かきたまうどんと卵とじうどんは、見た目も具材もよく似ているため「同じ料理では?」と感じやすいメニューです。
すが、実はつゆにとろみがあるかどうかという点で、作り方や食べ心地に違いがあります。
この記事では、その違いをはっきり整理したうえで、それぞれの基本的な作り方も分かりやすく紹介します。
かきたまうどんと卵とじうどんの違い

結論から言うと、一般的にはつゆにとろみをつけてから卵を入れるのが「かきたまうどん」、とろみをつけずに卵をとじるのが「卵とじうどん」と呼ばれることが多いです。
ただし、明確な定義があるわけではなく、
- 溶き卵を使うものはすべて卵とじうどん
- 卵とじうどんの中の一種がかきたまうどん
- 両者を区別せず同じ名前で呼ぶ
といった考え方もあり、呼び方には地域差や個人差があります。
この記事では、「とろみの有無」によって区別する考え方を前提に解説します。
とろみがあると何が変わる?

味そのものは、だしや調味料が同じであれば大きく変わりません。
ですが、とろみをつけることで次のような違いが出ます。
つゆにとろみがあると、卵がふんわりと広がりやすく、麺にもだしの味が絡みやすくなります。
また、熱が逃げにくいため、最後まで熱々の状態を保ちやすいのも特徴です。
一方、とろみのない卵とじうどんは、口当たりが軽く、冷めるのも比較的早いため、猫舌の人には食べやすい仕上がりになります。
かきたまうどんの作り方

かきたまうどんのポイントは、卵を入れる前につゆにとろみをつけることです。
うどんのつゆを温め、片栗粉を水で溶いてから加えます。目安は、つゆ400〜500mlに対して片栗粉大さじ1ほどです。
とろみがついたら火を弱め、溶き卵をゆっくり回し入れます。
とろみのある状態で卵を入れることで、卵がふわっと固まり、見た目もきれいに仕上がります。
卵とじうどんの作り方

卵とじうどんは片栗粉を使わない分、火加減が重要です。
つゆをしっかり沸騰させた状態で、溶き卵を少しずつ回し入れます。卵を一気に入れず、箸に伝わせながら円を描くように入れることで、卵が細かくふんわりと固まります。
また、別鍋で少量のだしを使って卵とじを作り、それをうどんにのせる方法もあります。この場合、卵が崩れにくく、しっかりした食感になります。
かきたまうどんと卵とじうどんは店や家庭でどう使い分けられている?

飲食店では明確に区別していないことも多い
うどん店や食堂では、「かきたまうどん」と「卵とじうどん」を厳密に分けていないケースも少なくありません。
メニュー名は違っていても、実際にはとろみがほとんど無かったり、逆に卵を入れただけでも自然に軽いとろみが出ていたりすることもあります。
これは、だしの濃さや火の入れ方によって、片栗粉を使わなくても卵のタンパク質でわずかにとろみが付くことがあるためです。
そのため、名称よりも「食感」や「仕上がりの雰囲気」を重視して提供されている場合が多いと言えます。
家庭では「とろみを付けるかどうか」で選ばれやすい
家庭で作る場合は、作り手の好みで明確に分かれることが多いです。
体を温めたい日や寒い季節には、あえて片栗粉でとろみを付けたかきたまうどんが選ばれやすく、軽く食べたい時や忙しい時には、手間の少ない卵とじうどんが好まれる傾向があります。
特に家庭料理では、「今日はとろみを付けるかどうか」くらいの感覚で使い分けられており、名前よりも実用性が重視されているのが実情です。
猫舌・食べるスピードによる向き不向き
食べる人のタイプによっても向き不向きがあります。
かきたまうどんは冷めにくいため、ゆっくり食べる人や寒い日に向いていますが、猫舌の人にとっては最後まで熱く感じることもあります。
一方、卵とじうどんは比較的冷めやすく、口当たりも軽いため、さっと食べたい時や猫舌の人には向いています。
こうした違いから、同じ卵入りうどんでも、状況や好みに応じて自然に選び分けられているのです。
まとめ
かきたまうどんと卵とじうどんの違いは、主につゆにとろみがあるかどうかです。
とろみのあるかきたまうどんは、味が絡みやすく冷めにくいのが特徴で、卵とじうどんはあっさりとして食べやすい仕上がりになります。
呼び方には多少の幅がありますが、作り方を知っておけば、好みや気分に合わせて使い分けることができます。
今日のうどんは、熱々重視か、食べやすさ重視か。ぜひその日の気分で選んでみてください。
