(コウシュイジー)」と呼んだり、「蒸し鶏の辛ソース」など別の呼び方に置き換えたりすることで、無理なく楽しめます。
名前にとらわれず、自分が抵抗なく食べられる形でよだれ鶏を味わってみてください。
