煮物を作ろうと思ったとき、一番気になるのは「結局、何分煮ればいいの?」という点ではないでしょうか。
レシピには「やわらかくなるまで煮る」と書いてある。でも、その“やわらかく”が何分なのかがわからない。
10分で済むのか、30分以上かかるのか。それが見えないと、平日のごはんには取り入れづらいですよね。
この記事では、煮物は何分くらい煮るのかを食材別に具体的な目安時間でまとめました。
さらに、「やわらかくなるまで」の判断基準や、煮すぎを防ぐポイントも解説します。
時間の目安がわかれば、煮物はぐっと身近な料理になります。
煮物は何分くらい煮る?食材別の目安時間

煮物の加熱時間は、食材の種類と大きさでほぼ決まります。
ここでは「沸騰してから」の時間を目安に紹介します。
「沸騰してから」はどういう意味?
この記事で紹介している時間は、すべて「沸騰してから」の加熱時間です。
基本的な煮物の流れは、
- 鍋に具材と煮汁を入れる
- 火にかける
- 沸騰したら火を弱める
- そこから○分煮る
という手順になります。
沸騰するまでの時間は、鍋の大きさや水の量、火力によって家庭ごとに変わります。
そのため、時間の目安は「沸騰してから」で統一しています。
なお、具材や調味料は基本的に最初から入れて問題ありません。
ただし、葉物野菜やイカ・魚など、煮すぎると食感が悪くなるものは後半に加えることがあります。
まずは「沸騰してから数える」という基準を覚えておきましょう。
根菜は約10分が目安
根菜(にんじん・大根・じゃがいもなど)は約10分が目安です。
ひと口大に切った場合、沸騰後10分前後で中まで火が通ります。
厚めに切っている場合は15分ほどかかることもあります。
根菜は必ず水から火にかけ、ゆっくり温度を上げていきましょう。急に強火にすると外側だけ煮えて中が固いままになりやすいです。
葉野菜は数分でOK
葉物野菜(小松菜・ほうれん草など)や薄切り肉は数分で火が通ります。
色が変われば基本的にOKです。長く煮る必要はありません。煮すぎると食感が悪くなり、色もくすんでしまいます。
骨付き手羽元は15分程
骨付き手羽元は沸騰後15分ほどが目安です。
中まで火を通すにはやや時間がかかりますが、ふたをして弱めの中火で煮れば15分程度で十分火が通ります。
切り身魚は7-10分
切り身魚は7〜10分程度です。煮すぎると身が締まり、パサつきやすくなります。長時間煮込む料理ではないことを意識しましょう。
これらはあくまで目安です。最終的には火の通りを確認してください。
「やわらかくなるまで煮る」の具体的な判断方法

時間が目安とはいえ、「やわらかくなるまで」という表現は曖昧に感じますよね。
根菜の場合は、菜箸や竹串を刺して、軽い力ですっと通る状態が目安です。
ぐっと押し込まないと通らない場合は、まだ中が固い可能性があります。
肉や魚は、箸を刺して赤い汁が出なければ火が通っています。
不安な場合は一つ割って断面を確認すると確実です。
時間だけで判断せず、「刺して確認する」ことが失敗を防ぐ一番の近道です。
煮すぎるとどうなる?

「長く煮れば煮るほど味が染みる」と思いがちですが、実はそうとも限りません。
根菜は煮すぎると崩れます。
魚は身が締まり、パサつきます。
肉は水分が抜けて硬くなることがあります。
火が通ったあとは、ぐつぐつ強く煮続ける必要はありません。
弱火に落とすか、火を止める判断も大切です。
料理初心者は知らない方も多いと思いますが実は、煮物は、加熱時間よりも「冷ます時間」が味を左右します。
火を止めたあとにゆっくり冷めていく過程で、味が中まで入っていきます。
ずっと煮続けるよりも、火が通ったら止めて冷ますほうが、煮崩れせずにしっかり味が染みます。
時間をかける=加熱することではありません。
火を止める勇気も、煮物の大事なポイントです。
定番の煮物は何分くらい煮る?料理別の目安時間
「食材別」だけでなく、よく作る煮物そのものの時間が知りたい方も多いはずです。
ここでは、家庭の定番煮物の加熱時間を具体的にまとめます。
すべて「沸騰してから」の時間です。
肉じゃがは何分?

沸騰後、弱めの中火で約15分。
じゃがいもが竹串でスッと通るまでが目安です。
じゃがいもを大きく切っている場合は20分ほどかかることもあります。
かぼちゃの煮物は何分?

沸騰後、約10分。
煮すぎると崩れるため、竹串がスッと通ったら火を止めます。
実は長時間煮る料理ではありません。
手羽元のさっぱり煮は何分?

沸騰後、ふたをして15〜20分。
骨の周りまで火が通るには少し時間が必要です。
20分ほど煮れば、家庭用コンロなら十分やわらかくなります。
大根と厚揚げの煮物は何分?

大根は沸騰後10〜15分。
厚揚げはすでに火が通っているため、後半に入れて5分ほど温めるだけでOKです。
ひじきの煮物は何分?

乾燥ひじきを戻した後、約10分。
すでに戻してあるため長時間煮る必要はありません。煮すぎると食感が悪くなります。
里芋の煮物は何分?

下ゆでした里芋なら、約10〜15分。
ぬめりを取ってから煮ると味が入りやすくなります。
タケノコの煮物は何分?

下ゆで済みのタケノコなら10〜15分。
生からの場合はアク抜きに時間がかかるため、煮物の前工程が長くなります。
鶏肉と大根の煮物は何分?

沸騰後15〜20分。
大根に竹串がすっと通ればOKです。鶏肉もこの時間で十分火が通ります。
切り干し大根の煮物は何分?

戻してから約10分。
水分を含んでいるため、長時間煮る必要はありません。
イカと里芋の煮物は何分?

里芋は先に10分ほど煮ます。
イカは後から加えて3〜5分。
イカは煮すぎると硬くなるため、短時間が基本です。
こんにゃくの煮物は何分?

下ゆで後、10分程度。
味を含ませる料理なので、火を止めて冷ます時間が重要です。
さつまいもの煮物は何分?

約10分。
竹串がすっと通れば完成です。煮すぎると崩れやすくなります。
フキの煮物は何分?

下ゆで後、5〜10分。
筋を取ってから短時間で仕上げます。
冬瓜の煮物は何分?

沸騰後15分前後。
透明感が出てきたら火が通っています。
魚の煮物は何分?

切り身魚なら7〜10分。
煮すぎると身が締まるため注意が必要です。
ナスの煮物は何分?

約5〜8分。
柔らかくなればOKです。長時間煮る料理ではありません。
カブの煮物は何分?

約10分。
葉は後半に入れて2〜3分で十分です。
白菜の煮物は何分?

約5〜10分。
芯の部分が柔らかくなれば完成です。
煮物は何分くらい煮る?まとめ
煮物の加熱時間は思っているより短めです。
根菜は約10分、
葉物や薄切り肉は数分、
骨付き手羽元は約15分、
切り身魚は7〜10分が目安です。
大切なのは、時間を目安にしつつ、箸で刺して確認すること。そして、火が通ったら煮すぎないことです。
時間の感覚さえつかめば、煮物は難しい料理ではありません。
今日からは「なんとなく」ではなく、目安を持って煮られるようになります。
